チリチリリン

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「生きる」

2023年04月01日 | 映画の話

黒澤明監督映画のリメイク、ノーベル賞作家のカズオイシグロが脚本を書いたという映画「生きる」を見てきました。

日本映画が原作で日本人にはしっくり来るストーリーなので、違和感なくしっとりとした感情で観ていましたが、今の人には地味で少し退屈な映画のようでした。

余命宣告を受け、今までの生き方を見直して一つでも生きた証を残そうと残りの命を捧げる、なんて話ははっきり言って若い、これから人生を謳歌しようという人達には遠い物語なのでしょう。

これはやはり、先が見え始めた年齢になってこそ理解できる味なのではと感じました。

彼の生き方に感銘を受け、流されるだけのマンネリ化した生活はやめようと誓った人達が、ズルズルと元の生活に戻っていくところが悲しくも納得の話でした。

 


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