日本電子出版協会の勉強会には欠かさず出席している。本当に参考になる。良い意味ばかりではなくいかに立ち遅れてしまっているかの再確認の場でもある。農業をはじめとしてTPPへの議論が盛んだが、最もシビアな現実が、まさにTPPの本質に触れているのが電子出版だということを早く認識すべき。
IVS(いままでのunicodeで表現できない異体字を表示する仕組み)は勉強になった。現状の混乱を極める外字、特に異体字をこの仕組みで対処できるというとても特殊な表現方法の世界。苦し紛れのやりかた。参考にはなるがこのような仕組みを理解して使わなければならない苦しさ。
とつとつと話される発表者の苦渋に満ちた表情。jisc6226から現状までの経過を報告されたが、どのように市場に発表しても、あらゆる分野からクレームをつけられてしまう立場。78-83での勇み足もあってとのことも。よく理解できました。本当にご苦労様でした。
でも驚きが一つ。IVS資料の掲載文字は、委員のどなたもかかわりたくないということで自分で選んだという言葉。え!どういうこと?。文字コードの混乱よりも、メーカごとのフオント戦略で例えば「均等」の均の字の2本の横棒がまっすぐとななめと、食い違いを正せない。意見を言えないという現実だという話。
国家の権力を最も体現する言語の統一性を考えたときに、諸悪の根源とまで言われる出版社ごとに異なる日本語フオントの異体字を、そのハウスルールを温存してしまうことにつながることになっている部分が未整備のまま放置を認める。これが日本の文化だといわれるとその通りで結構ですが
Micrsoft社さんは、AJ1-6?とは99.5%レベルの互換を取った。Windows上のフオントの全体容量を5GBまでという宣言。IVSをという話で、外字は認めないという宣言。日本語は世界中の言語の中では、構造的に最も簡単な言語との話し。でも苦渋に満ちた表現が印象的。一番苦労しているメーカだと認識している。
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