今日は、軽量化はひとまず置いておいて、
普通の車なら簡単にできるけど、
ケイマンではなかなかできないことをやってみます。
ケイマンのエンジンルームを見てみます。
(注:このブログを参考に作業をした場合には当方は責任を一切負いません!!自己責任でお願いします!!)
FRやFFなど、エンジンが前にある車に乗っていればなんでもないですが、
ケイマンの場合は少し事情が違います。
ケイマンはご存知ミッドシップです。
運転席のすぐ後ろにエンジンが積んであります。
しかもここが運転席とひとつ屋根の下にあるんです。
昔のキャブオーバーの1BOXを知っている人にはイメージしやすい状況です。
しかも基本的には日常点検ではここを開けない前提になっていて、エンジンを拝むだけで大変。
で、私も買ってから早3ヶ月、まだ一度もエンジンを見たことがなかったんですね。
で、見てみようと!!
ポルシェ伝統のフラット6を!!
その前に、ポルシェのエンジンで気になることを。
排気量に対する出力です。
まずは馬力について、
私のケイマンは245馬力なので、リッターあたりの出力は91馬力です。
同じ世代では、997の前期型でみると、カレラが3.6Lで325馬力なので、90馬力です。
987のケイマンSは 3.4Lで295馬力なので87馬力です。
低いですよね。8年前のデビューとはいえ。
ホンダはVTECをはじめてつけたEF系のシビック(ふる!!)のときに
既にリッター100馬力をクリアしてます。なんと1989年のことです(24年前!!)。
このころのポルシェといえば、964のカレラ4が出たばかり。
このエンジンが3.6Lで250馬力なので、リッターあたりの出力はなんと70馬力少々。
(空冷と水冷を比較するのが不適切かもしれませんが)
今でこそ、997GT3 RS4.0などでリッターあたり125馬力を出してますが、
少なくとも標準的なモデルでは、ポルシェのリッターあたりの出力は低いです。
続いてトルクですが、
私のケイマンは273Nmなので、リッターあたりのトルクは101Nmです。
同じ世代で、997カレラは3.6Lで 370Nmなので、103Nm
ケイマンSは3.4Lで340Nmなのでちょうど100Nmです。
この値はまあ相場なりです。
かといって自慢するほどでもないんですよね。
なので、トルク重視だから馬力が低いなんていえないレベルのトルクです。
なのでこのころのポルシェの普通のグレードは、空冷のようなありがたみも無いので、
日本車でエンジンが自慢のNA車と比較すると、たいしたこと無いエンジンだといえます。
(直噴化以降はほとんどのモデルでリッター100馬力超えてるのでそこそこ高くなりましたが。)
さあ、というわけで、みてみましょう、
たいしたことのない伝統の6気筒エンジンを!!
外し方はわりと簡単。
図の矢印の部分にクリップ外しを突っ込んで、
内向きにグイッと入れると、周辺のトリムに差し込まれている部分が外れます。

外したところはこんなかんじ。

このアルミカバーの下にエンジンが隠れてます。
アルミカバーは例によってトルクス頭のねじ4本で固定されているので、
全部外すとカバーが車体から外れます。
外すとこんな感じ。
おお~、これがエンジンか!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんだか地味なエンジンですね。
日ごろスバルの乗用車に乗っていて、水平対向というだけではビックリしないのと、
見た目の地味さから、なんだかパッとしない印象。
ミッドシップでエンジンの上がガラスになっててエンジン丸見えのクルマ(360モデナとか)はもちろん、
フロントエンジンのクルマでも最近は見た目にもう少し気を使っているクルマも多いんですが。
さすが、たいしたこと無いエンジン!!
(もはややけくそ)
まあ、エンジンに文句があるんならせめてケイマンSぐらい買えって話ですが・・・。
まぁ、今回やってみて思ったのは、トルクスさえあれば、エンジンをみるのは割と簡単。やってみればなんでもないです。このあと一週間で三回もエンジンを見たぐらいですから。
せっかくエンジンカバーを外したので、
お次はさらにリア周りの内装を外して重量計測してみましょう。
普通の車なら簡単にできるけど、
ケイマンではなかなかできないことをやってみます。
ケイマンのエンジンルームを見てみます。
(注:このブログを参考に作業をした場合には当方は責任を一切負いません!!自己責任でお願いします!!)
FRやFFなど、エンジンが前にある車に乗っていればなんでもないですが、
ケイマンの場合は少し事情が違います。
ケイマンはご存知ミッドシップです。
運転席のすぐ後ろにエンジンが積んであります。
しかもここが運転席とひとつ屋根の下にあるんです。
昔のキャブオーバーの1BOXを知っている人にはイメージしやすい状況です。
しかも基本的には日常点検ではここを開けない前提になっていて、エンジンを拝むだけで大変。
で、私も買ってから早3ヶ月、まだ一度もエンジンを見たことがなかったんですね。
で、見てみようと!!
ポルシェ伝統のフラット6を!!
その前に、ポルシェのエンジンで気になることを。
排気量に対する出力です。
まずは馬力について、
私のケイマンは245馬力なので、リッターあたりの出力は91馬力です。
同じ世代では、997の前期型でみると、カレラが3.6Lで325馬力なので、90馬力です。
987のケイマンSは 3.4Lで295馬力なので87馬力です。
低いですよね。8年前のデビューとはいえ。
ホンダはVTECをはじめてつけたEF系のシビック(ふる!!)のときに
既にリッター100馬力をクリアしてます。なんと1989年のことです(24年前!!)。
このころのポルシェといえば、964のカレラ4が出たばかり。
このエンジンが3.6Lで250馬力なので、リッターあたりの出力はなんと70馬力少々。
(空冷と水冷を比較するのが不適切かもしれませんが)
今でこそ、997GT3 RS4.0などでリッターあたり125馬力を出してますが、
少なくとも標準的なモデルでは、ポルシェのリッターあたりの出力は低いです。
続いてトルクですが、
私のケイマンは273Nmなので、リッターあたりのトルクは101Nmです。
同じ世代で、997カレラは3.6Lで 370Nmなので、103Nm
ケイマンSは3.4Lで340Nmなのでちょうど100Nmです。
この値はまあ相場なりです。
かといって自慢するほどでもないんですよね。
なので、トルク重視だから馬力が低いなんていえないレベルのトルクです。
なのでこのころのポルシェの普通のグレードは、空冷のようなありがたみも無いので、
日本車でエンジンが自慢のNA車と比較すると、たいしたこと無いエンジンだといえます。
(直噴化以降はほとんどのモデルでリッター100馬力超えてるのでそこそこ高くなりましたが。)
さあ、というわけで、みてみましょう、
たいしたことのない伝統の6気筒エンジンを!!
外し方はわりと簡単。
図の矢印の部分にクリップ外しを突っ込んで、
内向きにグイッと入れると、周辺のトリムに差し込まれている部分が外れます。

外したところはこんなかんじ。

このアルミカバーの下にエンジンが隠れてます。
アルミカバーは例によってトルクス頭のねじ4本で固定されているので、
全部外すとカバーが車体から外れます。
外すとこんな感じ。
おお~、これがエンジンか!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
なんだか地味なエンジンですね。
日ごろスバルの乗用車に乗っていて、水平対向というだけではビックリしないのと、
見た目の地味さから、なんだかパッとしない印象。
ミッドシップでエンジンの上がガラスになっててエンジン丸見えのクルマ(360モデナとか)はもちろん、
フロントエンジンのクルマでも最近は見た目にもう少し気を使っているクルマも多いんですが。
さすが、たいしたこと無いエンジン!!
(もはややけくそ)
まあ、エンジンに文句があるんならせめてケイマンSぐらい買えって話ですが・・・。
まぁ、今回やってみて思ったのは、トルクスさえあれば、エンジンをみるのは割と簡単。やってみればなんでもないです。このあと一週間で三回もエンジンを見たぐらいですから。
せっかくエンジンカバーを外したので、
お次はさらにリア周りの内装を外して重量計測してみましょう。
私は今、現行モデルのBMWのZ4に乗っていますが来年車検です。
この車検でもう二年乗ったら延長保証がきれるので次の車を考えないといけません。
新型ケイマンも考えています。
一番考えているのはアフターケアーなんです。
私の住む町はポルシェの正規代理店が小さくて今までもポルシェの正規代理は倒産していたりします。
まだ一年くらい時間があるので他メーカーも考えてみます。
私の住む街にもBMWのディーラーがあるんですが、ポルシェはとおいんですよね。
これからも参考になるとうれしいです。
ピストンスピードを計算すると納得いきました。
国産NAでリッターあたり出力が飛びぬけてる例のクルマといえばアレですが、なんと23m/S!速!
イタリアンスーパースポーツかレーシングカーの値です。
一般に、ピストンスピードは20m/Sを越えると「すげえよく回るエンジン」と言われます。4AGみたいにもっと回れば面白いのに、と言われる(批判される)FA20もちょうどレブにあたるとこでこの数字になります。めんどくさいので調べてはいませんが、よその量産スポーツエンジンも、いまはだいたいそうでしょう。ハードな改造が流行らないのはメーカーがいっぱいいっぱいのエンジンをデリバリーするからです。その是非はおいておいて。
つまり。
20m/Sから先はいっきに寿命をちぢめてでもパワーに回す、ということです。
ポルシェでももちろんレーシングモデルではそーゆうのを作りますが、量産車ではしない思想なんじゃないでしょうか。
耐久レースの考え方でも、たとえば24時間なら日本のエンジニアは24時間ピッタリでぶっ壊れるエンジンが無駄のないよいエンジンだといわれるそうです。
それはそれでもちろん勝負における正道です。
ポルシェは24時間走ったあとも「まだ走れる」エンジンがよいエンジンだという姿勢です。(いや、BMもベンツもそうだろうなぁ)
ので、両ケイマンの控えめな馬力は決して911に遠慮したから、だけではないのです。この世代までは、911も排気量からすると控えめな馬力です。
現行991、981がリッターあたり出力を上げてきたのは直噴の設計が熟成度を上げてきたからであって、高回転に振ったからではありません。だったら、さほどの燃費になりませんから。
245馬力、クローズドでガチンコでなければ、たいがいのクルマとハれる能力です。
胸はっていきましょ
丁寧なコメント、ありがとうございます。大変勉強になります。
私個人は24時間で壊れる条件で一番出力が出る設計が最高と考えるほうです。
日本のエンジニアなので。
今後ともよろしくお願いいたします。