おじいさんの落書き帳

私は北朝鮮による拉致問題に関心が深い。
北朝鮮にはもっと強い制裁を加えるべきだと思う。

政府、安倍首相は何故同じことの繰り返しを続けるのか

2014-10-01 11:48:35 | 拉致問題
全く話題性が無くなってしまった拉致問題をテーマにブログを書く人はめっきり減った。というか、巷間では拉致問題に関心を持つ人など居ないし、話題にもならない。しかし、わしは安倍さんが拉致問題の解決に拘る以上、わしも拉致問題に拘る。何故拘るか、それは安倍さんや政府、外務省が何時までも同じことを繰り返していることに無性に腹が立つからである。

この記事は9月30日に書いたものである。前半は前に書いたものと重複する。
日本は絶対に解決しない問題を解決しようとしてきた。そして安倍首相は今回もまた同じことを繰り返そうとしている。がそれは無理である。北朝鮮が死亡したと通告した人達を取り戻すなどということは絶対に不可能である。拉致被害者が全員帰国することが拉致問題の解決ならそれは永久に解決不可能である。たしかに金正日が8名死亡と告げたから死亡していると断定することは出来ない。だから本音を言えば田原総一朗氏のように非難されてしまう。

北朝鮮が再調査の結果を報告するだろうが、その中に12名の拉致被害者は含まれていない。そうなると拉致被害者の家族は納得しない。そして再び「生きているのだから返せ」と叫び、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」と言うから再び日朝間は膠着状態になる。

わしだって死んでいることを前提にはしたくはない。だがタブーにしていいのか。タブーとなった結果、死亡なんて報告は許さないという風潮が日本国内にある。それでは北朝鮮は出す情報も出さなくなる。真実は隠され、あるいは捏造(ねつぞう)されるかもしれない。向こうは死亡したと言い、こちらはうそをつくなと言い、互いの主張はぶつかり合う。そして拉致問題が一歩も前へ進まなかったこれまでと同じ轍を踏むことになる。


拉致問題の解決とは金正日が死亡したと通告した12人を帰国させることです。では拉致されて北朝鮮に居る数十名の人達を無視して放置してもよいのか、政府が認定した12人だけが拉致被害者というのはおかしい。「北朝鮮に拉致された全ての被害者の救出」と言ってはいるが、現実には12人に拘っているじゃないか。被害者というのは、北朝鮮が「死亡、若しくは未入国」と通告した8人と4人の12人だけじゃない。警視庁と全国の各都道府県が調査した結果判明している特定失踪者の数は868人にもなるのだ。868人の全てが拉致されたとは限らないけど、数百人が拉致されていることは間違いないと思われる。その全てが死亡したなどということは無い。わしは数十人は生存していると思う。拉致の認定をされていなかった寺越武さんや、帰国した曽我ひとみさんの例もある。何故安倍首相はこれまでと同じ膠着状態になる道を歩もうとしているのか理解に苦しむ。

産経新聞の記事より
拉致再調査、北朝鮮が報告を遅延させる理由は?font>
産経新聞 9月28日(日)19時0分配信
北朝鮮が拉致再調査報告を一方的に先送りした。29日に日朝局長級協議があるが、遅延の説明のみだ。これは揺さぶりか時間稼ぎか背景や狙いなどを見極める必要がある。政府認定の被害者は12人だが彼らは監視下にあり、いまさら調査の必要などないことは明らかだ。また行方不明者(特定失踪者)や残留日本人も再調査開始からすでに2カ月で報告できない理由はない。先送りは北朝鮮が仕掛けてきた駆け引きとみられ、日朝再調査問題は正念場にさしかかった。(久保田るり子)

■「アベ(安倍政権)が、ハードルを上げてきた」

 日朝関係筋によると、7月末から8月初旬にかけ「アベがハードルを上げてきた。そのせいで膠着状態になった」との情報が北朝鮮側から流れてきた。そして以来、北朝鮮側の動きが鈍くなったという。

 日朝はその後、8月中旬からマレーシア、中国・北京などで非公式接触を行ってきたが、結局、9月上旬の第1回報告はなく、これを問い合わせた日本側に北朝鮮は、「現在はまだ初期段階にある。現時点でこの段階を超える説明を行うことはできない」と回答したのだ。

 日本は約2カ月の水面下交渉で「拉致被害者情報が第一回報告で出てくるかは疑問だ」(交渉筋)と、北朝鮮が暫時前進でその度に支援を要求する“小出し戦術”を取りそうだと予測してきた。

 では、「アベがハードルを上げた」とは何だったのか。観測筋は、「日本側が第一回報告に拉致被害者12人についての明確な回答を要求したのではないか」とみる。事実、安倍首相は菅義偉官房長官が「遅延」を発表した19日当日に講演で、「中身のない報告では意味がない」とはっきりと述べている。日本にとって報告の“中身”が、認定被害者であるのは明らかだ。

■遅延の理由は北朝鮮内部の対立が理由?

 北朝鮮が報告を遅延させた理由として、日朝関係筋で取り沙汰されているのは、(1)北朝鮮の内部での拉致被害者の扱いをめぐり対立(2)日本からの見返りの確約が得られず警戒感が高まっている-など。

 内部対立とは次のようなものだ。北朝鮮で主な拉致被害者の管理を行ってきたのは朝鮮労働党の工作機関、統一戦線部(統戦部)で、一部被害者だけは、再調査を主導している国家安全保衛部(保衛部)管理下にあるとされる。だが、統戦部と保衛部では統戦部が上位にあり、認定被害者の扱いをめぐって両者が対立しているとの説。

 見返りについては、今回、北朝鮮は再調査開始とバーターで人の往来など独自制裁の一部解除を得た。だが北朝鮮が最も取りたい解除は貨客船、万景峰号の入港禁止解除だ。北朝鮮は交渉で第一回報告と引き替えに万景峰号の往来解禁を目論んでいたが、その見込みが薄まって駆け引きに出てきた-というもの。

 日本は、3月末に始まった日朝局長級協議で日本政府の交渉方針を北朝鮮に通告している。方針は3原則で(1)拉致問題優先(2)被害者の安全確保(3)拉致問題の一括解決-である。3原則を端的にいうと、『北朝鮮が拉致問題を先送りするなら見返りはない』ということになる。

 日朝接触はこの間、水面下を含めればすでに10カ月以上が経過している。

■責任を日本に押しつけ、対日世論工作を仕掛ける北朝鮮

 29日、中国・瀋陽で行われる局長級協議で北朝鮮は「誠意」を強調する一方、日本担当者の訪朝を持ちかけてくる可能性がある。局長級協議は「遅延の説明を求める」日本側の要請を受けたものだが、北朝鮮側は「再調査が順調にいかないのは日本側の協力不足」との対日世論工作を始めている。

 宋日昊・朝日国交正常化担当大使が9月10日に行った記者会見も世論工作とみられる。宋日昊氏は「日本側への最初の結果報告はいつでもできる」「日本側が訪朝し、直接説明を受けるのが最も都合がよく簡単だ」「信頼醸成のため日本のさらなる措置が必要だ」などと述べて、日本側の機先を制していた。そして約1週間後に「現在はまだ初期段階」との遅延を通告してきたのだ。

 宋日昊大使は日本語を流ちょうに操る北朝鮮外務省のジャパンスクールだが、元々は日朝政治家交流の裏工作を担当、ひそかに日本潜入していた人物。金丸信氏の訪朝や小泉純一郎氏の訪朝にも関わったが、政策決定ラインにいるわけではなくスポークスマン。10日の会見でもその役割を演じ、日本の譲歩を迫ったわけだ。

 これまでも北朝鮮は、3月に横田めぐみさんの娘、キム・ウンギョンさんをモンゴルでめぐみさんの両親との面会を実現させ、日朝雪解けを演出するなど、心理戦を仕掛けてきている。北朝鮮は「外交も工作」が伝統で、強面と懐柔の硬軟を駆使して相手を揺さぶってくる。日本の対北交渉術が問われる展開になってきた。
最終更新:9月28日(日)19時0分


「アベがハードルを上げてきた」と北朝鮮は言っている。わしが今回こそ期待出来ると思ったのはこれまでと同じことの繰り返しではなく、北朝鮮が「行方不明者」を探すと言っていることに期待して、何人かあるいは十数人が帰国出来るのではないかと思っていたからだ。日本中が家族会や、巣食う会が創り上げた世論を恐れて何も本音を言えないなどとはおかしいじゃないか。本音を言った田原総一朗氏もボロクソに叩かれた。誰だって自分の身が可愛いから「君子危うきに近寄らず」で黙っている。そりゃ政府認定の被害者家族は自分の身内を理由もなく北朝鮮に拉致されたのだから実にお気の毒な方々だと同情されて当然だ。しかし同情するばかりでは物事は解決しない。神戸で小学校一年の女児が行方不明になって、夜が明けても帰って来ない愛娘を心配して、母親は半狂乱で泣き叫んでいたというが、悲惨な結果になってしまった。本当にお気の毒な話だが、ああいう事件は何の補償もなく、全国から莫大な寄付金や支援金が集まるわけでもないのだ。事件の内容が全く違うのだから同一視することは出来ないが身内を失ったという点は同じである。

今度こそ、うまく行くと思っていたのにまたしても安倍さんが、水を差してしまった。被害者家族が怒り心頭に達して絶対に北朝鮮を許せない気持ちは分かる。救う会、家族会は強力な勢力と発言力で拉致問題を主導している。何もかも知っている外務省も黙って従っている。わしはそんな馬鹿なことでいいのかと言いたいのだ。何時までも茶番劇を続けるのは家族会、救う会の勝手だ。だが政府まで一緒になってやることではないだろう。何故もっと真剣に拉致された人を救出しようと思わないのだろうと腹が立つ。政府認定の拉致被害者の中に生存者は居ない」と言う回答は不誠実だとか、正直じゃないとか、中身がないとか、言ってしまっては北朝鮮はソッポを向く。「勝手にしやがれ」ということになり、また元の木阿弥だ。みんなそんなことに気がつかないかなあ。無関心か、「余計なことは言わない方がよい」と思っているのだろう。

全国には10人前後の認定被害者とは比べるべきもない数百人の政府が認定していない拉致被害者家族が居るわけだ。その人達にとっては家族会が邪魔をしているから救出出来ないと感じていても言えない。特定失踪者調査会の荒木さんも「政府認定の被害者は無視して調査をして欲しい」などとはとても言えない。本当は北朝鮮の回答を素直に受け入れるべきなのだ。アベがハードルを上げるからいけないのだ。とはいっても拉致から30年も40年も経ってしまっているから、寺越さんのように北朝鮮で暮らしている人が何十人も居たとしても、帰国させることは難しいと考えているのかも知れない。いずれにしろ12人の再調査を要求したわけでもないのに、結局は12人が対象になっている。それでは再び膠着状態になる。

北朝鮮は常に経済的に困窮している。そして常に食料難に喘いでいる。中国の援助がなければ国家の存続は難しいと李英和氏は言っている。中国との関係が悪くなったことで日本からの支援を求めたいわけだ。北朝鮮は経済制裁の一部を解除してもらったから、一応は日朝協議の成果はあったわけだが、日本は何も得るものは無い。北朝鮮はさらに万景峰号の入港禁止を解除して欲しいのだ。日本は北朝鮮が亡くなったと言っている12人の被害者を返してもらいたいと言っているわけだが、北朝鮮はそんな要求には応じられないから、遺骨の収集、北朝鮮に渡った日本人妻の中に帰国を希望する人が居れば帰国させる。行方不明者の調査、そして拉致被害者の調査をするということで合意して再調査が開始されたのだが、日本があくまでも「12人の生存が確認された」という報告でなければ、「不誠実だ、正直じゃない、中身のある調査をしろ」などと言っているのだから御破算である。本当に生きているのなら返す。返せば数兆円の金が入り、2~3年は左うちわで高性能のミサイルの製造や、核ミサイルの完成に没頭出来る。しかし居ない者は返せない。だから行方不明者を何人か返して、万景峰号が往来出来るようにしたいわけだ。12人以外の生存者を3人でも5人でも出して来たら受け入れるべきであるが、そんなことは家族会、救う会が承知しない。めぐみさん達が帰国しない限り万景峰号が入港出来るようにはならない。万景峰号が日朝間を往来出来るとよほどおいしいことがあるらしい。現在は北朝鮮との往来は中国経由の航空便だから金もかかるし、日本と中国の空港のパスポートや持ち物のチエックも厳しいだろうし,朝鮮学校の生徒などが数百人単位で修学旅行で本国に行くなどは難しいだろう。万景峰号ならフリーパスで工作員だろうと、覚せい剤だろうと堂々と入って来られるのだ。

安倍さんが政府主動で生存している拉致の被害者の救出に動かなければ、また以前と同じ膠着状態になる。3人だって5人だって拉致された日本人が帰国出来れば国民は歓迎する。誰かが言えばよいのだが、12人は確実に亡くなっているとは言えない状況だから公然と言える人は居ない。怖いもの知らずのデヴィ夫人は「めぐみさんが亡くなっているのに、横田夫妻は間違っている」などと自分のブログに書いて問題になったが、横田夫妻を非難したり、攻撃してはそりゃ問題になる。もう7年も前の話で、そんなことも忘れ去られている。

日本が拉致被害者を持ち出す限り北朝鮮は結果報告などしない。拉致被害者の立場になれば絶対に死亡を認められない。だから拉致問題が進展することなどないし、再び膠着状態になる。北朝鮮で暮らしている行方不明者を一人でも多く帰国させて家族の下へ帰してやるのが首相の務めだと思うが、安倍さんは解決するはずの無い拉致問題を、口で「解決します」と言っているだけだ。拉致問題で総理大臣にのし上がった第一次の安倍さん、そして2度目の総理になっても拉致問題を解決すると強調しているが、虚言癖で言っているだけだから、全く進展しない。しないどころか何人か帰国出来るのにぶち壊している。北朝鮮が出してきた調査結果を素直に受け止めて帰国出来る人があったら帰国させればよいのだ。

拉致問題は、また一年は動きがないだろう。安倍さんはじっくりと時間をかけて中身のある回答を待つのがよい」などと悠長なことを言っているが、拉致問題が解決しなかったらどうするつもりだろう。第一次の時もあれだけ「拉致問題を解決する」と喧伝しながら拉致問題など一歩も進展しないまま、一年前後で政権を投げ出した。だから今回も拉致問題が解決しなくてもどうもしないか。今回もまた同じことを言っているだけだ。言ってりゃいいのだから気楽なものだ。今回は任期が長いが解決出来ないことは同じだ。安倍さんは首相だが、拉致問題を解決することだけが仕事じゃない。何人も何人も代った拉致担当相だって飾り物に過ぎない。本当に馬鹿げた話だよ。


新しいニュース


<拉致報告>北朝鮮側が訪朝打診 日本、派遣を検討毎日新聞 9月30日(火)21時49分配信


 安倍晋三首相は30日、中国・瀋陽で行われた日朝外務省局長級協議の報告を、伊原純一アジア大洋州局長から受けた。首相は記者団に「(北朝鮮から拉致問題の)調査の詳細な現状については、平壌に来て特別調査委員会のメンバーに直接会って話を聞いてほしいと説明があった」と述べ、北朝鮮が日本政府代表団の訪朝を打診したことを明らかにした。政府は派遣する検討に入った。

 協議には、北朝鮮から宋日昊(ソン・イルホ)朝日国交正常化交渉担当大使が出席した。首相は記者団に、「宋氏からは『科学的かつ客観的な調査に着実に取り組んでいる。ただ、初期段階であり、具体的な調査結果を報告できる段階にはない』と説明があった」と述べた。

 岸田文雄外相は外務省で記者団に、「北朝鮮側から調査の現状について十分な説明が得られなかったことは残念だ。北朝鮮側の説明を踏まえ、今後の具体的な方針について政府として早急に検討する」と説明。同時に宋氏は「日本側が平壌を訪問して特別調査委員会のメンバーと面談すれば、より明確に聴取できるであろう」との見通しを語ったという。

 岸田氏によると、北朝鮮は協議で、9月半ばごろに報告できることは通報するつもりだったと語ったが、具体的な調査状況を報告できる段階にないと翻意したという。

 一方、宋氏は30日、瀋陽市内のホテルで記者団に、「我々は調査状況を客観的にありのままに通報する用意がある。日本の代表団が来て、特別調査委員会の担当者に直接会うのが良いのではないかという立場を明らかにした。日本側が来たいというなら、いつでも特別調査委員会は受け入れるだろう」と述べた。【福岡静哉、瀋陽・大貫智子】


昨夜ブログを書いていたら友人が来て酒を飲んだので書きかけブログはそのままになってしまった。そして今朝投稿しようと思っていたのだが朝7時からのNHkのニュースで北朝鮮がピョンヤンに来るように言っているということが分かった。これは一大事である。家族会、救う会は必死でピョンヤン行きに反対するはずだ。

遂に北朝鮮は怒ってきた。

当たり前だよ。北朝鮮は怒ってきた。「北朝鮮に来い」と言ってきた。推測すれば、「我々は約束通り一生懸命に調査しているのに何で死亡した人達のことを持ち出すのだ。何時までそういう『死亡した人間を返せ』と言い続ければ気が済むのだ。」と言いたいのだろう。当然だよ。わしは日本人だが、どう考えたって現実でないことを言い続けるのはおかしいよ。8人のことは持ち出すべきではないよ。10年くらい前にインドネシアかどこかで、再調査をやって、やはり同じ宋日昊氏が「生存者はいない」と言い、「日本は死んだ人間を生き返らせて返せ」と言ったというニュースがあったのをわしは憶えているよ。

生きている人間を調査して返そうとしているのだから、そりゃ北朝鮮は怒る。日本の担当者の伊原局長をピョンヤンに呼びつけて「いい加減にしたらどうだ」と言いたいのだろう。敵の本拠地に乗り込むのは勇気が要るよ。猫ばかりの所へネズミが行くようなものだからね。悪く考えれば拘束されて返さないかも知れないよ。「安倍が頭を冷やして『もうバカなことは言いません』というまでは返さない」と言うかも知れないよ。いい加減にしないからだよ。生きていて欲しいと願うのは家族として当然だが、願望を現実に置きかえてしまって、それが世論にまでなっている。日本では通用しても北朝鮮には通用しない。北朝鮮のみならず、客観的に見ているアメリカ、中国、韓国その他国際社会にも通用しない。だから拉致問題の解決には全く協力しない。

間違ったことをしていないのならさっさと行くべきだが、伊原局長は行かないよ。「あんたは本当に拉致の被害者が生きていると思っているのか?」と追及されるよ。「思っている」と答えたら、拘束されて、納得いくまで説明を受けるよ。伊原局長は「絶対に生きている」とは言えないだろう。そんなことを言ったら「此処はピョンヤンだ。生きているという証拠を見せてほしい。疑わしい所は何処にでも案内する」と言われたら言葉がない。だから行かない。

行かないでぐずぐずしていたら北朝鮮に口実を与えるだけだ。さっさと行くべきである。北朝鮮は日本が「拉致被害者を返せ」と言っても「拉致問題は解決済み」で通してきた。しかし日本を突き放せない厳しい経済事情がある。「拉致問題は解決済み」と言って素知らぬ顔をしていられない状況なのだ。だから日本の経済制裁を全面解除させたいのだ。その為には「生きている」を取り除かないと交渉が前に進まない。

そういうことだと思うよ。伊原局長も安倍首相も拉致被害者は「生きていない」と認めたら、家族会や救う会はどうなる?。「例え安倍首相が死亡を認めても我々は絶対に認めない」と言うだろう。第一安倍首相は「拉致問題の解決」を強調して公言して来た人間だ。安倍さんも死亡を認められない立場だが、北朝鮮は「もう許さない。どうしても生きていると言うのならこちらに来て気が済むまで探せ」と言うかも知れない。そうなると安倍首相の立場は苦しい。北朝鮮は盗人猛々しいから、強硬に日朝交渉を迫って来て万景峰号の入港禁止を解除させる魂胆だ。「ピョンヤン宣言を順守しろ」と迫ってくるだろう。政府は北朝鮮に脅されて家族会、救う会を無視して日朝交渉はどんどん進む。そうなれば拉致問題は消滅する。

そうなるのが怖いから、伊原さんは行かない。それともあの人達はそこまで考えないから調査結果が聞けるものだと思ってホイホイ出かけて行くかも知れない。いずれにしても北朝鮮が「調査結果の進捗状況を各部門の担当者から詳しく説明する」と言ってきたのだから、行かなければ「説明すると言っているのに来ないのは日本じゃないか。引き延ばそうとしているのは日本じゃないか」と言うことになる。

やはり北朝鮮はしたたかだ。わしも前に書いたが何故再調査の結果も出ない状態で安倍さんは制裁の一部を解除してしまったのだ。問題は、この調査を開始する時点で日本の対北朝鮮独自制裁を一部解除するという点にある。結果を見てからではない。「安倍は馬鹿だ」と随分書かれている。「虚言癖がある」とも書かれている。そりゃまあ書く方は無責任だから、そんなものはよいが、「拉致問題を解決する」とずっと公言してきたのだから、どう弁明する気だろう。無責任な人間だから言えたのだし、「解決しなくても別にどうってことはない。」と思っているだろう。そうじゃなきゃあんなこと言えないよ。それとも虚言癖なのか、とんでもない総理大臣だよ。

さあどうする?。伊原さんは行くのか行かないのか、行ったらどうなるのか、これは大いに興味のある問題だ。
 だが、政府内では派遣するの、しないのと、揉めている。多分早急には派遣しないだろう。こりゃやっぱり駄目だ。振出しに戻ったということだ。

追記
ブログは昨日と午前中に書いたものだが、現在は午後8時。7時のNHKのニュースを見たが、案の定というか、やっぱり家族会は政府の北朝鮮派遣には反対している。そんなことは手にとるように分かる。家族会が「早く結果が知りたい」と言ったから29日に伊原さんが瀋陽に行って宋日昊氏と何の成果もない協議をしたのじゃないか。その家族会が、「詳しい進捗状況を説明する」と言ってきたのに派遣には反対の立場をとっている。家族会が「行くな」と言ったら政府は動けない。日本政府は家族会に振り回されているだけだよ。


2 コメント

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馬鹿の寄り集まり (通行人)
2014-10-03 06:11:14
馬鹿が三人集まって三馬鹿会議だな。じじいが一番まともだ。


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安倍無能政権 (憂国の士)
2017-03-29 22:22:32
安倍無能政権では絶対解決しない拉致
あまりにも安倍が無能すぎてこのまま拉致家族が死に絶えてうやむやに終わる
憲法改正する前に総連やパチンコ利権を遮断し北の政権を崩壊させる手立てを講じるのが先

今や日本中枢にも触手を伸ばす南北朝鮮人を駆逐するのが日本を没落から救う方策だ
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