ヴァイオリンを習い始めてから、ブルガリア製のNicola Davidovが気になっていて、弓やケースが付いたセットを探していたのですが、数週間前、別のS楽器店のHPに、ブルガリア製とだけ書かれたヴァイオリンセットが掲載されているのを見つけました。
ブルガリアは、古くからヴァイオリンを製作していて、品質も良く、音色がイタリア製に近く、価格もイタリア製程高くはないと聞いていました。 特にカザンラクは、イタリア・クレモナが且つてストラディヴァリの製作レシピを交換し交流したなどという経緯があり、優秀な製作者が育っているようです。
ヴァイオリンはピンからキリまであります。 ピンなんてとんでもない価格ですね。初心者の分際で、いきなり高いものは買えませんが、かと言って、安いものは中国製のものが多く、大量生産方式で作っているからやめた方が良いという、知人からの忠告もあって除外。
自分の条件に合うものを探しに探してたどり着いたのは、完全手作業のブルガリア製。
Davidovは単品では見つかったのですが、なかなかセットでは見つからず、待っていたところだったのです。
早速、その楽器店に電話すると、今は在庫がありませんが、月末に楽器フェアを開催するので、そこで出品されるかもしれません、というのです。
必ず伺います、と自分の名前だけ伝えて電話を切りました。
そのフェアは今日だったのですが、行くととても嬉しいことがありました。
ヴァイオリンコーナーの一番前に、私の希望の価格帯のブルガリア製セットが置かれていた上に、その後ろに、Nicola Davidovのヴァイオリンが単品でたくさん並んでいたのです。
でも、Davidovのヴァイオリンは、板が黄色っぽい色なのですが、セットの製品は、ドイツヴァイオリンのように少し暗めの色で、名前もドイツ名のような店のブランド名が付けられていました。
担当者と話をすると、セットヴァイオリンは、セット売りするために、違う色のニスを塗りましたが、実は、Nicola Davidovです、と聞いて驚きました。
試奏させてもらったところ、高音も柔らかい音色で、響きも奥行きがあって、とても気に入り、購入することを決めました。
そのモデルは、今年いっぱいで製作が終了となるもので、また、価格帯としては、そのフェアに出す予定ではなかったものだそうですが、どうやら、私の電話を受けた店員が、名前しか伝えていなかったのに、私が来ると信じて、ヴァイオリンの責任者に一台だけ用意するように頼んだらしいのです。
とても嬉しかったですが、私が行かなかったら、その店員はどうなってしまっただろう、と心配になってしまいますね。