「月のウサギ」からの手紙はあったのかなかったのか、感想が割れました。
まずは個人的な意見ですが、
映画では時々、監督の意に反したカットが行われることがあります。
特に監督と編集が異なることが多いハリウッド版では日常茶飯事ですが
営業上、上映時間の制限を考慮しなくてはならない劇場公開版では
ある意味やむを得ないものと思われます。
上映時間の長さなどで監督とスタジオが揉め、途中で降板とか、撮影中止になって
中途半端な終わり方になってしまうこともあったりします。(「バビロンAD」など)
しかし、それもこれも完成前の話で完成後に再編集されることは考えにくい。
したがって、試写会版と劇場公開版が異なることは通常考えにくいと思います。
ただ、試写会直前あるいは公開直前まで編集していたなどのニュースが伝わることもあり、
劇場公開版が確定するのはかなりギリギリになるのではないかと思います。
フィルムと違いデジタルでは劇場配布用のコピーを作る時間が大幅に短縮されているはずです。
逆に言うとぎりぎりまで完成版の出稿を遅らせることができる=編集ができる、はず。
とはいえ、通常の試写会はごくたまに公開1カ月前なんてのがありますが
普通は公開直前、せいぜい1週間から2週間ほど前です。
その後に及んでも完成していない、なんてのは綱渡りもいいとこです。
しかし、スニーク・プレビューなどでは公開の2カ月、3カ月前に
試写会が行われることがあり、この場合は再編集の可能性が高いと言えます。
今回話題になっている「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の場合、
私が見た試写会は、募集時にタイトル非公開のいわゆる「スニーク・プレビュー」で
2017/6/20の開催でした。
試写会時点では公開日(9/23)が決まっていなかったように思います。
また、通常の試写会に比べ、かなり細かいアンケートの提出が「必須」で、
出口でアンケートの記載漏れをチェックするという念の入れようでした。
アンケート内容はよく覚えていませんが、○×だけでなく記述回答もかなりあったし、
余計なシーン(要らないと思ったシーン)についての質問もあったように思います。
さらには、公開日以前には、映画の内容はもちろん、タイトル、ビジュアル(チラシなど)の
ブログ、SNSへのリークも禁止を通達されました。
これらを勘案すると、観客の意見も参考に何らかの手が加えられた可能性は否定できません。
*
さて、試写会版では、取り上げられた相談の手紙は、
「月のウサギ」
「魚屋ミュージシャン」
「クリーンリバー」
「迷える子犬」
でした。
劇場公開版は
「月のウサギ」がなく、最初が「魚屋ミュージシャン」だったそうです。
原作は未読ですが、他所様のブログなどを参考にすると、
「月のウサギ」
「魚屋ミュージシャン」
「グリーンリバー」
「ポール・レノン」
「迷える子犬」
のようです。
このうち、「グリーンリバー」と「ポール・レノン」は浪矢雄治が返事を書いたもの。
映画版には登場しなかった「ポール・レノン」は夜逃げ一家心中から逃げた
ビートルズファンの男子にかかわる物語です。
浪谷雄治には家族一緒にいろとアドバイスされたものの、夜逃げ途中で逃げて
丸光園に引き取られ、両親らがその後一家心中したことを知る。
相談復活の際に両親らと一緒に逃げて幸せになったと嘘を書く、というものです。
ビートルズの映画を見に行ったり、夜逃げから逃げたりと展開が長いので、
映画版では省かれたものと思われます。
*
ところで、このエピソードのありなしとは無関係のことですが、
ある方が指摘しておられたことで、漢字もろくに書けない無教養な3人が、
どうして自分たちの生まれる前のバブル経済の経過をよく知っていて、
適切な儲け話をアドバイスすることができたのか、という点については
全く同感で不思議なことだと思います。
園長が園の資金を着服していて、それに気づいた晴美を陥れる嘘を流し、
3人がまんまとそれに踊らされて強盗に至るなど、大した洞察力もないのに、
経済事情や金儲けにだけはやたら詳しい、というのも不思議です。
まずは個人的な意見ですが、
映画では時々、監督の意に反したカットが行われることがあります。
特に監督と編集が異なることが多いハリウッド版では日常茶飯事ですが
営業上、上映時間の制限を考慮しなくてはならない劇場公開版では
ある意味やむを得ないものと思われます。
上映時間の長さなどで監督とスタジオが揉め、途中で降板とか、撮影中止になって
中途半端な終わり方になってしまうこともあったりします。(「バビロンAD」など)
しかし、それもこれも完成前の話で完成後に再編集されることは考えにくい。
したがって、試写会版と劇場公開版が異なることは通常考えにくいと思います。
ただ、試写会直前あるいは公開直前まで編集していたなどのニュースが伝わることもあり、
劇場公開版が確定するのはかなりギリギリになるのではないかと思います。
フィルムと違いデジタルでは劇場配布用のコピーを作る時間が大幅に短縮されているはずです。
逆に言うとぎりぎりまで完成版の出稿を遅らせることができる=編集ができる、はず。
とはいえ、通常の試写会はごくたまに公開1カ月前なんてのがありますが
普通は公開直前、せいぜい1週間から2週間ほど前です。
その後に及んでも完成していない、なんてのは綱渡りもいいとこです。
しかし、スニーク・プレビューなどでは公開の2カ月、3カ月前に
試写会が行われることがあり、この場合は再編集の可能性が高いと言えます。
今回話題になっている「ナミヤ雑貨店の奇蹟」の場合、
私が見た試写会は、募集時にタイトル非公開のいわゆる「スニーク・プレビュー」で
2017/6/20の開催でした。
試写会時点では公開日(9/23)が決まっていなかったように思います。
また、通常の試写会に比べ、かなり細かいアンケートの提出が「必須」で、
出口でアンケートの記載漏れをチェックするという念の入れようでした。
アンケート内容はよく覚えていませんが、○×だけでなく記述回答もかなりあったし、
余計なシーン(要らないと思ったシーン)についての質問もあったように思います。
さらには、公開日以前には、映画の内容はもちろん、タイトル、ビジュアル(チラシなど)の
ブログ、SNSへのリークも禁止を通達されました。
これらを勘案すると、観客の意見も参考に何らかの手が加えられた可能性は否定できません。
*
さて、試写会版では、取り上げられた相談の手紙は、
「月のウサギ」
「魚屋ミュージシャン」
「クリーンリバー」
「迷える子犬」
でした。
劇場公開版は
「月のウサギ」がなく、最初が「魚屋ミュージシャン」だったそうです。
原作は未読ですが、他所様のブログなどを参考にすると、
「月のウサギ」
「魚屋ミュージシャン」
「グリーンリバー」
「ポール・レノン」
「迷える子犬」
のようです。
このうち、「グリーンリバー」と「ポール・レノン」は浪矢雄治が返事を書いたもの。
映画版には登場しなかった「ポール・レノン」は夜逃げ一家心中から逃げた
ビートルズファンの男子にかかわる物語です。
浪谷雄治には家族一緒にいろとアドバイスされたものの、夜逃げ途中で逃げて
丸光園に引き取られ、両親らがその後一家心中したことを知る。
相談復活の際に両親らと一緒に逃げて幸せになったと嘘を書く、というものです。
ビートルズの映画を見に行ったり、夜逃げから逃げたりと展開が長いので、
映画版では省かれたものと思われます。
*
ところで、このエピソードのありなしとは無関係のことですが、
ある方が指摘しておられたことで、漢字もろくに書けない無教養な3人が、
どうして自分たちの生まれる前のバブル経済の経過をよく知っていて、
適切な儲け話をアドバイスすることができたのか、という点については
全く同感で不思議なことだと思います。
園長が園の資金を着服していて、それに気づいた晴美を陥れる嘘を流し、
3人がまんまとそれに踊らされて強盗に至るなど、大した洞察力もないのに、
経済事情や金儲けにだけはやたら詳しい、というのも不思議です。
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