今日は軽量化ですが、自分のクルマを分解するんではない話を。
バッテリーです。
バッテリーの軽量化については、
バッテリーの小型化やドライバッテリーなど、過去から色々な取り組みがされています。
しかし、事バッテリーについてはポルシェが究極のアイテムをすでに世に出しております。
リチウムイオンバッテリーです。

このバッテリーは元々はGT2RS用に作られたものです。
GT2RSは997世代に設定された軽量版GT2です。
ポルシェは決して認めないでしょうが、この911は日産のGT-Rを倒すために作られました。
ニュルのラップタイムで日産GT-Rにまけたままではいられないポルシェは、これを叩きのめすために、
ターボからすでに140kg軽量化されているGT2をさらに70kg軽量化するために作られた部品の一つです。
(GT-Rと911の因縁はまたいずれ別の機会に)
その軽量化量はバッテリーの変更で10kg。素晴らしい効果です。
10kgといえばバンパーフェースとフードとフェンダーを全部カーボンにするのと同じぐらいの効果です。
「よーし、これを俺の車にもつけてやろう!!」
軽量化に一心不乱に取り組んでいる私であれば、もちろんそうなってしかるべき!!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ならないんですよ、これが。
実はこの10kg軽量化にはいろいろ裏があって、おいそれと手を出すわけにはいかないんです。
実はこのバッテリー確かに軽いんですが、
その電力容量は18Ahしかないんです。小さ!!!
え??なんだかわからない???
このほにゃららAhっていうのは何ペアの電流を何時間流せるかという、
バッテリーの能力を表す値です。
ドイツでは一般に20時間電力量が使われていて、
18Ahということは、0.9アンペアの電流を20時間供給できるバッテリーということです。
では標準のバッテリーはいくつか。
私のケイマンで60Ah、ケイマンSなら70Ah程度、911なら80Ahが普通です。
GT3RSやGT2に通常積んでいるのは少し小さめの60Ah。
60Ahって言えば3アンペアの電流を20時間流せるということです。
なんとリチウムイオンバッテリーは通常のバッテリーの1/3以下の容量しかないんですよ。小さいでしょ!!
18Ahといえば、普通の鉛蓄電池でも、6、7kgしかないんです。
しかも18Ahといえば普通は2輪車用。
リチウムイオンだと電力の発生の特性が通常の鉛蓄電池と異なるのでしょうが、
それにしても小さすぎます!!
逆にこの小さい容量でスタータを回せる時点で驚異的なんでしょうが、
日常的にはとても使えません。
ではここで、バッテリーの容量について、
容量を決めているものはなんなのでしょう。
よく走行中の電力消費が多い場合は大きなバッテリーが必要だと言いますが、
走っているうちに電気をどんどん消耗していってしまうようなら、バッテリーを大きくしても無駄です。
これは少し考えてみればわかります。
バッテリーに電気が貯まるのはどんな状況でしょう。
それは走っている時です。
走っている時にどんどん電気が減っていってしまうなら、
走り初めより電気が増えることは絶対にありません。
止まっている時に別の電源で充電するようにするか、
オルタネーターの能力を増強しないとダメなんです。
つまり走行中の電力消費は、オルタネータの能力には関係しますが、
バッテリーの容量には関係しないのです!!!!
(オーディオのアンプを大きくしたら、必要なのはオルタネータの大型化です)
ではバッテリーの容量は何で決まっているのか。
それは充電されていない状態、つまり、駐車している状態での電力消費量と、
スターターを回せる電力量の合計値です。
この合計があらゆる温度環境で(バッテリーは寒いと効率が一気に低下。このため寒冷地仕様はバッテリーが大きい。)
安全率を持って対応できる容量に設定されています。
つまり駐車している期間がメーカーの想定を上回れば、
どんなに大きなバッテリーを積んでいてもバッテリー上がりを起こすのです。
ではどのような条件ならバッテリーを小型化できるのでしょう。
まず駐車状態での電力消費を減らすこと。
余計な機器をなるべく外すことも重要ですが、
最も効果的なのは駐車中はバッテリー端子を外しておくこと。
(この場合外すのはマイナス端子です)
ただ、セキュリティーも効かなくなるので、セキュリティのしっかりした車庫保管が不可欠ですが・・・・・。
さらに端子が繋がっていなくてもバッテリーは徐々に放電していきます。
いくら端子をつないでいなくてもいづれはバッテリー上がりを起こします。
この意味でドライバッテリーやリチウムイオンバッテリーを用いるのは効果的かもしれません。
これらのバッテリーは使っていない時の放電が鉛電池より少ないと言われていますので。
というわけで、残念ながら現在バッテリーによる軽量化の見通しはたっていません。
いずれ車庫保管になる日が来たら、28Ahぐらいのドライバッテリ-とキルスイッチをつけてみたいですが、
んー、そんな日は当分来そうもないですね。
最後にバッテリーについてもう一つ。
どんな種類のものでもバッテリーは消耗品です。
化学変化で電気を発生させている以上、性能が徐々に低下するのは不可避です。
みなさんも携帯のバッテリー(これはリチウムイオン)がだんだんダメになっていくのをよくご存知かと思います。
リチウムイオンバッテリーに50万,60万円かけて、しかも消耗品・・・・。
だったら半永久的に軽い状態と性能を維持できるターボ用アルミドアなどにお金をかけたほうがよさそうですね。
バッテリーです。
バッテリーの軽量化については、
バッテリーの小型化やドライバッテリーなど、過去から色々な取り組みがされています。
しかし、事バッテリーについてはポルシェが究極のアイテムをすでに世に出しております。
リチウムイオンバッテリーです。

このバッテリーは元々はGT2RS用に作られたものです。
GT2RSは997世代に設定された軽量版GT2です。
ポルシェは決して認めないでしょうが、この911は日産のGT-Rを倒すために作られました。
ニュルのラップタイムで日産GT-Rにまけたままではいられないポルシェは、これを叩きのめすために、
ターボからすでに140kg軽量化されているGT2をさらに70kg軽量化するために作られた部品の一つです。
(GT-Rと911の因縁はまたいずれ別の機会に)
その軽量化量はバッテリーの変更で10kg。素晴らしい効果です。
10kgといえばバンパーフェースとフードとフェンダーを全部カーボンにするのと同じぐらいの効果です。
「よーし、これを俺の車にもつけてやろう!!」
軽量化に一心不乱に取り組んでいる私であれば、もちろんそうなってしかるべき!!!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ならないんですよ、これが。
実はこの10kg軽量化にはいろいろ裏があって、おいそれと手を出すわけにはいかないんです。
実はこのバッテリー確かに軽いんですが、
その電力容量は18Ahしかないんです。小さ!!!
え??なんだかわからない???
このほにゃららAhっていうのは何ペアの電流を何時間流せるかという、
バッテリーの能力を表す値です。
ドイツでは一般に20時間電力量が使われていて、
18Ahということは、0.9アンペアの電流を20時間供給できるバッテリーということです。
では標準のバッテリーはいくつか。
私のケイマンで60Ah、ケイマンSなら70Ah程度、911なら80Ahが普通です。
GT3RSやGT2に通常積んでいるのは少し小さめの60Ah。
60Ahって言えば3アンペアの電流を20時間流せるということです。
なんとリチウムイオンバッテリーは通常のバッテリーの1/3以下の容量しかないんですよ。小さいでしょ!!
18Ahといえば、普通の鉛蓄電池でも、6、7kgしかないんです。
しかも18Ahといえば普通は2輪車用。
リチウムイオンだと電力の発生の特性が通常の鉛蓄電池と異なるのでしょうが、
それにしても小さすぎます!!
逆にこの小さい容量でスタータを回せる時点で驚異的なんでしょうが、
日常的にはとても使えません。
ではここで、バッテリーの容量について、
容量を決めているものはなんなのでしょう。
よく走行中の電力消費が多い場合は大きなバッテリーが必要だと言いますが、
走っているうちに電気をどんどん消耗していってしまうようなら、バッテリーを大きくしても無駄です。
これは少し考えてみればわかります。
バッテリーに電気が貯まるのはどんな状況でしょう。
それは走っている時です。
走っている時にどんどん電気が減っていってしまうなら、
走り初めより電気が増えることは絶対にありません。
止まっている時に別の電源で充電するようにするか、
オルタネーターの能力を増強しないとダメなんです。
つまり走行中の電力消費は、オルタネータの能力には関係しますが、
バッテリーの容量には関係しないのです!!!!
(オーディオのアンプを大きくしたら、必要なのはオルタネータの大型化です)
ではバッテリーの容量は何で決まっているのか。
それは充電されていない状態、つまり、駐車している状態での電力消費量と、
スターターを回せる電力量の合計値です。
この合計があらゆる温度環境で(バッテリーは寒いと効率が一気に低下。このため寒冷地仕様はバッテリーが大きい。)
安全率を持って対応できる容量に設定されています。
つまり駐車している期間がメーカーの想定を上回れば、
どんなに大きなバッテリーを積んでいてもバッテリー上がりを起こすのです。
ではどのような条件ならバッテリーを小型化できるのでしょう。
まず駐車状態での電力消費を減らすこと。
余計な機器をなるべく外すことも重要ですが、
最も効果的なのは駐車中はバッテリー端子を外しておくこと。
(この場合外すのはマイナス端子です)
ただ、セキュリティーも効かなくなるので、セキュリティのしっかりした車庫保管が不可欠ですが・・・・・。
さらに端子が繋がっていなくてもバッテリーは徐々に放電していきます。
いくら端子をつないでいなくてもいづれはバッテリー上がりを起こします。
この意味でドライバッテリーやリチウムイオンバッテリーを用いるのは効果的かもしれません。
これらのバッテリーは使っていない時の放電が鉛電池より少ないと言われていますので。
というわけで、残念ながら現在バッテリーによる軽量化の見通しはたっていません。
いずれ車庫保管になる日が来たら、28Ahぐらいのドライバッテリ-とキルスイッチをつけてみたいですが、
んー、そんな日は当分来そうもないですね。
最後にバッテリーについてもう一つ。
どんな種類のものでもバッテリーは消耗品です。
化学変化で電気を発生させている以上、性能が徐々に低下するのは不可避です。
みなさんも携帯のバッテリー(これはリチウムイオン)がだんだんダメになっていくのをよくご存知かと思います。
リチウムイオンバッテリーに50万,60万円かけて、しかも消耗品・・・・。
だったら半永久的に軽い状態と性能を維持できるターボ用アルミドアなどにお金をかけたほうがよさそうですね。