ヴァイオリン ~ 雑音ラプソディ ~

50代後半になって突然始めたヴァイオリン。
ヴァイオリンやピアノなど
音楽に関することを綴っていきます。

ウィーンの巨匠ピアニスト ブッフビンダー 読響と初共演

2019-09-21 | ピアノ
昨夜はサントリーホールで、読売日本交響楽団(以下、読響)と、オーストリアの巨匠ピアニスト、ルドルフ・ブッフビンダー(Rudolf Buchbinder)とのコンサートがあり、素晴らしいベートーヴェンを聴きました。

ルドルフ・ブッフビンダー、「ウィーンの宝」とか「現代最高のベートーヴェン弾き」と呼ばれるほど、ベートーヴェン作品の演奏をライフワークにしているピアニスト。
5歳の時、耳で覚えたラジオの曲を2曲、ウィーン音楽大学で披露して入学が認められ、その後8歳でマスタークラスに上がるなど、ピアニストとしての天性の才能を持っていたようです。
その後、クラウディオ・アバド、ニコラウス・アーノンクール、ズービン・メータ等の指揮で、ウィーンフィル、ベルリンフィル、ニューヨークフィルなどと共演を重ね、72歳の現在、今だ精力的に演奏活動を続けているそうです。
日本での初公演は、1965年、NHK交響楽団と演奏したベートーヴェン三重協奏曲No56だったそうです。

昨夜の曲目は、今年度新しく読響の常任指揮者となったドイツ出身のセヴァスティアン・ヴァイグレ指揮で、ブッフビンダーが演奏した曲は、
● ベートーヴェンピアノ協奏曲第4番ト長調Op.58

この日、ブッフビンダーと読響とは初共演の初日で、その演奏を生で聴くことができてとても光栄に感じています。
滑らかで正確な指の動き、ベートーヴェンらしさというのか、ベートーヴェンが忠実に表現され、 少しでも聞き逃したらもったいないと思うような、価値のある演奏でした。
前髪のウェーブの感じが、何となくベートーヴェンのようでした。😊 

演奏後、拍手が鳴りやまず、何度か挨拶をした後、ピアノに再び向かい、客席に曲名を伝えると、聴き覚え弾き覚えのある旋律が流れます。
● ベートーヴェン ピアノソナタ第17番テンペスト第3楽章Op.31-2
素晴らしい演奏が終わる時、曲の最後の2音を弾きながらすっと立ち上がり、楽団と観客に挨拶をして退場されました。
(この曲の参考音源:https://www.youtube.com/watch?v=ItC7n-2aMXs

9/22に読響と東京芸術劇場、9/23にリサイタルで東京オペラシティで演奏するようですが、読響の方はチケット完売のようです。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「ミニヨン」のガボットはサ... | トップ | リュリのガボット、実はマレ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿