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個人的見解と他人事発言

2005-05-28 10:33:22 | Weblog
「A級戦犯、罪人ではない」厚労政務官発言 与野党、論争に (産経新聞) - goo ニュース

森岡政務官のA級戦犯「もう罪人ではない」発言に反発 (朝日新聞) - goo ニュース

東京裁判が戦勝国による一方的なもので判決が妥当とはいえない。そういう議論も確かにある。
「死んだら仏」の心情も多くの人が持っている。

発言するな、自分の意見を言うなというわけでもない。
しかし、単にあんなものは違法な裁判だし、戦犯だってもう罪人じゃないというのはまずい。

日本は受け入れているが、東京裁判の適法性には問題がある(という意見もある)
戦犯は死によって罪をあがなったのだから、いつまでも死者に鞭打つのは妥当ではない
(というのが、多くの日本人の心情だ)

といえば(それでも国際的な批判はあるだろうが)和らいだのではないか。
特に括弧に書いた部分を付け足して人が言っているようにいうのは政治家の得意技ではないか。

まあ、この件は与野党でいろいろと議論していただきたい。

それよりも問題と思っているのは、朝日の記事では取り上げているが、小泉首相の発言。
「議員個人としての発言ですからね。あまり取り上げない方がいい」

何度もTVで流された。
いつものとおりの他人事発言。

「個人の意見です」というのはいい。

「あまり取り上げないほうがいい」とはなんぞや。

「政府としては問題にしておりません。」とか
「政府見解とは違いますが、個人的意見と認識しています。」
「そういう意見があることは承知していますが、日本は東京裁判を受け入れています。」

何とでも言いようがあるでしょ。

もっと賛成する意見でもいいよ。

「政府見解とは異なりますが、心情的には理解できる部分もあります。」でもいいし、
「死刑によって罪を償ったと考えています。罪をあがなえばもう罪人ではないともいえます。」

異論があれば議論すればいい。内容以前の問題だ。

どうして主体的な言い回しができないのかな。

いつも他人事。

評論家ならそれでいい。
TVのこっち側に座っている人ならそうだろう。
そういう点で共感を持つ人が多いのかもしれない。

しかし、内閣総理大臣、自由民主党総裁の発言とは思えない。

元日本兵発見のニュースについても感想も白々しい。

いつも他人事。

当事者意識はないのか。
こんな人物に任せちゃっていいのか。

それでも彼に代わる人物を選べない虚しさ。
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