拙ブログにて、「583.地球は狙われている(4)」を載せたばかりの翌日の今日の夕方、以下のようなニュースがグーグルによって、配信されていた。
NASAジェット推進研究所(JPL)で、地球に接近する軌道を持つ天体(地球近傍天体=NEO)を監視するチームによると、ある天体が日本時間(2018年)12月19日朝8時48分、ロシアとアラスカの間のベーリング海(北緯56.9度、東経172.4度)に墜落。
この天体は直径およそ10メートル、重さは約1500トンとスクールバス並みに大きな隕石であり、秒速32キロ(時速11万5200キロ)で大気圏に突入し、上空25キロ付近で爆発した。このときの爆発エネルギーは、TNT火薬に換算すると、広島型原爆の10倍に相当する173キロトンと推計されている。それほどすさまじい破壊力にもかかわらず、この隕石は、世界中の隕石ウォッチャーたちの監視の目を逃れた。異変に気づいた数少ないひとりが、カナダのウェスタン・オンタリオ大学(UWO)の天文学者ピーター・ブラウン教授だ。ブラウン教授は、地球上で行われる核実験を監視するために、世界337カ所に設置されている国際監視システム(IMS)の観測所がとらえた超低周波振動を分析。16カ所のデータを照合し、流星の大きさや爆発エネルギーをつきとめた。
さらに、英オックスフォード大学の天文学者サイモン・プラウド氏(Simon Proud)は、日本の気象衛星ひまわりが北太平洋の上空でとらえた観測画像を詳細に分析した。その結果、雲の中にほぼ垂直に落ちていく隕石の炎とたなびく煙を発見したのである。
現在、テキサス州で開催中の第50回「月・惑星科学会議」では、NASAのケリー・ファスト(Kelly Fast)マネージャーが、ベーリング海に落ちた流星について、2013年の露チェリャビンスク隕石と、1908年にシベリアで起きたツングースカ隕石に次いで、観測史上3番目に大きな隕石だったと報告している。 赤丸内に落下する隕石の軌跡を示す、白煙が見える。
画面中央やや右に、隕石が燃えている赤い炎の筋が見えている。
2019年3月19日配信 グーグルニュースより転載