ITニュース、ほか何でもあり。by KGR

ITニュースの解説や感想。その他、気になる話題にもガンガン突っ込む。映画の感想はネタばれあり。

P2Pソフト製作者も責任

2005-06-28 22:22:30 | IT
結構気になるニュースである。

連邦最高裁「違法ダウンロードはP2P企業にも責任あり」 (HOTWIRED) - goo ニュース

多くの関連記事が出ているようだが、タイトルによっては、この記事はP2Pダウンロードサイトに責任あり、とも読める。
「そりゃそうでしょ。それに、今はそんなサイトないでしょ。」
と思ったあなた、違います。

P2Pソフトの開発者に責任がある、と言ってます。
しかしながら、「著作権侵害を助長する目的で機器を提供」したかどうかが争点らしいから、
差し戻し裁判で判断が変わるかもしれない。(少し期待)

日本でも昨年Winnyの開発者が逮捕されたとき、物議をかもしました。
Winny開発者、逮捕

判決はまだのようですが、結果によってはIT業界にも大きく影響するはずです。

というのも、結果として犯罪を助長するようなソフトを作れば、開発者が責任を問われるのです。
ソフトの場合、ハードと違いいったん公開してしまえば半永久的に使えます。
公開の仕方によりますが、製作者の意図しない複製ができるので、完全になくすことができません。

ハードならメーカーが製造を止めれば新しく出回ることはありません。
仮に誰かがまねをして同じものを製造しても、元のメーカーが責任を問われることはないでしょう。

ソフトは開発者が開発を止めても、公開を止めても、いったん世の中に出てしまえば、
複製を止めることは不可能です。

当初、便利なツールとして開発され、その意図のまま利用されていたのに、
誰かが悪用し、それが蔓延して悪用が一般的な使い方になってしまえば、開発者が罪に問われる。

これじゃ、怖くてソフトの公開ができなくなる。

判りやすく言うと、プリンターで偽札を印刷するやつが増えたら、プリンタメーカーが責任を問われるようなものです。
変でしょ。
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