心のかけらを集めたら
君につながった
ここにつながった
透明なガラスのような
ココロのかけら
日々の いろんなことに浸食されて
僕はすぐに忘れてしまう
目指していたこと
本当に行きたい場所
心から望むもの
何度も書き留めて 思い出させるのに
目の前の些細ないざこざに
すぐに足を取られて
躓いてしまう
何度も同じ道を
ぐるぐると歩いているようで
先に進めない 迷路から抜け出せないで
息が苦しくなる
僕は君を想う
いつかこの迷路を抜け出したら逢えると
僅かな期待を残して
僕は未来を描く
その先にはきっと
想像した世界が
広がっていると信じて
僕はまだ諦めない
叶えていないものリストをクリアして
次のステージに行くまで
輝く自分を取り戻して
その場所に立つまで
思い出したのは
彼の低い声
ボソボソと話し出すと
なんだか癒されて
時々クスっと笑えて
ずっと時間を共有していたい
そう思った
思い出したのは
わたしの感覚
なんだかふわっと
温かいものに包まれたような
妙な安心感を覚えた
「家に帰ったような気持ちになる」と
ドラマで言っていた
わたしにとって その家は
あの感覚なんだと思った
なんだかホッとする
ただ傍にいるだけで
そんな彼のことを
あの感覚を
わたしはまた 思い出した
それは夢物語なんだと思ってた
唯一無二のパートナーに出逢うということ
それは奇蹟で
叶うか叶わないかわからない
ふわふわとして実態がなくて
いくら追いかけても掴めない
シャボン玉のようなものなんだと
だからわたしは
夢を真剣に追いかけることを
半ば諦めていたのかもしれない
掴めないのなら
手を伸ばしても仕方ないと
あの曲のような世界がどこかにあるなら
その理想郷から一歩も出ずに
幸せに暮らせるのに
ずっと手を離さないで
ずっと一緒にいられるのに
ビートルズの曲を聴きながら
夕焼けの海を眺めていた
静かな波が 砂浜に被って
ひたひたと寄ってくる
その様子が
あまりに自然で
あまりに優しくて
僕はたまらなかった
宵の明星が 真っ直ぐに光って
まるで道しるべのように
こっちを見ていた
あぁ そうだった
いつもそこにいて 見守ってくれている
そんな存在を
僕はやっと思い出した
壮大なグラデーションと
ひたひたの感情は
いつまでも水面に反射して
僕の心を 染めていた
よく晴れた秋の日
まだ気温は高い
夕方の空を目指して
海へと向かう
満月の海は 波が高くて
何度も砂浜を白く包みながら
寄せては引いていく
黄色くて大きな月
中秋の名月
ゴウゴウと音を立てる波と
それを眺めるわたしの
背中を静かに照らす
パワーをくれる海
わたしの心のオアシス
元気をもらいに
わたしはまた海に行く
もう先が見えないと
蹲った あの日も
いくつかある転換期の
1つの転換点だと
そう思える日が
もうすぐ来るのだろうか
どん底にいたんだと
あそこから上がってきたんだと
振り返るまでもなく
わたしは そう捉えた
そう捉えることにした
あそこはドン底だった
もうそこは越えたと
ライオンズゲートは
閉じようとしている
過去は振り返らず
新しい道を行こう
何度も繰り返す
諦めずに進むこと
凹んでは顔を上げ
蹲っては立ち上がり
零れ落ちそうな 僅かな望みを
必死に掴んで歩き出す
何度も繰り返す
投げ出したい気持ち
もう手放してしまえば
悩まずに済むこと
それでもわたしはもがく
どんなに深い沼でも
どんなに速い川でも
どんなに荒い海でも
まだ諦めきれないから
まだ夢を見たいから
なんだかもう疲れたよ
ポストに届くのは
税金、年金、健康保険料のオンパレード
持っていかれるものが多過ぎて
もう夢は尽きた
何に使われているかと言うと
防衛費の増強とか
マイナ事業費とか
一部の人間の利益のために
無駄遣いのオンパレード
なんだかもう疲れたよ
正直者も
真面目な人間も
無駄に消費されて
捨てられる世界
もう この世界を捨てるほうが
現実的なのだろうか
自分は間違っているんだろうか
そう思うときがある
直感に従って
流れに乗ってきたつもりでも
思うように結果が出なくて
ふと不安になる
誰かの言葉が
答え合わせになって
この道でよかったんだと
再確認する
出会う人がいて
出会う場所がある
わたしの選んだ道は
冒険を含みながら
果てしなく
広がっていく
もう何年も会っていない あの人は
今頃どこで
何をして
日々を過ごしているんだろう
年に一回会えることが
決まっている あの恋人たちは
それが微かな時間でも
何も手がかりがない わたしよりは
随分とマシなんじゃないだろうか
約束も
何もない
ただ あの人が言った言葉の中に
未来を暗示するような雰囲気が
ほのかに漂っていただけ
天の川の向こう側に
あの人を見かけたなら
わたしはその橋を渡って
その手をつかみたいと思う