チリチリリン

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おもかげ

2020年10月26日 | 映画の話

幼い息子が行方不明になったエレナは息子が消えた海岸のレストハウスで10年も働いている。ある時海岸で仲間たちと遊んでいるティーンの少年ジャンに息子の面影を見る。自分を執拗に見つめる女性に興味を持ったジャンはエレナに近づき、やがてそれは恋へと発展してゆく。

30歳以上も年上の女性に少年は一途に恋心を募らせ、初めは母親の感覚でいたエレナも次第にジャンに引きずられるように思いを熱くしていく。それが自然で、さもありなんと感じさせる。

当然周りは二人を正気に戻させようとするし、エレナだってそれが続くとは思っていない。少年もエレナが母親の気持ちでいたことに気づいていく。別れは訪れるが、フランスの海岸の風景は美しいし、恋するエレナもどんどん美しくなっていく、美しく、女性にとって、とても共感できる映画でした。

 


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