中国の歴史の中で、歴代の王朝(国家体制)は、
漢民族中心の小中国と
満州や他民族まで含む大中国が、
大体交互に成立してきたらしい。
小中国では、儒教や道教など、
漢民族の民族感情に根差した教えが、国教やそれに近い
重要な地位を占めた。
大中国では、それに変わって、
さまざまな民族や人種を包容する、人類の為の宗教である仏教が、
政治哲学として重視されたという。
戦前の中華民国は小中国であり、 . . . 本文を読む
キリスト教以前のギリシャ・ローマには、
宗教的売春という物があった。
自らを神の所有物と感じている女性が、
神殿やコミュニティの為に、自らを神の恵みとして
身を捧げるのである。
また、少し下がった時代の高級娼婦たちは、
日本の花魁のように、最高の教養と知性を身に付けた存在だったそうだ。
インド密教の性的ヨーガにおいて、
修行者のパートナーをつとめた女性の多くは、
特殊な性的技法を持った娼婦だ . . . 本文を読む
母が、NHK教育でやっている『サバイバル』という、
アメリカのドラマを見ていた。
ロスの高校生たちが、パラオでのキャンプに向かう途中、
小型飛行機が墜落して、南海の孤島に不時着してしまう話。
少年と少女だけの、
無人島でのサバイバル。
どこかで聞いたような話だけど(笑)
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今日は、リーダーを決める話で、
推薦された男の子が、
「人は権力を手に入れると変わってしまう。
他人の人生に . . . 本文を読む
美しいもの、愛するものを見ていたいという欲求は、
ごく自然な物だと思う。
視覚的な芸術も、人の装いの趣向も、
そうした欲求なしには、あり得ないだろう。
だけどそれが、見ることを一人占めしたい、
となると、少し疚しい匂いがしてくる(笑)
絵画コレクターも、骨董収集家も、
みんなと見る喜びを分かち合いたい、と公開する人は喜ばれるが、
誰にも見せることなく、
いつも一人きりで愛玩して悦に入ってい . . . 本文を読む
インドやチベットでは、仏・菩薩を
“勝利者”とか“勇気あるもの”と呼ぶらしい
真実と一体になった人たち。
ある程度修行の進んだ人たちは、
謙虚で腰は低いが、
いつもどこでも、堂々とリラックスして、
萎縮したり、ビクビクしている事がない。
それは積み重ねた努力の証だが、
嫌われる理由でもある。
ある人たちから見たら、
萎縮しないのは、傲慢な為らしい。
権力者の前では、ビクビクとご機嫌をうか . . . 本文を読む
茂木健一郎さん
クオリア日記
http://app.m-cocolog.jp/t/typecast/57893/55852/60207933
を受けて
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能力がなくて、既得権を持つ人は、
能力のある人の自由闊達が怖くて仕方がないのだと思う。
要するに猿の群れの毛づくろいや、マウンティングみたいなもので。
“礼節”という形で、あなたには逆らいません、恭順を示します、という
意思表示をして . . . 本文を読む
治療場面における「抵抗」の一つの原因に、概括されたり、不用意に分類されること、つまり、かれの個性、独自性、他との相違、特殊な同一性を没却される患者の健全な嫌悪がある。
(概括とは)注意深い個別的観察あるいは思考に求められる努力を不必要にしようとするはたらきから、実際に認識をしないで、早急で容易な分類の形をとることである。
患者の取り扱いにあたる治療者の悩み
…患者の、解釈を受け容れようとしない . . . 本文を読む
もうタイムリーからは程遠くなってしまいましたが、
裁判員制度について。
mikiのブログにコメントしたものを、アップしておきます。
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定着するかどうかはともかく、わたしは理念的には賛成です。
イギリス中世を舞台にした小説なんか読むと、荘園における裁判って、
罪によってコミュニティの誰かが受けた損害に対して、
コミュニティの代表がその償いを決める、という事だと思うんです。
つまり、こ . . . 本文を読む
わたしの母は、ちょうど学生運動の世代にあたる。
安保闘争の時に高校生で、だから全共闘では社会人として黙々と働いてた訳だけど。
母は、都会の動きとは関係なく生きていた。
子供の時分には、姉のお下がりの事務員の服を着て学校に行っていたらしい。
学校を出て、ようやく自分で稼いで自分の服ぐらい作れるようになったのだ。
『あれは、大学に行けるような人たちがやっていた事。別の世界だよ』
と言う。
* . . . 本文を読む
明智光秀は、尊皇的な思想の持ち主だった、とも言われます。
その為に、天皇を軽んじて王になろうとした信長を、殺したのだと。
一方“慈眼大師”天海は、天皇家を尊重しなかった訳ではありませんが、
むしろ、公家の影響を可能な限り幕府から排除しようとする立場でした。
“新皇”を名乗り朝廷に反逆した平将門を江戸の護りとしたのも、その現れの一つでしょう。
(もっとも、将門を一方的に逆賊とするのは朝廷側の史 . . . 本文を読む
酒井法子さんに逮捕状が出たとのことで。
…やってたのかな? 覚醒剤。
のりピーが、ってことになると、ホント怖いですね。覚醒剤汚染。
ともかく、もしやってたなら、ちゃんと捕まらないと。
きちんとやめるためにも。
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で、その件はスルーして、
男性論みたいなのを続けてしまう訳です(笑)
あくまで私見ですけど。
男性って、女性に比べると、社会的な欲求がすごく強い気がします。
社会の成員と . . . 本文を読む
日本の文化は“型”の文化だと言われます。
伝承され、洗練されてきた多くの文化的行為に一定の手続きがあり、
それに従うことによって、文化の中身を身に付けることができるようになっている。
茶道や華道など、種々の芸事はもちろん、
祭りや多くの儀礼もそうでしょうし、あやとりや折り紙まで。
正方形の紙が、どのように処理されてその形を為すのか、なんて、
数学的な理解をしていなくても。
教わった通りに折 . . . 本文を読む
引き続き、“ニッポンのミカタ”より。
“恋愛に品格はいるか?”というお題から、
最近の草食男子・肉食女子の話題を取り上げていました。
セクシーにあの手この手で迫る肉食女子に、
淡白な草食男子は引いてしまう。
“オトコって、据え膳食わねば…じゃないの!?”
う~ん。
大人になる方法が解らない女子たちが、
セクシーなら大人だと勘違いして肉体を誇示したあげく、
現実の男性たちと相容れなくなって . . . 本文を読む
“簡単に、また必ず脅かされる不自然な威厳の代わりに、
簡単には脅かされることのない自然な誠実さを身に付けること”
~マズロー『人間性の心理学』
昨日、ビートたけしさんの“ニッポンの味方”という番組をやっていて。
テーマが“品格”だったんです。
…チラリとしか見ませんでしたけど。
わたしは、昨今流行した“品格”という言葉に、
“権威主義的人格の多くの研究のなかの、
民族的優越感を持っている被験 . . . 本文を読む
“A.H.マズロー『人間性の心理学』産能大学出版部”によるコラージュ
『多くの人々との社会生活において、(自己実現者=人々の中で、心理的に最も成熟した人たちの)
超越性は、ある種の面倒や問題を引き起こすことがある。
それは「正常な」人々が簡単に、冷たさ、俗物主義、愛情の欠落、友情のなさ、
さらには敵意とさえ解釈してしまうものである』
『普通の友情は、もっとねちねちした要求的なものであり、
安 . . . 本文を読む