3月31日の日曜日、散歩がてらに自宅近くにある、阪急電車仁川駅のすぐ裏手にある弁天池に、カメラを提げて、行ってきた。ここは、親水公園として、宝塚市によって整備されており、池に面した岸辺は、タイル舗装がされていて、池に向かって座れるように、幾つかのベンチが、設置されており、当日は、良く晴れた好天日だったので、かなりの人たちが、休日の憩いを求めてやって来ていた。
自宅からすぐなので、ラフの格好のまま来ていて、そのまま池に面したベンチに座って、対岸の様子を、ファインダー越しに覗いていると、対岸の年末近くに刈られてしまったが、まだわずかに残っている葦の群生地に、1羽のバンの姿を発見できた。バンが、この親水公園に前からいるのは知っていたし、何度もカメラに収めていたので、葦原を刈り取られた時以来、ほかのカモ類は、その数を変えず、ずっと残っていたのだが、葦原を営巣地としている、バンの姿がまったく公園内に見ることはできなかったので、心配していたのだが、この日、その姿を確認できて、ホッとした。そのほかにも、葦原内には、コサギや、カイツブリの姿が、私のカメラで確認できた。
そして、コサギのそばに、オオバンの姿が見えたのには、驚いた。オオバンが、この池にいるとは、全く知らず、私にとっては、初発見である。オオバンは、バンと同じクイナ科の水鳥だが、バンよりも二回りほど大きい鳥で、ほぼニワトリ大の大きさであり、この周辺では、昆陽池公園や夙川の河口付近などで、その姿をカメラに捕らえたことがあった。自分の自宅近くに、オオバンが住む池があることは、とてもうれしいことである。オオバンは、その姿もユニークであり、白い仮面をかぶったようなその顔は、数ある水辺に棲む鳥の中でも、一番印象的な見た目をしている。葦原の前を泳ぎ進む、オオバンの姿。