タイガーのFun-Loving Way of Life

☆ささやかな歓びを♪素晴らしい仲間と♪素敵な毎日を♪Fun is Good☆

山崎豊子さんの運命の人読了☆彡

2014年01月15日 | 読書
山崎豊子さんの実質上の遺作、運命の人を読み終えました。特定秘密保護法の採決があり、関連する作品ということで読み始めたものです。沖縄の変換に伴い日本がアメリカに支払った裏金を報道した記者と権力との争い。権力の醜さ、司法判断のむずかしさ、そして特に四巻で表されている沖縄県民の戦争による悲惨な歴史。四人に一人が死んでいった残虐な戦争。日本軍の一般人を守らなかった姿勢は許せないね。以下に無知で横暴であったか。過去から学べという言葉が身に染みてきます。読んで良かった山崎豊子さんの労作です。次は大好きなストロベリーナイトの二作目を読むか、黒田官兵衛の視点から信長を描いた上田秀人さんの作品を読むか思案中(笑)

貴志祐介さんの新世界よりを読みました(^_-)-☆

2013年04月02日 | 読書
貴志祐介さんの作品は悪の教典を読み、そして今回は新世界よりを読破。新世界よりは、1000年後、超能力が発達した人類、それを取り巻く世界を描く大作。その世界観は精緻に構築され見事です。このおぞましい世界は何だろう。人間の善悪の極地?出てくる生き物の恐ろしさ、などなど息つく間もない展開に感嘆。ヒロインの渡辺早季に共鳴し懸命に応援している自らがいました。1Q84で青豆を応援したように。

グインサーガを再び読み始めました(^-^)/

2013年01月15日 | 読書
世界一長い小説、亡き栗本薫さんの傑作ファンタジー、グインサーガは30年程前から読み始め、数年前に何故かストップしていました。一緒に楽しんでいた友人が急逝したことも影響したかもしれません。その後、栗本薫さんも癌で亡くなりサーガも途中で途切れショックを受けました。しかし、折角、楽しませてくれてきた大好きな世界ですから、栗本薫さんの絶筆までしっかりお付き合いしなければね。それで118巻を一気に読破。ここまで読んでいるとスピードも早いのは当然。馴染みの世界ですから。記憶を無くしているグインと最愛のヒロイン、リンダとの再開と交感シーンは望んでいた展開でしたからワクワクで読みました。最後の130巻まであと僅か。楽しみます*\(^o^)/*

昨年のミステリー一位、悪の教典を読みました。

2011年12月02日 | 読書
毎年発表されるミステリーの順番。今年も週刊文春ベスト10が発表されました。特に上位に選ばれた作品はなるべく読むようにしています。そして漸く昨年の一位、貴志祐介さんの悪の教典を読み終えました。序盤はなかなか入り込めませんでしたが、蓮実教師の正体が判明してくるとどんどん面白さが増してきて、最後のバトルロイヤルに至るとぐいぐい止められない状態でした。生徒たち、頑張れとの思いが湧いて。おぞましい内容で、現実にあったらと思うと益々怖さが。さて、今年の一位、
ジェノサイトを読まなければ(^-^)/

浅田次郎さんの新撰組シリーズ、一刀斉夢録読み終えました

2011年08月15日 | 読書
稀代のストーリーテラー、浅田次郎さんの新撰組シリーズ。最初の壬生義士伝は東北出身の吉村貫一郎の家族を思う心情と生き様が涙なしには読め
ない感動の作品。映画化もされました。和違え屋糸里のお話し、そして今回は明治に入ってからの悲惨なお話しでした。#book

村上春樹さんの1Q84

2010年04月16日 | 読書
村上春樹さんの「1Q84」を丁度三日前に読み終えたのです。
 そうしたら、今日、続編が発売になって書店は大賑わい。
続編があるとは思わず、偶然のタイミングでした。
村上さんの作品は、1Q84の前に「海辺のカフカ」を読んで、今でもその底辺に
流れていた「優しさ」が心に残っています。
 今回の1Q84は、激しさ、の一方で心の結びつき、現代の心の混迷、愛の深さ
を感じながらぐいぐい読んでしまいました。
 主人公達、青豆(女性です)、天吾、ふかえり が素敵です。
特に「青豆」のきりっとしたところは、好きなタイプの方なので(笑)、すっかり
共鳴してしまっています。
 その青豆の素敵な言葉が342ページと343ページにまたがっています。
「一人でもいいから、心から誰かを愛することができれば、人生には救いがある。
 たとえその人と一緒になることができなくとも」
青豆そのものを現している素晴らしい表現です。こういう風に言い切れる人を愛する
ことが出来たら幸せだね。

 1Q84の世界に浮かぶ二つ目の緑の月。青豆と一緒にみてみたいと思いますね。
Book3で青豆はどうなるのでしょうか。天吾は?ふかえりは?
 そして不気味なリトル・ピープルは?
読まずにはいられないBook3です。楽しみ!!

直木賞作家・佐々木譲さんの「警官の血」読み応えありました!

2010年02月01日 | 読書
今年の直木賞作家・佐々木譲さんの警察小説「警官の血」は読み応えありましたよ。
3代に亘って警官となった安城さんという家族を現代史を重ね合わせながら警官の
視点で良く描かれていて大変興味深く読みました。
 特に三代目の世代となった後半は亡くなった祖父や父の秘密が絡んできて、ぐいぐい
読まされました。最初はミステリーという分野にも思えませんでしたが、後半はまさに
ミステリー色を帯びて、なかなかの筆力だと感心しました。

 佐々木譲さんは、1950年生まれだそうですから、今年、年男。おぉ同じ世代
です(笑)。北海道の高校卒業後は、フリーターをしたり、工場労働を1年間した
経験後、作家となったそうです。いま就職難で苦労されいる方々も、色々な可能性
を追求して欲しいと思いました。
 NHKの大河ドラマ「竜馬伝」を楽しんでいますが、その時代に生きた榎本武揚
を描いた「武揚伝」を佐々木さんは書いていますので、今度はそれを読み始めて
います。坂本龍馬と同じように船に大変関心を抱いた榎本武揚です。

佐藤賢一さんの素晴らしいフランス歴史・冒険・ミステリー小説

2009年11月23日 | 読書
久しぶりに読書のお話です。フランス、パリは何度も出張で訪問したことがあり
大好きな街の一つです。美術と美味しい食事とワインの宝庫。
 そんなフランスに興味を持って、佐藤賢一さんのフランスもの小説を楽しんで
います。最近読んだのは、15世紀の後半、ルイ12世が自らの妃を相手に
起こした離婚訴訟の顛末を描いた「王妃の離婚」です。直木賞にも選ばれた
傑作です。嘗てはカルチェラタンの天才といわれたが故あって、落ちぶれて
田舎の弁護士に収まっていた主人公が、この勝ち目のない訴訟に敢然と
立ち上がり智恵と勇気を奮い起こしていく姿が描かれるミステリー仕立ての
面白い小説です。
 以前読んだのは、14世紀半ば、イングランドとの百年戦争で劣勢となった
フランスに現れた救世主、破天荒で不細工な英雄「ベルトラン・デュ・
ゲクラン」の活躍を描いた「双頭の鷲」です。こちらは大デュマの描いた
冒険活劇小説のごとくぐいぐいエンジョイさせてくれました。
 フランスに関心のある方は、是非、一度佐藤賢一さんの小説に触れてみて
下さい。

直木賞作家の素敵な作品:桐野夏生さんと北村薫さん

2009年10月15日 | 読書
今年の直木賞は、北村薫さんが受賞。以前から気になっていた作家さんで、
初期の作品「スキップ」と「ターン」を持っていましたから、今回の受賞を
記念して(笑)、ターンを読んでみました。
 大きな仕掛けや、大掛かりなサスペンスがある小説ではありません。
優しい内容を心優しいとも思える文章表現で描いていました。
 交通事故で、意識が一定時期に留まってしまい、毎日その時間を繰り返す
はめに陥った女性の姿とそれを取り巻く世界、そして希望の繋がりが上手に
描かれていて、意外にぐいぐいと読み終えてしまいました。
 人生は、結局は有限ですから、その時間を大切に!との思いが伝わって
きた気もしました。楽しかったです。


 桐野夏生さんの作品は、現代を背景に人間そのもの、人間の混沌さを
厳しい眼で描いています。と言っても主人公が魅力的なことも素晴らしい
と思います。素敵な女性探偵・村野ミロを主人公とした初期の作品
「顔に降りかかる雨」と「天使に見捨てられた夜」は大好きな作品です。
Outは大変評判となり、アメリカでも大変な評価を得ています。
今回、直木賞作品の「柔らかな頬」を読みましたが、悩むヒロイン「カスミ」
が魅力的な存在でした。不倫相手の男性の別荘に行ったとき、愛する娘が
行方不明となったことから始まる各人の人生の流転。犯人は誰なのか??
それさえ分からない不思議なミステリーの世界が展開されて・・・
 結末を迎えたときには、もう一度、犯人は誰かと思わせる部分を読み返して
しまいました。
 素敵な小説世界に浸って想像力や、人間を見る眼や、もろもろ考えてみるのも
いいと思います。そんな素敵な時間を与えてくれる読書の秋です。
 浅田次郎さんの「中原の虹」3巻目に入りました!!中国という世界の歴史
を物語世界を通じて少しは分かっていきたいと思います。

村上春樹さんの「海辺のカフカ」:心を浸されました。

2009年07月29日 | 読書
村上春樹さんの「1Q84]が大ベストセラーになっています。
イスラエルでの授賞式で、「イスラエル批判」のスピーチを行った勇気、
それも今回の大人気の大きな要因かもしれません。
 それで、以前から買ってあった「海辺のカフカ」を読んでみました。
最初のうちは、なかなか入れこめない状態でしたが、下巻に入っていくと
引き込まれて、ぐいぐい読んでしまい、今は主人公達、15歳の家出少年・
田村カフカ君、カフカ君が好きになる50歳の佐伯さんという素敵な女性
(少女時代の最高の恋人の世界に埋もれています)、ナカタさんという
戦争時代に超常現象に遭遇した結果、智恵をなくし猫との会話が出来る
おじいさん、そのおじいさんを助けるトラック野郎の星野さん、高松の
図書館を預かる大島さんという性不明の静かな存在 などなど全員が
好きになっています。何故か優しさが流れている小説、若い人には是非
読んで欲しい自己確立を描いているような思いもしています。
 カフカ君は、自分を捨てたお母さんとかぶせあいながら佐伯さんを好き
になり、交わります。佐伯さんの愛した人への思いの深さには感動し、
また様々な経験の後での静かな姿には、私もすっかり好きになってしまい
ました。カフカ君15歳がライバルです(笑)。
 久しぶりに読み終わった後も感動と好きだ!という想いが心に響く小説
でした。春樹さんの翻訳ものも是非読みたいと思います。

 カフカは不条理な小説で有名なフランツ・カフカとの関連、かつチェコ語で
カフカはからすという意味だそうです。
 村上さんの小説は、とても読みやすい日本語です。素敵な言葉や文章も
多く散りばめられています。是非、読んでみてください。

昨年の直木賞作品「利休にたずねよ」は男のロマン♪

2009年07月20日 | 読書
先日、今年の芥川賞、直木賞が発表されました。
直木賞作品は、是非読もうと思っています。時代のトップのエンターテイメント
だと思いますし、何でも読む時間はありませんから、評価を得たものは
最低限読みたいとの思いです。
 NHK大河ドラマにも出てきている侘び茶の祖・千利休を描いた「利休に
たずねよ」は昨年、直木賞を獲得した山本兼一さんの作品。
茶道のトップの座を得たにも拘わらず、権力者・秀吉の怒りをかって切腹
させられた利休。秀吉は、利休の美を追求する目に焼きもちを妬いたので
しょうか。
 そして、利休の美を探究する本能の在り処はどこにあるのでしょうか。
そんな疑問を、いくつもの場面を掲示しながら描いていく素敵な作品
でした。お茶の世界は好きですが、専門家ではありませんから、それでも
茶道の素晴らしさも味あうことができる作品でした。
 そして、あれほど美を探究した利休の心の有り様は、深き女性への想い、
一生掛けても愛してやまない純粋な想いでした。その純真な心こそ美の
探求者たる利休の本心、本性だと山本さんは描いています。
 富み続けるほど、最終章に向って突き進む素敵な小説でした。
さて、貴方は利休に何をたずねますか。私は利休の生き様に男のロマンを
感じました。

太宰治ブーム:映画「斜陽」見る前に太宰を読もう。

2009年06月26日 | 読書
太宰治生誕100周年です。6月19日生まれ。そして玉川上水に入水して
発見されたのも6月19日。最近、様々な特集がTVで放映されたり、新聞でも
特集記事が氾濫しています。現代の若者も太宰の文章のリズミカルさに感動。
そして、女性への深い視点、自らへの反省の姿勢などに関心を深めている
ようです。

 先週もNHKで太宰の文学がなぜ現代の若者に受け入れられているか、という
特集をやっていました。
 そして、先日は、太宰を豊川悦史、大田静子を菅野美穂が演じた太宰を描く
特集ドラマも放映されていました。斜陽の背景となった太宰の静子・没落
貴族との恋、Mr Comedian(MC)は太宰そのものだったのですね。

 太宰の作品を数多く読んだ訳ではありませんですが、文章力の素晴らしさ、
女性に対する深い洞察、そして自堕落な自分自身への自己分析、そこに
太宰治という人間臭い文学の天才がいます。
 TVの太田静子役の菅野美穂さんは素敵でした。現代的なかつ日本人の特質を
もった美人さんだと想います。

 デジタルの鬼才といわれる秋原監督が作った「斜陽」は、東京では新宿
K's Cinemaなどで好評上映中です。
 江戸川区のシネパル船堀では7月18日から2週間上映されます。
是非、私流に「斜陽」を、先ずは読んでから、映画鑑賞にお越しください。

読書の喜び:忘れない本の数々:大沢在昌さん「天使の牙」等

2009年06月03日 | 読書
火坂雅史さんの「天地人」を読み終えた後、軽い現代のミステリーものを
さくさく読みたくなって、「新宿鮫」シリーズで凄く楽しんだ大沢さんの
「天使の牙」を読み始めましたが、テンポも速いし、どきどきはらはらの
展開で、あっという間に終盤に来ています。まるで、ハリウッド・ムービー
というか、それ以上の面白さです。こういう軽くどきどきストーリーの
エンターテイメント嗜好の本は、自分で想像力も培いながら、疲れている時
など気分転換にも最高です。
 期待以上の「天使の牙」です。悲しいヒロインのアスカに感情移入して
います。続編の「天使の爪」も読まなければ・・♪
 読書は大好きで、人生の糧の一つだと思っています。
最近、村上春樹さんの新作「1Q84」が売り切れ状態のようです。
素晴らしいことだと思います。
 人間の言葉の原点、文字を使った想像力、知性、芸術、もろもろの文化の
結晶体の一つだと思っています。
 沢山の本を読んで来ていますが、この大沢さんの新宿鮫シリーズはヒーロー
の設定が素晴らしく、現代の荒廃ぶりを上手に描いた1級品のミステリーです。
まだ、続いています。8冊ぐらい読んだでしょうか!?
 ミステリーの中では、高村薫さんの「リビエラを撃て」は、海外の超1流
ミステリーを読んだような感動がありました。主人公の生地、アイルランドの
冷たい空気が本の中から吹き込んでくるような殺気立った文章、ストーリー
でした。桐野夏生さんの女探偵ミロの活躍を描いた「顔に降りかかる雨」も
忘れられない1作です。ミロの造形が素晴らしいですよ。

 本棚から好きな本を選んでみました。
辻邦生さんの「西行花伝」は、日本語の素晴らしさに感動した本です。
章ごとに違う人物の語りが描かれますが、文体、文章がそれをつぶさに
表現しています。西行自身の魅力を浮き彫りにした素晴らしい芸術作品だと
思います。
「少年時代」は、男性なら自分の子供時代の感性が湧き上がってくる傑作
だと思っています。少年からみた田舎町の生活風景、両親などの姿が描かれて
いますが、その視点の素晴らしさに感激しました。
「一瞬の光」は、ばりばりに働いているビジネスマンが読むと、結構、心に
残る本だと思います。ヒロインの女性の姿が忘れられなくなる素敵な小説
世界です。

 読みたい本が枕元に満載です。今年は、太宰治や堀辰雄という古典も読み
ました。これらは、仕事を通じて知り合えた方の影響です。
皆様も是非、自分の好きな本をいくつも見つけて、心を豊かにして欲しい
と思います。心の豊かさは、幸福感の一つの原点だと思っています。
 Let's enjoy our wonderful life with favorite BOOKS です。

心から哀悼:栗本薫さん、楽しまさせて頂いています♪

2009年05月27日 | 読書
今日、栗本薫さんが亡くなったというニュースに接して、驚きました。
膵臓癌で苦しんでいたことを知りませんでした。
 先の週末、久しぶりに世界最長の小説「グイン・サーガ」を久しぶりに読んで、
113巻目を終えたところでした。虫の知らせだったのでしょうか。
栗本さんの小説は、SFの世界、古代の神の世界、神話に世界、ヒロイック
ファンタジーの世界が交じり合い、現代の映画と言ってもいい何でもありの
世界を紡ぎだします。栗本さんの小説を読み始めたのは、1980年代。
丁度、東京の本店に異動して、大変な忙しさの中に身を置いた時期です。
そういう状況で、平易な文章、楽しくはらはらさせる読み物世界に忙しさを
忘れさせてくれたのだと改めて思います。
 「魔界水滸伝」と「グイン・サーガ」が2大傑作だと思っています。
グインは、126巻まで書かれて他界されました。栗本さんにとって、
グインサーガは、最も書きたい世界だったようで、ついつい自分自身が
のめり込みストーリー展開がスローになったと思います。自らもそう
話されていますが。早い機会に先ずは126巻までよみおえたいて、それで
栗本さんへの感謝の意としたいと思います。

グインの113巻目のタイトルは、「もう一つの王国」でした。
栗本さんも、もう一つの王国に行って、またどんどん新作を書かれること
でしょう。グイン・サーガは、誰かが引き継いで書いていかれることもあり
かなと思います。しかし、113巻も読んできていると、完全に馴染んだ
世界になっていますから、読むスピードは凄く早くなっています。
 栗本さんのご冥福を心からお祈りします。これまで楽しい時間を頂いて
いますし、まだ読んでいない残りのグイン・サーガや夢幻戦記を楽しんで
いきたいと思います。