
鹿島アントラーズ

応援団の元気の良さ、賑やかな応援風景を見ていて、まるで西洋の騎士団のぶつ
かりあう前の風景が目に浮かびました。しかし、平和なスポーツの世界で良かっ
た。そして子供達との写真撮影、TVでは余りお目にかかれないWarming Up風景。
などとても楽しかった。そして、TVでは見ていた小笠原選手の素晴らしいシュート
曾ヶ端キーパーのファインセーブ。鹿島アントラーズの見事な勝利でした。

野球で育ってきた世代ですが、サッカーも楽しいね。鹿島のDF2番が良く走って
かっこよかった。何て選手かな


さて、今日は終戦記念日。平和への祈りをあらたに・・

亡き父は、20歳の頃戦争に。母にもう会えないとの決意を固めて。
満州から中国、南方の島々をどれほど巡ったか。九死に一生の目に三度遭遇しま
したが、幸い、生きて帰還。不時着が2回(操縦士は死亡)、通信士だったので
その機械テストをしたら、高圧電流が流れ感電し、数メートル吹き飛ばされたが
落ちた場所が良かったなど。生還し、結婚して私たちを育ててくれました。
父は12人兄弟でしたが、一人だけ女性で美喜子さんという才色兼備のお姉さん
がいたそうです。結婚して、父や兄弟の面倒までよく見てくれたそうです。
しかし、悲しいことに、あの東京大空襲で悲惨な最期。父がまだ存命だった頃
美喜子さんが亡くなられたという橋のたもとに行って手を合わせたことを覚えて
います。写真の右側はは出征する父。左は両親と美喜子さんとまだ幼い父です。

軍国主義、膨張主義にとらわれた軍人たちに導かれた太平洋戦争。そこに駆出され
た一般民衆の苦労と不幸。今日も安部総理が、亡くなられた方への尊敬の念との
談と「反省」といつもの具体性のない談話をしていました。
一般大衆を無差別に殺戮する原子爆弾を投下したアメリカも許してはいけないと
思いますが、その前に終戦を決断できなかった軍上部こそ責任ありと思います。
司馬遼太郎の「坂の上の雲」を読み続けていますが、203高地が漸く終わり、
バルチック艦隊のロシヤから喜望峰を巡って、遠路、日本を目指している状況が
記述されているところに来ています。ロシアの南下政策を食い止めようと知恵と
もてる力全てを使って大国ロシアに立ち向かう志ある政治家や軍人が描かれて
います。その後、勘違いをした軍国主義が日本を太平洋戦争に向わせていったと
思います。映画「203高地」を改めてみました。司馬さんがはっきり断じた
乃木師団長と、その配下の伊地知参謀の無能さが6万人もの日本兵を死傷させた
ことも描かれています。


司馬さんの本からは「無能なリーダーに国や軍隊を預けては決してならない」
との強いメッセージが聞こえてきます。

そして映画では、夏目雅子さん演じる戦場で最愛の方を亡くした女性が教師を
勤め優しい眼差しで子供達と接していくシーンが、救いでしょうか。

写真に、白襷隊も載せてあります。乃木氏と伊地知氏が、3000人を決死隊と
して選抜し、ロシアのコンクリートで固めた砲台を切り抜けて、旅順に責めこむ
ことを命じたものです。砲弾の雨に曝され、あっという間に1500人が死亡
しました。精神論だけで、近代の戦争を知らないリーダーが犯したミスというの
も馬鹿馬鹿しい例の一つです。

不戦の決意を守っていきたいと思います。

<<Tiger Fun Family>>