家の窓から見た、冬の日差しらしからぬ暖かい様子に誘われて、西宮市の甲山森林公園に行ってみた。公園内のシンボルゾーンから見上げた甲山の上空には、師走の末の天候とはとても思えない青空に、ポッカリと白い雲が浮かんでいた。
この公園は、西宮市の甲山(標高309メートル)の麓に広がる、83ヘクタールの広大な敷地を有する、県立公園であり季節を通じて、阪神間の人々が大勢訪れる、兵庫県下有数の公園である。
師走のこの時期には、さすがに訪れる人も少なく、園内は、ひっそりとしていた。シンボルゾーンの入口近くの、両側に前衛彫刻を並べた遊歩道。
シンボルゾーン近くのお弁当広場と名付けられた場所。暖かい日差しに誘われて、ベンチで座って日向ぼっこをしていたら、ガサガサと音がしたので、イノシシでも出没したのかと思ったら、座ったベンチの下に野良の三毛猫がいた。
森閑とした佇まいの、御車池という小さなダム湖には、3羽の水鳥が仲良く並んで泳いでいた。このあたりは、春から夏の間は、たくさんの人が訪れて、賑やかな歓声に包まれるところだが、今日は、ほとんど人の気配がしない。
甲山も、すっかり緑の木々が、茶色やグレイにかわってしまい、これからの長い冬に備えているようだ。