映画「９６時間」@ユナイテッドシネマ豊洲

２００９/９/１、ユナイテッドシネマ豊洲。

アーバンドック・ららぽーと豊洲の３階。

リーアム・ニーソン、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス。

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ブライアン（リーアム・ニーソン）は、一人暮らしでつつましい生活。
かつて政府機関のエージェントとして家庭をないがしろにし、
妻レノア（ファムケ・ヤンセン）と娘キム（マギー・グレイス）に捨てられた。

娘の信頼を取り戻すため、仕事を辞めその家の近くにすんでいるが、
元妻は今は大富豪と結婚、キムも何不自由ない生活をしている。

１７歳の誕生日のすぐあと、キムから食事の誘いがあるが、
ブライアンを許したわけではなく、パリ旅行の許可を得るためだった。
同行するのは１９歳の友人のアマンダでパリ在住の彼女の従妹宅に滞在するという。
ブライアンは実父として承諾書にサインを渋るが、翌日にはＯＫする。
ただし、電話をすること、連絡先を知らせることなど、いくつかの条件を出して。

パリに着いたアマンダとキムは、タクシー代節約のため、
青年と同乗し、アパートの場所、２人以外に人のいないことを知られる。
（従妹が旅行中なのはアマンダが黙っていた）

一向に電話のかかってこないキムに業を煮やしたブライアンは何度もキムに電話をかける。
やっと電話に出たキム、静かな部屋に移ってブライアンに話しをしていたとき、
暴漢が侵入してアマンダを拉致する。

キムは突然のことで驚きながら、ブライアンの指示通りに隠れる。
しかし、ブライアンはお前も捕まる、と言い放つ。
果たして、キムは発見され、１８０センチ、ひげ、右手首に星と月の刺青、
と言い残して拉致される。

「お前が誰かは知らないし、目的もわからない。
　私には特殊な技能がある、娘を放せばお前を忘れてやるが、
　でなければ必ず探し出して殺す。」

電話を拾った男は「ＧｏｏｄＬｕｃｋ」と言い残して電話を壊す。

ブライアンは録音した内容の解析を元同僚のサムに依頼する。
そして、レノアの家を訪ね、キムが誘拐されたことと、
一味がアルバニア人犯罪組織で人身売買が目的で、
猶予が９６時間しかないことを告げ、
スチュアートのプライベート・ジェットでパリに飛ぶ。

果たして、ブライアンはわずかな情報から正体のわからない犯罪組織をあぶり出し、
無事に娘を奪還することが出来るだろうか。

＊＊＊

いわゆるジェットコースタームービー。
さすが、リュック・ベッソン（脚本。監督は別の人です）、息つく暇も与えない。

どこかのサイトに「究極の親ばか」みたいなことが書いてあったけども、
愛情が行き過ぎて過激なまでに非情な父親。

あれで普通の人間なら、単なる子離れの出来ない親ばかだが、
エージェント時代の能力を生かして、難問を解いていく。

次々にヒントを解いて、核心に迫っていく手法はありきたりではあるが、
優しい顔してやることはひどいところが斬新。

人を殺すことも躊躇せず、現場を収拾することもしないので、犯行もばればれ。

よくアメリカに帰れたものですが、娘の解放のためとはいえ、
結果的に組織壊滅させた「闇の処刑人」といったところだから、
超法規的措置があったのだろうか。