これはモダンバレエの白鳥の湖というんでしょうか?美しいメロディーに突然不協和音が混じった感じで、トウシューズのつま先を伸ばした美しいポーズと違い、裸足の白鳥、大きく股を開いたポーズの白鳥にドキッとさせられます。不協和音が時に素晴らしい音楽を奏でるように、この白鳥も今までに無い、人間的な血の通った白鳥を感じさせました。
こんなモダンな白鳥の湖なのに、音楽はチャイコフスキーの原曲版を使っているのだそうです。衣装もご覧の通り、スケスケです。白タイツではなく、黒のズボンに白いシャツ、王子というよりは村の青年の感じのジークフリートは肌の黒い人でした。既成概念を覆す白鳥の湖ですが、白鳥は白鳥らしく美しかったです。
古典と呼ばれるものも変わっていくのだという印象でした。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます