助手 「スズキのイグニス、いいんじゃないですか。」
所長 「確かに面白いクルマじゃのぉ。」
助手 「ですよね。一連のマツダのクルマや、86、コペン、S660のようなスポーツカーもいいですけど、ボクはイグニスがど真ん中ですね。」
所長 「わからんでもないの。」
助手 「フロンテクーペや初代セルボ、エスクードにスイフトといった過去のスズキの名車のモチーフを随所に取り入れてるのも泣かせるじゃないですか。」
所長 「フロンテクーペはともかく、他のはなくてもよかったがの。ま、遊びゴコロってヤツかのぉ。」
助手 「いやあれがいいんですよ。クルマ好きをくすぐる演出じゃないですか。」
所長 「そうかのぉ、そんなのより70年代のクルマの佇まいをうまく醸しだしとるトコの方が上手いと思うんじゃがな。」
助手 「言えてますね。フロンテクーペの現代版って感じですよね。」
所長 「フロンテクーペをモチーフにしとるんじゃろうけど、ワシなんかは70年代のいろんなクルマを思い出すんじゃ。特に斜め後ろから見たトコとか。ほれっ、三菱ギャランのGTOとかFTOとか、マツダじゃったらサバンナなんかじゃ。」
助手 「ああ、わかるような気がします。クルマ全体が醸しだすヤンチャなオーラがありますよね。」
所長 「じゃろ。デカいタイヤを履かしとるから、ボディがこじんまりして見えるんじゃの。パッと見ぃ、全高が1m60cmもあるクルマには見えんしの。」
助手 「1m60cmって聞くと、タワーパーキングに入るかどうかが気になるサイズですけど、イグニスはクロスオーバーですし、最低地上高との関係で背が高くなってるんでしょうね。」
所長 「ワシはこのクルマをクロスオーバーとは見とらんのじゃけどな。」
助手 「所長がどう見ようがスズキがクロスオーバーって言ってるワケですし、クロスオーバーには違いありませんけどね。」
所長 「クロスオーバーの定義がどうなっとるのかよぉわからんのじゃが、このクルマってデカいタイヤを履いたホットハッチじゃろ。ハッチバックというよりクロスオーバーって言った方が通りが良さそうってトコじゃと思うんじゃがな。」
助手 「ホットハッチですか。懐かしい響きですね。確かにキャラクターはホットハッチって呼ぶ方が相応しい気がしますね。」
所長 「初代のイストもクロスオーバーってコトじゃったけど、今見るとどこがクロスオーバーなのかよぉわからんがの。」
助手 「確かにそうですね。そう言えば初代のデミオも車検証にはステーションワゴンって書かれてた覚えがありますね。」
所長 「ま、分類なんて言ったモン勝ちなんじゃないかのぉ。」
助手 「かもしれませんね。それにしても最近のスズキってホントに調子がいいですよね。アルトといい、ハスラーといい、クルマ好きの琴線に触れるクルマを連発してますよね。」
所長 「言えとるの。マツダの一途な姿勢もいいんじゃが、スズキのようにクルマごとに違った個性を持っとる方がワシは好みじゃな。」
助手 「それでいてしっかりツボをついてくるのが素晴らしいですよね。」
所長 「ただ、最近車種を増やし過ぎのような気もするがの。」
助手 「ですね。昨年2月にSX4クロスが出て、8月にソリオ、9月エスクードでしょ、今年に入って1月にイグニスで、今月にはバレーノと続いてますね。何でも国内の登録車を10万台にまで増やしたいって話らしいですよ。」
所長 「どうでもいいんじゃが、どうも登録車って言い方に違和感があるんじゃ。」
助手 「えっ、どういうコトですか。」
所長 「軽自動車じゃない乗用車のコトを言っとるんじゃろうけど、まるで軽が登録されとらんように聞こえるんじゃ。軽は軽自動車登録されとるんじゃけどな。」
助手 「そう言われればそうですけど、いい呼び名がないですしね。本来なら普通車でいいと思うんですけど、普通車って言ったら3ナンバー限定みたいになってしまいますしね。」
所長 「ま、それもそうじゃな。ん、何の話をしとったかの。」
助手 「軽自動車じゃないクルマを10万台にまで増やしたいって話ですね。」
所長 「ああ、そうじゃったな。車種は多くなったんじゃが、確かSX4クロスとエスクードはハンガリー製でバレーノはインド製じゃったかの。」
助手 「ですね。確かに海外生産車を日本に持ってくるのはイメージの問題もあってあんまり売れませんけど、そういう色メガネで見るのもどうかと思いますけどね。」
所長 「違うんじゃ。日本であんまり売る自信がないから、日本でつくらんと向こうから持ってこようとするんじゃ。目標台数を見ても年間で何台って消極的な数字しか出さんしの。」
助手 「あ、そういうコトですか。となるとスイフトとソリオ、イグニスでどれだけ稼げるかってトコですね。」
所長 「まぁ、今年は結構行くんじゃないか。新型車ばっかりじゃし。じゃがその数字を持続させるのは、どうかのぉ。海外から引っ張ってくるのも最初はそこそこ出るじゃろうけど、あとが続かんしの。」
助手 「ですね。これだけいっぺんに新型車を出したってコトは、スケジュール的に考えても次のモデルも時期が重なってきますし、何よりもこの先数年新型車が出ないってコトも考えられますよね。」
所長 「となるとあとはスイフトが、いつどんなカタチで出てくるかが重要になってくるの。」
助手 「去年のジュネーブでイグニスとバレーノのコンセプトカーが発表されたあと、バレーノが次期スイフトになるみたいな論調の記事が多かったですけど、こうして別のクルマとして出たワケですし、スイフトがどんなカッコで出るのか全く予想がつきませんね。」
所長 「言えとるの。ただでさえスズキはあんまり情報が出回らんからの。ま、バレーノが居住性を売りにしとるワケじゃし、その分次のスイフトが拡大志向から免れれば大歓迎なんじゃが。」
助手 「言えてますね。あとイグニスの話に戻りますけど、これだけヤンチャなキャラクターをしてるのに、なんでマニュアルを設定しないんでしょうね。あれば買うってヒトも多そうな気がしますけど。」
所長 「エンジンとのマッチングの問題なんじゃろうな。今積んどるマイルド・ハイブリッドにマニュアルは想定しとらんのじゃろ。まぁ、そのうちバレーノでデビューした1リットルの3気筒ターボを積んでくるじゃろうけど。」
助手 「期待のブースタージェットエンジンですね。あれのマニュアルが出たらさぞかし面白そうですね。」
所長 「アルト・ワークスでマニュアルが設定されたワケじゃし、今のスズキじゃったらまず間違いなく出すと思うぞ。そうじゃな、来年のオートサロン辺りでデビューするんじゃないか。」
助手 「ああ、ありそうですね、イグニス・スポーツとか。」
参考資料
スズキ・イグニス(スズキ株式会社)
スズキ・バレーノ(スズキ株式会社)
所長 「確かに面白いクルマじゃのぉ。」
助手 「ですよね。一連のマツダのクルマや、86、コペン、S660のようなスポーツカーもいいですけど、ボクはイグニスがど真ん中ですね。」
所長 「わからんでもないの。」
助手 「フロンテクーペや初代セルボ、エスクードにスイフトといった過去のスズキの名車のモチーフを随所に取り入れてるのも泣かせるじゃないですか。」
所長 「フロンテクーペはともかく、他のはなくてもよかったがの。ま、遊びゴコロってヤツかのぉ。」
助手 「いやあれがいいんですよ。クルマ好きをくすぐる演出じゃないですか。」
所長 「そうかのぉ、そんなのより70年代のクルマの佇まいをうまく醸しだしとるトコの方が上手いと思うんじゃがな。」
助手 「言えてますね。フロンテクーペの現代版って感じですよね。」
所長 「フロンテクーペをモチーフにしとるんじゃろうけど、ワシなんかは70年代のいろんなクルマを思い出すんじゃ。特に斜め後ろから見たトコとか。ほれっ、三菱ギャランのGTOとかFTOとか、マツダじゃったらサバンナなんかじゃ。」
助手 「ああ、わかるような気がします。クルマ全体が醸しだすヤンチャなオーラがありますよね。」
所長 「じゃろ。デカいタイヤを履かしとるから、ボディがこじんまりして見えるんじゃの。パッと見ぃ、全高が1m60cmもあるクルマには見えんしの。」
助手 「1m60cmって聞くと、タワーパーキングに入るかどうかが気になるサイズですけど、イグニスはクロスオーバーですし、最低地上高との関係で背が高くなってるんでしょうね。」
所長 「ワシはこのクルマをクロスオーバーとは見とらんのじゃけどな。」
助手 「所長がどう見ようがスズキがクロスオーバーって言ってるワケですし、クロスオーバーには違いありませんけどね。」
所長 「クロスオーバーの定義がどうなっとるのかよぉわからんのじゃが、このクルマってデカいタイヤを履いたホットハッチじゃろ。ハッチバックというよりクロスオーバーって言った方が通りが良さそうってトコじゃと思うんじゃがな。」
助手 「ホットハッチですか。懐かしい響きですね。確かにキャラクターはホットハッチって呼ぶ方が相応しい気がしますね。」
所長 「初代のイストもクロスオーバーってコトじゃったけど、今見るとどこがクロスオーバーなのかよぉわからんがの。」
助手 「確かにそうですね。そう言えば初代のデミオも車検証にはステーションワゴンって書かれてた覚えがありますね。」
所長 「ま、分類なんて言ったモン勝ちなんじゃないかのぉ。」
助手 「かもしれませんね。それにしても最近のスズキってホントに調子がいいですよね。アルトといい、ハスラーといい、クルマ好きの琴線に触れるクルマを連発してますよね。」
所長 「言えとるの。マツダの一途な姿勢もいいんじゃが、スズキのようにクルマごとに違った個性を持っとる方がワシは好みじゃな。」
助手 「それでいてしっかりツボをついてくるのが素晴らしいですよね。」
所長 「ただ、最近車種を増やし過ぎのような気もするがの。」
助手 「ですね。昨年2月にSX4クロスが出て、8月にソリオ、9月エスクードでしょ、今年に入って1月にイグニスで、今月にはバレーノと続いてますね。何でも国内の登録車を10万台にまで増やしたいって話らしいですよ。」
所長 「どうでもいいんじゃが、どうも登録車って言い方に違和感があるんじゃ。」
助手 「えっ、どういうコトですか。」
所長 「軽自動車じゃない乗用車のコトを言っとるんじゃろうけど、まるで軽が登録されとらんように聞こえるんじゃ。軽は軽自動車登録されとるんじゃけどな。」
助手 「そう言われればそうですけど、いい呼び名がないですしね。本来なら普通車でいいと思うんですけど、普通車って言ったら3ナンバー限定みたいになってしまいますしね。」
所長 「ま、それもそうじゃな。ん、何の話をしとったかの。」
助手 「軽自動車じゃないクルマを10万台にまで増やしたいって話ですね。」
所長 「ああ、そうじゃったな。車種は多くなったんじゃが、確かSX4クロスとエスクードはハンガリー製でバレーノはインド製じゃったかの。」
助手 「ですね。確かに海外生産車を日本に持ってくるのはイメージの問題もあってあんまり売れませんけど、そういう色メガネで見るのもどうかと思いますけどね。」
所長 「違うんじゃ。日本であんまり売る自信がないから、日本でつくらんと向こうから持ってこようとするんじゃ。目標台数を見ても年間で何台って消極的な数字しか出さんしの。」
助手 「あ、そういうコトですか。となるとスイフトとソリオ、イグニスでどれだけ稼げるかってトコですね。」
所長 「まぁ、今年は結構行くんじゃないか。新型車ばっかりじゃし。じゃがその数字を持続させるのは、どうかのぉ。海外から引っ張ってくるのも最初はそこそこ出るじゃろうけど、あとが続かんしの。」
助手 「ですね。これだけいっぺんに新型車を出したってコトは、スケジュール的に考えても次のモデルも時期が重なってきますし、何よりもこの先数年新型車が出ないってコトも考えられますよね。」
所長 「となるとあとはスイフトが、いつどんなカタチで出てくるかが重要になってくるの。」
助手 「去年のジュネーブでイグニスとバレーノのコンセプトカーが発表されたあと、バレーノが次期スイフトになるみたいな論調の記事が多かったですけど、こうして別のクルマとして出たワケですし、スイフトがどんなカッコで出るのか全く予想がつきませんね。」
所長 「言えとるの。ただでさえスズキはあんまり情報が出回らんからの。ま、バレーノが居住性を売りにしとるワケじゃし、その分次のスイフトが拡大志向から免れれば大歓迎なんじゃが。」
助手 「言えてますね。あとイグニスの話に戻りますけど、これだけヤンチャなキャラクターをしてるのに、なんでマニュアルを設定しないんでしょうね。あれば買うってヒトも多そうな気がしますけど。」
所長 「エンジンとのマッチングの問題なんじゃろうな。今積んどるマイルド・ハイブリッドにマニュアルは想定しとらんのじゃろ。まぁ、そのうちバレーノでデビューした1リットルの3気筒ターボを積んでくるじゃろうけど。」
助手 「期待のブースタージェットエンジンですね。あれのマニュアルが出たらさぞかし面白そうですね。」
所長 「アルト・ワークスでマニュアルが設定されたワケじゃし、今のスズキじゃったらまず間違いなく出すと思うぞ。そうじゃな、来年のオートサロン辺りでデビューするんじゃないか。」
助手 「ああ、ありそうですね、イグニス・スポーツとか。」
参考資料
スズキ・イグニス(スズキ株式会社)
スズキ・バレーノ(スズキ株式会社)
私はこのイグニスという車はさほど好きでは無いんですが、手堅い車だとは思います。
個人的にはフィアットのパンダとか連想しました。
まあ実はパンダは写真でしか見た事無いんですが、イグニスは世界ターゲットの車だし、その辺りの層を狙っているのは当たってるかなと思ってます。
ゴールド色のイグニスをみかけたんですが、割と似合ってました。派手なカラーが似合う珍しい車だと思います。
パンダですか、気づきませんでしたが、HPで確認したところ、サイズやターゲット層など非常に近い存在ですね。
日本では価格帯に大きな開きがありますが、向こうでは真っ向勝負なのかもしれませんね。
個人的にはデザインはイグニスの圧勝だと思っていますが。
所長の言う通り、クロスオーバーという表現はあまりシックリきません。
軽と登録車という違いはありますが、ハスラーよりカジュアルな雰囲気がして、個人的にはイグニスのほうが好きです。
それよりバレーノ、まさか日本で発売してくるとは思いませんでした。
てっきりアストラとかフィエスタに対抗するための、ヨーロッパ市場だけで展開するクルマなのかと思ってました。
現在スプラッシュに乗っているのですが、今のところ乗り換え第一候補です。
インド生産だとかターボエンジンはハイオク仕様だったりと、日本ではネガティブな要素が多いのですが、そこがスズキらしいですよね(笑)
バレーノ、写真ではあまりいい印象を受けなかったんですが、じっくり見てみるとなかなかいいように思えてきました。
おちょぼ口に見えるグリルが難点なのかなと思います。
スイフトの上級という位置づけでインド生産という、日本ではあんまりターゲット層が見当たらないクルマですが、どれだけ売れるのか興味があります。
ターボエンジンはハイオクなんですね。今のようにガソリンが安いうちはあんまり気になりませんが・・・。
>ハンガリー生産モデルだと1.2と1.2ハイブリッドでそれぞれMTとAGSが選択できるようですね。日本にも1.2+MTを入れて欲しいです。
いやー、ハンガリーいいですね。
ヤンチャなイメージのイグニスにはハイブリッドより、1.2リットルのMTの方がしっくりきますよね。