他人との相互作用によって
明らかにされる余地があるということ。
それを自覚していること。
それを受け入れる謙虚さがあること。
そういう女性は、可愛らしいのだと思う。
“わたしはこう”という自己規定がきつく、
他人にもそう見られることを求める人。
たとえ美人でも、
“わたしは美人! そう思いなさいよ!”
という人。
他人によって明らかにされるべき曖昧さが
自分にもあるということを
認めない . . . 本文を読む
“幸福の科学”では、ペーパーテストで、信仰の理解度を測る、
と聞いたことがあります。
確かに、仏教には、問答によって理解度を試す伝統はありますが、
それは生き生きとした実技試験のようなものです。
問答は相互交流であり、
顔つき、落ち着き、
言語外コミュニケーションの様子、醸し出すものなども
おのずからやりとりする事になります。
どこかにいる“お上”に一方的に紙の上だけで裁かれる
ペーパーテス . . . 本文を読む
戦国~安土桃山時代、優れた武将は何人もいた。
だが、次代が続くかは、別の問題だ。
戦国乱世が続くなら、継いだ人間が淘汰に負け、
他の優れた人間にその座を奪われても問題はない。
だが、世襲が基本で、
他に安定した世代継承のシステムを持たない時代、
太平の世を作ろうとしたら、優れた跡継ぎにより、
安定した政権基盤が築かれることが必要だ。
継いだはいいが、諸国を従えることができず、
クーデターを . . . 本文を読む
わたしは、日本人のルーツを、
古代インダスー古代エジプトに仮定して思索を進めているのだけど、
謂わば原インド、原エジプトとでも言うべき文明を想定しているので、
なにも、現在の日本が、現在のインド・エジプトと
まったく同じになるべきだと言っている訳ではない。
原インド・エジプト人が、東の果ての列島に移住して先住民族と混じりあい、
その後東アジア系の勢力に屈し、混血し、東アジア文化に染められ、
そ . . . 本文を読む
鹿島の神がセトだと思う、と書いたが、
記紀神話の成立以前、鹿島の神を祀っていたのは、
三輪の神を祀ったオオタタネコと同族にあたる“大氏”だったという。
つまり、そもそもの鹿島の神は、
三輪系の神だったと思われるのである。
中臣・藤原の祖神とされる春日の神もまた、
本来は大氏と同系の春日氏によって祀られたものだという。
***
“常陸風土記”には、
魔神・夜刀(やと)の神と戦いながら開墾を . . . 本文を読む
信長はもう救われているので、
メディアがいくら彼を誉め上げようと、問題はないのである。
信長ファンの覇王志願者が増えようと、
良くない心に与することは
もうないだろう。
鹿島も、大丈夫だと思うが、
行って見ていないので、確実かはわからない。
問題は、大阪の生国魂神社の淀君だと思う。
若さと媚で、槽糠の賢妻から男を奪い、
その人生の慎ましい誇りを叩き潰すことを、
快楽としていたサディスティッ . . . 本文を読む
もしも、生物の死した後に、
力で何かが破滅させられた後に、
思念が残らないのなら、
神は無慈悲であり得るでしょう。
各物質のわがままなど、神の知ったことではなく、
自らの体の一部でありながら、各自勝手な
物質心・肉体心で好き放題の存在はうるさいだけで、
消滅させてしまいたいのが本当かもしれません。
しかし、思念が残るとしたら。
不快な思念の残るやり方は神自身にも苦しく、
そうしたやり方を取っ . . . 本文を読む
例え彼がいなかったとしても、
あの男を良く知るにつれ、どちらにせよ嫌いになったと、
あの男はどうしても理解できないらしい。
中身のないウカウカした会話。
自己中心的で、相手の実像を見ない。
自分の妄想という眼鏡を通してすべてを見ている。
わたしは、やりとりする人間の影響を受けやすいから、
あの男と気のやりとりをするようになって、
嫌な人間になった。
自分の話したいことしか話せない。
相手の言 . . . 本文を読む
なにも男女に限ったことではなく、
例えば同性であっても、
人と人が関われば相互作用は生ずると思うのですが
特に、男性と女性の場合は、
ごく身近にパートナーとして接するがゆえに、
また、その働きの質に補い合うべき相違あるがゆえに、
特に、その相互作用が顕著に現れます。
母胎となりうる無限定は女神として表され、
そこから生み出させる働きは男神として表される、と書きました。
混沌・無秩序・可能性で . . . 本文を読む
以前、ネット書店は苦手、と書いたのだけれど、
最近、ネットでよく古書を購入するようになってしまいました。
というのは、エジプト神秘学とか、王仁三郎のものとか、古神道系の
極度に専門的な本を読む必要が増してきたからです。
ダライ・ラマの本は、比較的図書館にあるんですが、
さすがに王仁三郎となると…
なおさんの大本神諭はあるんですが、
何故でしょうね?
東京の書泉グランデに行けばあるのは分かっ . . . 本文を読む
長野にも、菫の可憐な花が咲く季節になりました。
かわいらしいバイオレットの色で、わたしも装いたくなります。
でも、紫は欲求不満の色だとか、
聞きかじりの色彩心理学で言う人たちがいるので、
引いてしまいます。
バイオレットは大好きなんですが、
きっと菫は欲求不満なんでしょう。
ラベンダーもブルーベリーも欲求不満で、
紫衣の僧侶も欲求不満なんでしょう(笑)
古代、紫の染料は大変高価で、
もっと . . . 本文を読む
古代エジプトでは、人間は、
アク(光明)、バー(魂)、カー(分身)の、
三つの要素からなると考えられていたという。
アクは受肉に先立って存在する純粋な霊であり、光であり、
受肉する存在の型を内に含むイデアである。
バーは、火と共に描かれる渡り鳥の姿で表現される魂である。
それは種子であり、本質であり、
本性(アクに備わった?)に従って、個体性を決定する。
カーは生命力であり、肉体の発生・成長 . . . 本文を読む