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ケータイ禁止は是か非か

2008-12-10 22:53:30 | IT
ネット普及=引きこもり急増のウソ 世界とつながる子供たちの大進化(ダイヤモンド・オンライン) - goo ニュース

ケータイを学校への持ち込み禁止は政治家の間では賛成論ばかりのようだ。
なんと、電波行政の親分までもが「ケータイは人間性を失わせる」とのたもうた。
ちょっとおかしいんじゃないかと思うけど、
なんせ友達の友達が何とかの人ですから、私たちとは違うんです、かもね。

そりゃ友達と会話中やデートの合間にもメールをチェックすることが、
良いコミュニケーションかと言われると、ちょっと違うでしょと言いたいし、
授業中に着信音が教室に鳴り響くのはとんでもないと言いたい。

でも、他人に迷惑を掛けない範囲でならいいんじゃないかと思うし、
所在確認や位置情報の通知など、児童生徒の安全確保に役立っている面もある。

社会人や主婦の日常、学生生徒児童でも学校外での通信確保の点からは有効だが、
学内、学校内では要らないでしょというのもわからないではない。

しかし、学校は学校外(つまりは通学路上)での安全にまで責任が持てるのか。

要は使い方。

私もケータイで腹立つときは多い。
相手は子供と言うよりもっと大きい未成年だったリ大人だったり。

電車の中で一心不乱にケータイをいじくっている大人を見るとバカかとも思う。
中には仕事の連絡もあるだろうし、不測の事態で緊急連絡のケースもあるだろうけど、
そんなにずっとやってるほどのことがあるのかって気にもなる。

自転車に乗ったままメールしてぶつかりそうになる輩。
これは、歩きながらでも同じ。
メールの内容でびっくりしたのか、突然立ち止まったりね。

まあ、これは、何人かでだらだらしゃべりながら歩いてても腹立つのと同程度。

それより何より、ケータイと言うのは、時間と距離を超越した五感の拡張。

家と学校と塾と友達んちと、自分の行動できる範囲と時間の制限を取り払った
コミュニケーションのツール。

それを取り上げることは、コミュニケーションを禁止することと同じ。
道で友達に会っても話しかけるどころか、目も合わせるな、くらいの。

繰り返すが、ケータイの使い方に問題がないとは言わない。

「ネットの向こう」に危険がないとも言わない。
犯罪に巻き込まれたり被害者になる危険もある。
子供たち同士で知らないうちにいじめたりいじめられたりもあるかもしれない。

しかし、危ないから近寄せない、でいいのか。
子供の発育レベルに合わせて、危険を教えることも必要ではないのか。

横断歩道でないところを渡ったら危ないとか、赤信号で渡ったら危ないとか。
歩道を渡るときに手を上げるのは小さい子供が運転手から見えやすくするためだとか、
交差点で前に出過ぎると曲がってくる車に(内輪差で)巻き込まれるとか、
これらとおんなじように、教えていけばいい。

どういう使い方は人の迷惑になるのか、
どういう使い方は学校でやるべきではないのか、

もちろん教えているし、指導もしている。
それでもなお、ケータイによる迷惑行為で困っているのなら禁止も是と言える。

しかし、
それは基本的には家庭の問題でしょ、と言う都知事に賛同。

私は何でこんなにこだわるのか、
ケータイくらい禁止したってどうってことないのに。

うーん、自分なりによく考えると、
何か問題があると、お上に禁止してもらいたいと言う発想がダメなんだな。

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