年末になると週刊文春ミステリーベスト10などいくつかのランキングが発表
されるので、楽しみにしています。今年も既に発表されて、書店に並んで
います。
さて私の、これまで読んだ中でのミステリーベスト10は何だろうと、思い
つくままにあげてみました。結局は、ありきたりな結果かもしれませんが、
本当に出会ってよかったと思う作品ばかりです。
最初に浮かんだのは、高村薫さんの3作品でした。
ストイックで大変魅力的な合田刑事を軸に置きながら、現代の世相の中の悲劇
を描いた「マークスの山」「照柿」は素晴らしい傑作です。

照柿を読むと、日本の夏のじりじりした暑さが感じられる見事な筆力に驚き
ます。

「リビエラを撃て」は、まるで海外ミステリー・サスペンス・スパイ物の傑作
ですが、こんな素晴らしい作品を日本の作家が作ったのだと思わず誇らしく
なりました(笑)。アイルランドの厳しい自然と冷たい風が伝わってきます。
高村さんといえば、片や宮部みゆきさんの現在の世相、日常を背景とした
素晴らしい作品群が次に浮かびます。
私は、「摸倣犯」の素晴らしさが先ず浮かびました。長編ですが、ぐいぐい
読まされました。「名もなき毒」や「理由」も傑作ですが、やはり摸倣犯が
一番。

アクション・クライム・ハードボイルドでは、大沢在昌さんの「新宿鮫」には
楽しまされました。新宿の裏舞台でのはぐれ刑事の活躍を描いて見事な娯楽
作品にしています。映画をみるような作品です。
同じ新宿の暗黒世界を背景とした更に激しいバイオレンス作品に馳星周さんの
「不夜城」があります。これもぐいぐい読まされました。


物語として素晴らしい作品に東野圭吾さんの「白夜行」と天道荒太さんの
「永遠の仔」があります。この2作品は、何故か似た雰囲気を持っていますが
大傑作です。悲しみも浮き上がる見事な小説世界を作ってくれました。



東野さんは、沢山傑作を書いていますから「容疑者Xの献身」や「秘密」も
勿論楽しく読ませてもらいました。
本格ミステリーらしい作品で、おお次はどう展開するのかなとワクワク読ませて
くれた作品に折原一さんの「沈黙の教室」があります。

意外と掘り出し物だと思った楽しい作品に桐野夏生さんの女探偵ミロ・シリーズ
の二作品があります。桐野さんといえば主婦のばらばら殺人事件を描いたOUT
で有名ですが、私は、この2作品の方が好みです。
そして、大御所・松本清朝さんの「砂の器」などの作品も心に残っています。
さて、お正月は何を読もうかな。楽しみです


されるので、楽しみにしています。今年も既に発表されて、書店に並んで
います。
さて私の、これまで読んだ中でのミステリーベスト10は何だろうと、思い
つくままにあげてみました。結局は、ありきたりな結果かもしれませんが、
本当に出会ってよかったと思う作品ばかりです。
最初に浮かんだのは、高村薫さんの3作品でした。

ストイックで大変魅力的な合田刑事を軸に置きながら、現代の世相の中の悲劇
を描いた「マークスの山」「照柿」は素晴らしい傑作です。


照柿を読むと、日本の夏のじりじりした暑さが感じられる見事な筆力に驚き
ます。


「リビエラを撃て」は、まるで海外ミステリー・サスペンス・スパイ物の傑作
ですが、こんな素晴らしい作品を日本の作家が作ったのだと思わず誇らしく
なりました(笑)。アイルランドの厳しい自然と冷たい風が伝わってきます。
高村さんといえば、片や宮部みゆきさんの現在の世相、日常を背景とした
素晴らしい作品群が次に浮かびます。

私は、「摸倣犯」の素晴らしさが先ず浮かびました。長編ですが、ぐいぐい
読まされました。「名もなき毒」や「理由」も傑作ですが、やはり摸倣犯が
一番。


アクション・クライム・ハードボイルドでは、大沢在昌さんの「新宿鮫」には
楽しまされました。新宿の裏舞台でのはぐれ刑事の活躍を描いて見事な娯楽
作品にしています。映画をみるような作品です。

同じ新宿の暗黒世界を背景とした更に激しいバイオレンス作品に馳星周さんの
「不夜城」があります。これもぐいぐい読まされました。



物語として素晴らしい作品に東野圭吾さんの「白夜行」と天道荒太さんの
「永遠の仔」があります。この2作品は、何故か似た雰囲気を持っていますが
大傑作です。悲しみも浮き上がる見事な小説世界を作ってくれました。




東野さんは、沢山傑作を書いていますから「容疑者Xの献身」や「秘密」も
勿論楽しく読ませてもらいました。

本格ミステリーらしい作品で、おお次はどう展開するのかなとワクワク読ませて
くれた作品に折原一さんの「沈黙の教室」があります。


意外と掘り出し物だと思った楽しい作品に桐野夏生さんの女探偵ミロ・シリーズ
の二作品があります。桐野さんといえば主婦のばらばら殺人事件を描いたOUT
で有名ですが、私は、この2作品の方が好みです。
そして、大御所・松本清朝さんの「砂の器」などの作品も心に残っています。

さて、お正月は何を読もうかな。楽しみです



