Tikara`s Photoroom

私のこれからとこれまでの写真作品を、自身のコメントと共に載せて多くの人に見ていただき、批評していただきたいと思います。

490.地球は、狙われている(2)・・・・潜在的に危険な小惑星PHA

2016-03-12 18:54:36 | Weblog
 潜在的に危険な小惑星(PHA="Potentially Hazardous Asteroid")とは、地球近傍小惑星の中でも、特に地球に衝突する可能性が大きく、なおかつ衝突時に地球に与える影響が大きいと考えられる小惑星の分類である。
2012年9月20日現在、地球近傍天体9192個のうち、PHAは1331個登録されている。これは、全てのPHAのうち20%から30%を占めていると考えられている。つまり、まだほとんどのPHAは未発見である。軌道要素による分類では、アポロ群が1196個、アテン群が135個、アモール群が123個ある。また、軌道が確定し小惑星番号がつけられているのは352個ある。
そのほか、彗星・小惑星遷移天体は3個、その候補が3個、地球の準衛星が1個、その候補が1個、金星の準衛星が1個、アティラ群が5個、ダモクレス族が1個含まれている。
PHAは軌道が十分確定していないうちは衝突リスクが高く計算される傾向にあるため、しばしば話題に上る。アポフィスは、2029年に1.6%の確率で地球に衝突するかもしれないと、これまでで最高のトリノスケール (Torino Scale は、地球近傍天体(NEO)が地球に衝突する確率、及び衝突した際の予測被害状況を表す尺度。色と数値で表される)4が付けられたことで話題となった(トリノスケール4の概要は、接近距離は近く、天文学者が注意を払うに値するものである。今のところ衝突して広域の破壊がもたらされる可能性は1%以上と算定されている。さらに望遠鏡による観測を重ねれば、評価がLevel 0に切り替わる可能性はきわめて高い。遭遇が10年を切っているならば、公共、公共機関が注意するに値するというものである。)そのほか、(89959) 2002 NT7、(143649) 2003 QQ47、2004 XP14、2007 VK184、(29075) 1950 DA(いずれの記号、番号も天体を呼称するためにつけられたもの)などが話題になったPHAである。また、PHAの中で最も直径が大きいと推定されているのは(53319) 1999 JM8の約7kmである。


軌道傾斜角が小さく離心率が大きいと、他の惑星の軌道を横断してそれらに衝突するリスクも発生する。例えば(35396) 1997 XF11は頻繁に金星から0.1AU(約150万キロ)以内まで接近する。
PHAの衝突リスクの測定の難易度はさまざまである。地球に接近するため、精密な測定をするには都合が良いが、地球に極端に接近すると、地球による重力によって軌道が曲がるため、その後の軌道を予測するのは難しい。また、小惑星が小さいと、ヤルコフスキー効果によって軌道が変化しやすくなる。前者の例はアポフィス、後者の例はゴレブカがある。あるいは、小さな小惑星であったり地球軌道の内側で交差していると、観測が難しくなって長期間行方不明になる場合がある。ヘルメスは1937年に観測された後、2003年に再発見されるまで66年間も行方不明であった。はやぶさが探査したイトカワは、小惑星探査機が着陸した唯一のPHAである。はやぶさの後継機であるはやぶさ2でも、PHAのリュウグウが目標天体である。欧州宇宙機関が打ち上げを予定している、小惑星に物体をぶつけて軌道を変える実験を行うドン・キホーテでは、2個の候補のうち1つにPHAのアポフィスが選ばれている。 2880年の衝突が懸念された (29075) 1950。

ウィルクスランド・クレーター
約2億5100万年前の隕石衝突によってできた直径490~500kmのクレーターが南極大陸氷床下にあると、2006年に報告された。隕石の直径は50km以上と推定される。地質年代区分的にはP-T境界と呼ばれる、ペルム紀末の大絶滅の原因と考えられ、研究が進められている
カーリ・クレーター
紀元前660年頃、現在のエストニア、バルト海のサーレマー島に直径約100mのカーリ・クレーターを代表とする、少なくとも9つのクレーター群が形成される。古代バイキングの叙事詩には恐ろしい悲劇と描写され、人的被害があったと考えられている
中国の古文書に記録された隕石衝突
最古の記録は隋書にある616年1月14日の隕石で、反乱軍陣地の攻城塔が破壊され10名が死亡。中国の研究者たちは古文書を調査し、7件の隕石衝突とみられる記述を報告している。1490年の山西省での隕石では1万人以上の犠牲が記録されている。




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