おじいさんの落書き帳

私は北朝鮮による拉致問題に関心が深い。
北朝鮮にはもっと強い制裁を加えるべきだと思う。

安倍首相は北朝鮮に騙されて食い逃げされたが、北朝鮮は「もっと欲しい」と言っている

2014-10-04 13:41:08 | 拉致問題
本当に世論の圧力はすごい。2002年に小泉首相が訪朝して、北朝鮮の金正日が拉致を認め謝罪したのであるが、謝罪しただろうか、偉大なる将軍様が謝罪する訳がない。謝罪とは金正日が日本の国民に向かって「大変申しわけないことを致しました。どうかお許し下さい」と言って頭を下げるのが謝罪である。誇り高き民族の偉大なる将軍様がそんなことをするわけがない。

高慢で誇り高き民族は乞食国家ではないか。北朝鮮が報告した拉致被害者の消息は「5人生存、8人死亡」という惨たるものだった。偉大なる将軍様の前で、小泉氏はおどおどしている様子だった。人間の命など虫けら同然の北朝鮮の金一族から見れば、「8人死亡」で通ると思っていたのだろう。5人だって子供達を人質にとられ「一時帰国の約束」で帰国したのだった。

5人は何とか帰国できたが、子供を返してもらうのに一年半もかかって、しかも25万トンのコメと一千万ドル相当の医薬品を乞食に与えたのである。では死亡した8人の家族はどうなるのか、小泉氏は考えたのだろうか、冷徹な小泉氏は8人を無視して日朝ピョンヤン宣言に調印したのである。8人の家族は怒って当然である。

悲嘆にくれ、歎き悲しむ横田夫妻やその他の家族を救ったのは救う会と後押しした世論なのである。北朝鮮は死亡と通告したが救う会や家族は承知しない。政府は北朝鮮に「横田めぐみさんが死亡したというのならめぐみさんの遺骨を出せ」と言ったのである。出してきたのは高温で2度も焼却して鑑定不能にした遺骨だった。その時点で偽物だと言っているようなものだ。本物なら何もそこまで焼却することはないではないか、遺骨が偽物だということが判明したことで俄然勇気づいたのは以前から結成されていた8人の家族からなる家族会と救う会だったのである。

そこで「8人は生きている」ことになった。被害者家族を支援して応援する世論もそうなった。遺族ならそこで終わってしまうが、家族だから現在も世論は後押ししている。しかし現実には生きてはいない。「生きていないと言うのならその証拠を出せ」と言えば,「では生きていると言う証拠を出せ」と言いたくなる。そうすると「遺骨は偽ものだったじゃないか、死亡診断書も、死亡の日時もデタラメじゃないか、だから生きている」ということになった。「北朝鮮を許せない」という世論も「生きている」という案?には国をあげて同意しているわけだ。‟8人の被害者は生きている”これは正論ではない。あくまでも建前なのである。建前が正論として罷り通っているのである。だから世論の力は凄いし怖いのである。「死んでいる」と言う言葉は絶対に口にしてはならないタブーになってしまっている。巷間では「生きているわけがない」と各人が言っていても、公の場でそんなことを言ったら御法度だからたたかれる。政府の関係者だってみんな知っている。知ってはいるが世論の反発を買うことを考えたら本音を口に出すことは出来ない。家族会の人達だって、内心では生きているとは思っていないから「経済制裁、経済制裁と声高に叫んで小泉総理官邸(当時)前に座り込みをして経済制裁することを訴えたのである。そして万景峰号入港の日には家族会、救う会、支援者団体などが、新潟港に行ってのぼり旗を立てて入港を阻止しようと運動したのである。「生きているのにそんなことをしたら殺されてしまう。」との忠告にも耳を貸さず「構わない」と言って、やったのである。それでは「北朝鮮に居る家族なんかどうでもよい」と言っていたみたいなものだ。

何でそんなことをしなければならないの?。と不思議に思ったが、家族にしたら怒り心頭に達してやらなければ気が済まなかったのだろう。それと経済制裁すれば北朝鮮が折れて、若し生きているのなら返すと思ったからではないのか。安倍首相は北朝鮮に強硬な態度で家族会の意向に副って次々と北朝鮮に経済制裁を科した。「拉致をされたからその被害者を取り返すために経済制裁をする」などということはピョンヤン宣言に調印していたのだから、国際社会では認められない。北朝鮮が国際ルールに違反するミサイルを発射したり、核実験をしたから日本はそれに便乗して次々と経済制裁をしたのである。しかし経済制裁は拉致問題解決の為には何の効果もなかった。なくて当然だが。

そこまでしたのに何故安倍首相は制裁の効果が表れた時期に安易に制裁の解除をしてしまったのか、何故家族会、救う会は反対しなかったのか、安倍首相は「行動対行動」だと言って、日本独自の経済制裁の一部を解除してしまったが、北朝鮮と同時進行であったはずだったのに、北朝鮮は3か月も経っているのに「1年を目標に調査している。まだ初期の段階」だと言っている。そして外交担当の宋日昊氏は「期限を決めたわけではない」と言っているのだから、「協議はデタラメだ」と天木直人氏が書いていたが、あの人こそデタラメだ。真相を知らないのだ。

北朝鮮は約束通り9月末には非公開で一次報告をしている。日本が受け入れなかっただけである。北朝鮮が「9月の第2週以降」と日本との水面下交渉で確約した再調査報告書が先送りされたその答えは、安倍首相は19日、東京都内の講演で、「中身のないものを報告してもらっても仕方ない。しっかりと確実な報告をしてもらいたいのが我々の要求だ」と北朝鮮の報告が遅れた理由について語っている。
安倍首相は「中身のないもの」と北朝鮮の報告について評しているが、報告を見ないで何でそんなことが言えるのだ。水面下の局長級接触で内示された報告書を見ているからである。日本側は「日本の世論を満足させる情報が含まれていないと困る」との立場を伝えている。「日本の世論は怖いのだぞ。」と言うつもりだろが、そうじゃないだろう。怖いのは家族会だろう。そりゃ家族会の人達にしてみりゃ、内心では亡くなっていることは認めつつも、「若しかしたら・・・・」と一縷の望みをつなぎ、報告を待ちかねていたに違いない。家族会は「8人については生存ゼロ」では承知しない。ここから浮かび上がってくるのは、北朝鮮は初回報告を内示し、安倍首相にまで上げられたが、不満足な内容であったため、正式な受け取りを拒否したということである。

菅官房長官は記者会見で、「調査は全体で1年程度を目標としており、まだ初期段階。現時点でこの段階を超えた説明を行うことはできない」との連絡が前日に北朝鮮側からあったことを明らかにした。ということだが、1年とは何事か、1年待てというのか、家族会は待つ。家族会は12年待ったのだから3年や5年でも文句を言いながら待つ。待つしか他に方法が無いのだから待つしかない。つまりこの問題は北朝鮮から8人の生存情報など出ないということなのだ。そりゃ家族会も世論も「生きている」のだから返してもらわないと困るけど「8人死亡」が「8人生存」に覆ることはないのだから、この12年間の延長になるだけだ。日本側の要求は8人の帰国。北朝鮮側の要求は更なる制裁解除。どちらも無理。どちらも無理だから12年も続いた。

北朝鮮は絶対に8人を返せないのだからこれからもずっとこれまでと同じ状態を続ける以外に道は無い。北朝鮮が返さないから拉致問題は解決しない。喉から手が出るほど金に困っている北朝鮮は拉致の被害者を返すから1兆円出してくれ」と言えば日本は出す。3兆円でも出すだろう。世論も反対しない。それでも言わない。拉致の被害者には3兆円以上の価値があるということか、それを考えたって生きていることはないじゃないか。感情論で「生きている」と言っていても被害者は帰って来ないのだ。家族会は当然「帰って来なくても生きていてくれたらそれでいい」とは言わない「返せ、返せ。」と騒いでいる。

安倍首相は一度目の食い逃げに懲りもせず、二度目の食い逃げを許したら今度こそ「安倍辞めろ」コーㇽが起きる。一体安倍首相が再調査を要求した目的は何だったのだ。北が死亡したと言っている8人を救出する為だったのか、それとも認定されていない全拉致被害者だったのか。北朝鮮は拉致した人の所在は把握しているのだから、1年は長すぎる。何を策略しているのか分からない相手だから、気をつけなければならない。金正恩は「日本人を何処かで調達して来い」と言っているのだろう。何百人も拉致されているのだから蓮池さんや、地村さんのように北朝鮮で暮らしている人が居ても不思議じゃない。「見つかった」と言って出してくるかも知れない。

もう一つの方法はホームレスを5~6人連れて行って北朝鮮に住まわせて、「5人見つかった」と言えば、日本政府はそんなことは知らないから、日本人が帰国するということで大騒ぎになる。それで万景峰号の入港禁止の解除を求めているのだ。それで一年にしたのか。それまでに万景峰号の入港を解除させるつもりだ。相手の方が一枚も2枚も上手なのだから安倍のボンボンを騙すくらいは屁のかっぱ。騙される方が悪い。自分の地位も失うから安倍さんは2度目の食い逃げだけは許さないだろう。北朝鮮は「ピョンヤンに来たら説明する」というよい手を思いついた。これからもその手を使ってくる可能性はある。宋日昊氏などは外交担当のスポークスマンに過ぎないから何の決定権もない。日本が何処までも8人の生存情報を要求したら「本国に来い」ということになる。そして行ったら狼が牙をむいているからやられてしまう。家族会も「今度こそ、今度こそ…」と言っているだけで大した期待はしていない。12年間「解決済み」と言っていた北朝鮮が急に変わることなどないからだ。だから政府関係者が北朝鮮に行くことには反対している。本国に行って「拉致被害者は生きているのだから返せ」などと言ったらそれこそ自分が殺される。恐ろしい国なのだから誰も尻込みして行かない。

わしは拉致された特定失踪者は何百人も居ると思う。淡い希望だが5人でも10人でもよいから帰国出来たらよいと思うのだがやっぱり北朝鮮は「生存者はいない」という答えしか出さないのだろう。それで一年引き延ばしたわけだ。北朝鮮はやることが汚い。「期限を決めたわけではない」、「一年を目標に誠実に調査する」と言えば再び経済制裁を科すことなど出来ない。当の安倍さんも何もしないよりはましだからやったのであるから「やるだけはやった」と逃げられる。家族会は安倍さんを追及しない。拉致問題で安倍さんは本当に馬鹿げたことをやった。北朝鮮は苦しいのだから、素知らぬ顔をしていればよかったのだ。外務省の交渉はまず過ぎる。また、取られるだけの交渉ならしない方がよい。

追記 

わしのブログのコメントだ。

日朝協議などいくらやっても無駄。 (おじいさん)
2014-05-27 06:42:09
タコに言う。拉致問題は完全に風化してしまってるじゃないか。わしのブログはタコによって閉鎖させられた。馬鹿だ、馬鹿だとコメントされて書いていられるかい。だから今後はここで書く。此処のが気楽だ。タコもここへここへ来て「お前は馬鹿だと書きやがれ。

3月に引き続き、5月26日からストックホルムで局長休による政府間協議が行われているが、結局は何の成果も無いことは歴然としている。つまり拉致問題はもう永久に会血しないということだ。解決しないことは見え見えでも日本政府被害者家族の手前放置することは出来ないからやっているだけ。北朝鮮は最初からずーと宋日昊、こいつが何も可も知っている。井原太平洋局長も知っている。
田原総一郎氏が「恵みさんや有本恵子たち拉致の被害者が亡くなっていることは外務省も知っている」と発言して問題になったが
正しいことが通用しないから,何時までも茶番劇をやっているしかないのだよ。

わしは前にこのブログに書いた↓

日朝協議をすればするほど日本は北朝鮮のペースに浜って、段々不利な条件になっているではないか。5人の被害者が帰国してから11年も立ってから「再調査」とは何事だ。再調査することの条件として経済制裁の一部解除など持っての他である。

再調査をして志望したと言われている8人を含む被害者が全員見つかって、全員帰国してから経済制裁を解除するのが筋というものではないのか。「拉致問題の解決」とは全員が帰国することだ。それが日本の原理、原則のはずだ。拉致問題の解決なくして経済制裁の解除などとんでもない話である。そんなことを救う会、家族会は勿論、国民が許すわけがない。

何だかどんどん北朝鮮に有利な条件になって行くのが心配になる。拉致問題の解決なくしては一切の譲歩をしてはならないのに、再調査をしてもらうのに制裁解除とは呆れた話である。再調査をすることと、拉致問題の解決とは違うのだぞ。外務省は再調査をするだけで、一人も帰国出来なくても制裁を解除するつもりか?。強硬路線はどうなったのだ。翻弄されているではないか。狡猾な北朝鮮に騙されて馬鹿なことばかりやってると世界中の笑いものになるぞ。

















コメントを投稿