2008-2-15
本日、千葉県立中央博物館の講堂で、「ブータンの自然と人々の暮らし」にかかわる講演会が開かれました。その最後に、1960年代、若かりし頃TBSの社員であった、堂本千葉県知事がプロデユースされた「幻のグゲ王国」の映像が、世界各国で学術資料として公開されたが、事情があって国内で放映されないまま映像が残っていて、今回、堂本知事本人の解説がはじめにあっての初公開となりました。
グゲ王国は、仏教でも密教であり、弘法大師が中国の長安から持ち帰って、高野山を中心にして今でも日本で広がっています。また、バチカンでは1624年頃、アジアのど真ん中に原始キリスト教が広がっているという説が広がって、アンデラーレが、そのころ活発であった、グゲ王国を苦難の末に訪問し、原始キリスト教は存在しない仏教国であると報告書し、その内容はヨーロッパの各国語に翻訳された。グゲ王国も、そこにできたカソリックの教会も、その後戦争に負けて、歴史上から2度と消えてしまったなどなど。
堂本氏も調査に参加して現地にいかれたが、その後中国の配下になって、多くの仏像や絵画や、建物が壊れている。この文化遺産をどのように守るべきかという話も。
バチカンの資料室で、説明を受ける若き堂本さんの映像もちらりと流れました。
放映後、とても大きな拍手をもって、堂本さんに感謝を告げました。