美術史研究者であっても、海外の多くの美術館で見たオリジナルの作品の印象が脳に正確に記憶されているわけではない。
— Riki69 (@tikarato) 2018年9月11日 - 13:01
美術作品研究では、形象や構図の確認のため何度も本の中の複製写真を見に行くことになるので、いつのまにか、自分の大切なオリジナルの記憶すら塗り替えられることがある。特に色彩などの記憶は頼りないものであるから注意が必要だ。
— Riki69 (@tikarato) 2018年9月11日 - 13:26
美術館にある作品の色彩を正確に印象に留めるのは難しい。ある色彩は隣接する色彩によって、または全体の色調の中で、その印象や強度はかなり異なる。また、それを展示する美術館の照明や背景の壁面の色によっても異なる。また、鑑賞者のその時の感情や屋外の天候によってすら異なると思う。
— Riki69 (@tikarato) 2018年9月11日 - 14:17
以前に見た絵画作品の感動を再び得ようとして、再び出かけて行ってもそれが得られなかったという経験はないだろうか。
— Riki69 (@tikarato) 2018年9月11日 - 14:29
あるいはその逆の場合が。
海外の有名美術館で見た名画より、日本に来たその作品の方が良く見えたという経験も起こりうるだろう。
オリジナルやその後に複製画を何度も見たためにその作品の本来の印象が塗り替えられることは大いにありえる。が、一度きりしか見ていない海外作品は、かえってその印象が塗り替えられないかというと、これもそうとは言い切れない。
— Riki69 (@tikarato) 2018年9月11日 - 14:35
「(旅の)実感より後から(写真で)見た印象に自分の記憶すら塗り替えられていくことが面白いし、不気味だし、こわいと思った。」#本谷有希子 さんの言葉、今日の読売記事より
— Riki69 (@tikarato) 2018年9月11日 - 15:05