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地震

2021-03-20 19:44:56 | 観察
午後6時過ぎ。
地震。

最近には珍しく小さな揺れが結構続いた後、徐々に強くなり割と長く続いた。
どこまで強くなるのか、ガスを付けてはいなかったが、回避行動なり、何らかの行動をとるべきか迷った。

たまにTVなんかで、地震の時の行動がぱっとやれるかとの訓練を放送したりすることがあるが、
揺れが小さい時からいちいちガスを止めたり、出口を確保したりする人はまずいないだろう。
ガスは多少の揺れでもついているとまずいなと思うことはあるが、消すべきかどうか迷っているうちに止まるし、
本当にヤバい時はガスメーターが自動でガスを遮断する。
ガス管の破損や破裂はガス器具のコックを締めても止まらないが、そもそもガスメーターの向こう側で
そういうことが起こった場合に個人でできることはない。

この付近は震度3だったが、その割には揺れたし長かった。
この付近より震源から遠いはずの神奈川や長野で震度4の地域があったようなので、地上の距離だけでは決まらない。

**

2/13の地震は、M7.3。
今回の地震はM7.2。
前回は東北沖地震の余震なので、今回もそうだろう。

マグニチュードは2違うと地震のエネルギーは1000倍違う。
ざっくり言うと、マグニチュードが0.2違うとエネルギーは倍違う。

じゃ0.4違うと4倍違うか、というとその通りだが、0.6違うと6倍ではなく8倍。
0.8違うと8倍ではなく16倍。倍々になる。

7.2と7.3の違い、0.1違えば、エネルギーはルート2(2の平方根)で大体1.4倍違う。
ざっくりと0.1多ければ4割り増し、0.1少なければ3割減となる。

ただし、エネルギーの大きい小さいと地震の揺れや被害の大小は必ずしも一致しないし、
震源域の環境によって被害の出方も大きく異なる。

大きいエネルギーでドカンと来るのと、少し小さ目ながらじわじわと続くのとどちらが被害が大きいか、
山崩れ、地滑りを起こすような地震と津波を引き起こす地震とどちらがひどいか、一概には言えない。

また地震のメカニズムや震源域の深度も大きく影響する。
浅ければ範囲は限定的だが、中心域ではマグニチュード以上に被害をもたらすし、深ければ広範囲に被害をもたらす。

2011年の震災はM9.0と言われ、熊本地震や阪神淡路の1000倍の規模。
2/13の360倍、今回の500倍ぐらい。

M7前後の地震そのものは大変なことではあるが、超巨大地震の本震から見ると1/300~1/1000前後の余震は
まだまだ起こりそうな、続きそうな気がしてもおかしくないし、ひずみが東南海沖へ伝播していかないか心配ではある。

行政や人頼りにしたり、ただ怖がるだけではなく、自身でもできる範囲での備えが必要。
しかしながら、個人でできることには限界があるし、どういった事態が起こるにせよ想定外の事態は起こり得るので、
備えは万全とか、何があっても安心、とかにはならない。
とはいえ、正しい知識に裏打ちされた心構えは必要でしょう。

** 追記

その後、M6.9に修正されました。
M7.2に比べるとざっと1/3程度のエネルギー規模になりますが、プレート境界の逆断層型地震で東日本大震災と同じ。
この付近は太平洋プレートが北米プレートの下に潜り込む地域にあり、太平洋プレートに引きずられて圧縮されている
北米プレートが跳ねあがるタイプの地震となります。
(地震の発生メカニズムにはいろいろありますが、テレビなどでこうして地震が起こるんだの典型的な模型と同じタイプです)
2011年と同じタイプの地震が起こるのはこの北米プレートの跳ね上がりが不十分で完全にひずみが解放されてはいないことかも。
つまり2011年にひずみに耐え切れず、大きく跳ね上がったけれど、まだひずみが残っていてそれを解消しようとするため、
比較的小さい地震がいまだに起こっているようです。



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