原作はフランキー堺主演、石原裕次郎や左幸子や南田洋子の時代のコメディー映画らしい。幕末の品川遊郭が舞台なのだが、そこまで導く導入部分がユニークで面白い。映画的と思ったがやっぱり映画だったんだ!
映画と違って場所を移動出来ない舞台上で、幾つもの部屋のやりとりや、風呂場まで本当にそれらしく描きだし、スゴイ!とおもいました。主演の青木崇高さんは地で演じているよう、ピッタリです。
昔流行ったアングラというのはこんな風だったのかな?あるいは大衆劇場の大衆演劇なのかな? ストーリーは面白いのですが、舞台全体のせわしない動きや、喧しい台詞回しに、かなり疲れてしまいました。
舞台は下北沢の本多劇場です。下北沢の下北沢らしい、ごちゃごちゃした狭い通りを抜け、本多劇場の看板の前に立つと、そこはドンキホーテのような、様々な雑貨がぎっしり並んだ店でした。???と思いながらも商品の間を縫った奥に劇場がありました。
舞台の緞帳は上がったままで、舞台上は、たった今通り抜けてきた店そのままに雑多な物が置かれてます。舞台なのか?店なのか?戸惑いました。それが演出だったとは!
帰りに見たら、劇場専用の入口もちゃんとありましたが、娘も???とあの店の中を通ったそうです。
今日は吉祥寺から井の頭線を使って下北沢に行きました。吉祥寺も昔は下北沢のようなごちゃごちゃした町でしたが、アーケードが整備され、駅舎はスマートに生まれ変わりました。下北沢でも、小田急線は地下に潜り、町は変わりつつあるけど、今のままの町に魅力を感じ、変えて欲しくない人も多いようです。
実は私はあの喧騒は少し苦手です。
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