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「酒離れ」じゃなくて「ビール離れ」じゃないの?

2007-07-11 14:44:19 | Weblog
ビール類出荷量、過去最低 若者中心に「酒離れ」(朝日新聞) - goo ニュース

若者は酒離れ、ビール出荷が、、、
ときたら、

若者に酒=日本酒は人気がなくて、人気はビールへ移っている、

かと思いきや、続く言葉は

「最低」
えっ、そうなの。

記事を読むと

>「若者を中心に進む『酒離れ』を食い止められなかった」(ビール業界関係者)

って、酒離れじゃなくてアルコール離れじゃん。

でも、それは本当か?
ビールだけが人気ないんじゃ?

一方で、7/5には、

カクテル飲料でビール各社火花 市場、4年前の2.5倍

ってニュースもあるよ。

まあ、そこには、
>ビール類や缶チューハイの市場が頭打ちになるなか、
>アルコール離れが進む若い世代の需要を掘り起こす狙い
なんてのもあるから、トータルは減っていると思える。

そこでちょっと調べてみると、
総務省統計局による平成18年の家計支出。

全世帯の家計支出のうち「酒類」は世帯当たりで、
実数2802(単位不明)、家計に占める構成比1.1%、
前年度比、名目-2.8%、実質-1.9%で、

一方、若者(と高齢者)が多いと思われる単身世帯では
「酒類」の実数1714(単身なので人数が少ない)
家計に占める構成比1.0%、前年度比、名目+2.1%、実質+3.0%
って、単身の方が増えてんじゃん。

過去を見ると、酒類の前年度比実質伸び率は、
17年、全世帯:-1.9%、単身世帯:-4.6%
16年、全世帯:+1.2%、単身世帯:+3.9%
15年、全世帯:-2.3%(2924)、単身世帯:-10.1%(1710)

これによれば、単身世帯の方が凸凹が激しいが、
絶対額としては15年とほぼ同等、つまり減ってない。

一方、全世帯は絶対額で15年より減っている。

さらに、平成19年の1~3月期でいうと、
全世帯:2579、前年比実質+8.0%
単身世帯:1648、前年比実質+23.7%!
すごく伸びてます。

絶対額が前年平均より少ないのにこの伸び率ということは、
もともとこの時期は少ないということですね。

アルコール飲料の会社がアルコール離れというからには、
出荷量が減っているという確かな実感があるのでしょうが、
一方で、統計上は必ずしもそうではない。

いったい何が正しいのでしょうか。
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