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東京競馬場へ行く、その3

2014-10-23 11:29:27 | 地域・コミュニティ
実に久しぶりに、東京競馬場へ行ってきた。
俗に府中、府中競馬場と呼ばれている。

東門は京王線東府中駅、西門はJR線府中本町駅、南門は西武線是政駅が最寄り。
今回は京王線府中競馬正門前、その名の通り正門からの入場。

ざっくり場内の様子や、競馬博物館などについてはその1、その2に書いた。
今回は、馬券を買うことについて書いてみたい。

さて、スタンドの東端の別棟、ガラス張りのメモリアル60スタンドは
4コーナー出口から直線の中ほどにあり、ゴールまでは距離がある。

写真はメモリアル60スタンドから馬場方向を見たもので、

この写真では小さくてはっきりしないが、左側にゴールまで
400mであることを示す(4)と書かれたハロン棒が立っている。

1ハロンは競馬用語で200mを示す。

1ハロンは元々200mと思っていたが、本来は660ftで約201mらしい。
ただし、日本では1ハロンを200mとしている。

メモリアル60スタンドからの観戦はガラス越しでもあり向こう正面はやや霞んで見える。

4コーナーを回ってきた馬は良く見える。


前の記事で競馬博物館で見た1800年代の競馬絵画が不自然と言う話を書いたが、
昔の絵では、馬が空中に浮かんだ状態の絵でその四肢が前後にまっすぐ伸びていて、
まあ、高速シャッターのない時代、そう見えてたんだろうが凄く変。

さて、レース直前の馬の様子はパドックで見る。

入場の際、連絡通路からパドックが見えた写真を載せたが、殆ど人がいなかった。
馬もいなかったから当然かもしれない。

しかし、レース前はこんな調子でパドック周りはぎっしり。
スタンドからも2階、3階、4階、5階、6階から見ている人までいる。

そんな上から見てわかんのかとも思うが、見る人が見れば判るんですかね。

次のレースに出場する馬が、馬術競技のようなスタイルの誘導馬に続いて行進。


既に騎手が乗っている馬もいれば

馬だけが引かれていく場合もある

落ち着いているのもいれば

やや興奮気味に歩き、手綱を引っ張られるものもいる。

(実際には馬番(ゼッケン番号)順、写真は説明上順序を入れ替えてある)

ここで直前の馬の状態を見るそうだ。
どういうのが良いのか悪いのかよくわかりませんけど。

馬はこの後地下通路を通って本馬場に向かう。
そこも一部見れるらしい。

馬にはゼッケンがつけられ、番号と馬名が書かれている。
上の写真で言えば、2番ディアイッセイ、8番コスモジクと言った具合。
また、色は白地に黒文字となっているが、これは「一般競争」を示す。

重賞レースなどはそれぞれ地色、文字色が決められている。
ただし、白地に金縁黒文字と遠目には一般競争に見えなくもないGIレース
(GI=グレード1)も存在する(東京優駿)

騎手はカラフルな服装、帽子(ヘルメット)を着用している。
服装は勝負服と呼び、一見好き勝手な模様図柄になっているようでそうではない。

色使いや模様もさまざまな制限、規約があってそれに則って作られており、
しかも、馬主ごとに決められている(登録制)ので、
基本的に服装は被らないが、同じ馬主の馬が同一レースに複数頭出走すれば
同じ服装の騎手が複数になる。

一方、帽子の色は枠番に合わせて決められる。
馬番と枠番は違う場合がある。
馬番は出走する馬の数だけあるが(10頭なら1番から10番)
枠番は8しかない(1枠から8枠まで)
出走する馬が9頭以上の場合は同枠に複数頭の馬が入る。

枠の色は、1枠から白黒赤青木緑橙桃となっている。
先程の写真を並べてみると、

写っていない番号もあるが、このレースでは6番7番が緑の帽子=6枠なので、
1番から5番は1頭1枠だとわかる。
9頭目からは8枠から入っていくので、1枠から5枠は1頭、
6、7、8枠は2頭立てで計11頭の出走だとわかる。
6番7番が6枠(帽子色:緑)、8番9番が7枠(帽子色:橙)、
10番11番が8枠(帽子色:桃)になる。

服装と帽子で遠目からでも区別がつく。

ここで気づいた人がいるかもしれない。

服装は馬主ごとに違うと言うが、同じ馬主の馬が複数いたら同じ服になるのであれば、
もし仮にそれが同じ枠だと、服も同じ帽子の色も同じになって見分けがつかないんじゃ。
それとも絶対同枠にならないようにするのか。

鋭い!
その答えは、同じ馬主の複数の馬が同じ枠になることはあり、
その場合は馬番の大きい番号の方が、帽子を「染め分け帽」と呼ばれるものとする。

さて、騎手の足がずいぶん上(馬の背中に近い方)にあり、
最初の誘導馬と比べるとずいぶん違うのが判る。
あぶみが短く上についているからで、腰を浮かせて乗るモンキースタイルと呼ぶ
騎乗フォームを取るためだ。

パドックで下見を済ませたら急いで馬券を買わなくては間に合わなくなる。
馬券はレース開始2分前に発売が締め切られる。

馬券の用紙は大きく3種類あり、緑、赤、青になっている。
緑は初心者を含む全般、赤は「ボックス」「フォーメーション」と言う買い方に便利、
青は「流し」と言う買い方に便利。
「ボックス」や「流し」の意味が判らなければ、迷わず緑を選ぶ。

なお、「ライトカード」と呼ばれるデカ文字でシンプルなカードもあるが、
基本的には緑のカードと同じ。

その緑のカードは両面使えて、一つのレース、一つの式別に
裏表で8種の組み合わせが買える。




馬ごとの順位を当てる物は、投票する=購入する番号が馬番になり、
枠番での順位を当てるものとしては投票する=購入する番号は枠番になる。

大昔は当て方(予想=投票の仕方)が少なかったが今はかなり多様。
投票カードの左上「式別」と書かれたものが買い方。
左から、
「単勝」1着馬を当てる
「複勝」3着までに入る馬を当てる
「単+複」単勝と複勝を1行で同じ馬を指定する(応援馬券と呼ばれる)
「枠連」1着馬の枠と2着馬の枠の組み合わせを当てる。枠番を指定する。
「馬連」1着馬、2着馬の組み合わせを当てる「二連勝複式」
「馬単」1着馬、2着馬をその順に当てる「二連勝単式」
「ワイド」3着までに入る馬(3頭)のうちの2頭の組み合わせを当てる「拡大二連勝複式」
「3連複」1着馬、2着馬、3着馬の組み合わせを当てる「三連勝複式」
「3連単」1着馬、2着馬、3着馬をその順に当てる「三連勝単式」

「組み合わせを当てる」と書いたものは、
例えば馬連で指定した2頭が1着2着になればよく、どちらが1着でも良い。

「順に当てる」と書いたものはその順にならないとダメ。

また、上位に来る馬の予想はつくが、どの順できてもいいように買いたい、
例えば、1番3番5番6番のどれかが1着2着だろうと予想した場合、
1番3番、1番5番、1番6番、3番5番、3番6番、5番6番の
6つの組み合わせが考えられるので、これを「馬連」で全部買いたい。

さらに単勝だとその逆の6通りと合わせ12通り考えられるので、
これを「馬単」で全部買いたい。
しかし、緑の投票カードでこれらを全部マークするのは面倒、
と言う人のためにあるのが赤のカードの「ボックス」買い。

より複雑な「フォーメーション」買いも赤のカード。
軸馬から流す「流し」買いは青のカードになる。

いずれにしても1つの投票で何通りもの馬券が買えるが、
何通りの数だけ多くの金額が必要。

投票カードにマークしたら、そこらじゅうにある発券機=自動発売機に行き、
お金を入れ、ついで投票カードを入れる。

読みとった内容が画面に表示され、無い組み合わせに投票したり、
マークが読めなかったりした分は赤で表示され、その場で訂正もできるが、
間違いがなければ、清算ボタンを押すと、馬券と釣銭が(あれば)出てくる。


レース終了後、当り馬券は自動払戻機で清算される。
はずれ馬券を入れても「当たっていません」的な音声だか文字だかが出るとのこと。
しかし、当り馬券を当ってないと勘違いする人も多いらしいので、
確認のために入れてみてもいいとのこと。

馬券を買った人の全員が馬場でレースを見るわけではない。
場内のあちらこちらにあるモニターの前に陣取り、画面で状況を確認している。
しかし、スタンドで見た方が迫力はある。
それにしてもスタンドはでかい。

上の写真はゴール版の近く。
メモリアル60スタンドはスタンドの奥に遠く見えているだけだ。
画面中央の最上階に出っ張った部分がある。
ロイヤルボックス? と思ったが写真判定室だそうだ。

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