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COVID19、国別の死亡率、人口当たり死亡者数

2020-05-16 17:38:54 | 観察
とかく数字は独り歩きしがちで、かつ全容を把握している人なんか一人もいないわけで、
どこまで表に出ている数字が確かかなんて確認しようもありません。
これが官僚やら、有能なスタッフを抱えているであろう政治家ならまだしも我々一般人にとっては、
どこかの数字を信用して話を進めるしかないのが現状です。

この数字を国別にみるとすれば、税制はじめ法制度や社会常識や国民意識の異なる国々ですから、数字の意味も異なり
おのずと細かなずれは生じます。
ただ、全体的なトレンド、流れ、傾向などは読み取れると思いますが。

何度も言うように他国との比較にどれだけ意味があるのかは自分自身よくわかりませんが、一応国別の数字を追いかけています。
最近のメディアではジョンズ・ホプキンス大の数字が正確だし早いとして評判がいいようですが、私はレコードチャイナの数字を
見ているのでそれを参考にして表を作っています。

当初は、日本と中国だけの数字を見ましたが、感染が広まるにつれ、韓国、ヨーロッパ主要国、アメリカ、そしてアジア、ヨーロッパと
数字を拾う対象を広げていきましたが、最近はもう対象を増やすことに意義を感じなくなってしまいました。

さて、ご託はいい加減にして、国別の死亡率をグラフにしてみました。


漢字は各国の日本語漢字表記の1文字目。白はベルギー(白耳義)です。(ただしオランダは2文字目、阿蘭陀)
武漢が途中で跳ね上がっていますが、4月中旬にカウント方法を変えて死者数が一気に増えました。
そのほかの突出した部分は多分私の転記ミスと思いますが、今となっては修正不能。

ただ、累計の死者数では収束に向かっているのかどうかは見えません。
それに死亡率は死者数/感染者数であり、そもそも感染者数をどこまで把握しているのかと言う疑問も生じます。

検査陽性でも無症状感染者は母数に入れていない国もあるらしいし、検査が少なくて母数が小さい国もあるかもしれません。
未検査死亡者は、死後検査して陽性の場合は母数に入れている国もあれば、死者は検査しない国もあるらしいですから、
表を載せといてなんですが、死亡率の比較はどこまで意味があるのでしょうか。

別の観点から言うと、人口14億人強の中国と、3億人強のアメリカ、1億3千万人弱の日本、8千万人のドイツ、
6千万人前後の英仏伊を同列に扱っていいのかと言う疑問は残ります。

そこで、人口と死者数の関係をグラフ化してみました。
累計死者数500人以上の国、昨日時点での33か国に絞りました。


グラフを見ると死者数(赤線)ではアメリカが突出していますが、人口比死者率(青線)ではベルギーが突出しています。
アメリカは8万人以上が死亡してダントツの1位。
2番手はイギリス、3番てイタリアがともに3万人超え、フランスとスペインがほぼ同数の3万弱で4番手5番手です。
人口比死者率ではベルギーが100万人当たり800人弱。
つまり、1万人当たり8人弱、国民1300人に一人この感染症で亡くなっている計算です。
2番手はスペインで600人弱、イタリアとイギリスが500人を超えています。

ワースト5ぐらいはグラフから読み取りやすいですが、下位半分ほどの国は基線にへばりついてしまいます。

そこで、対数目盛グラフに直してみました。


比較的見やすくなりましたが、グラフから対数なので数値を読み取るのは難しくなりました。
またグラフは比較的なだらかに見えますが、実際には1目盛ごとに10倍の差があります。

人口比死者数順のグラフは次の通り。インドとベルギーの比はほぼ400倍です。


累計感染者数と人口比のグラフも作ってみましたが今回は割愛します。

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