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ケイマン(987前期) with サラリーマン

注)この記事を参考に作業を行った場合の責任は当方は一切負いません。あくまで自己責任でお願いします。

ポルシェ ケイマン リアトランク内の軽量化

2013年07月02日 | ポルシェ
さて、今日はリアのトランク周辺のトリム類をばらして見ます。

(注:このブログを参考に作業をした場合には当方は責任を一切負いません!!自己責任でお願いします!!)

リアのトランクはエンジンの後方、
ちょうどミッションとマフラーの上にあります。

ここはカーペットで覆われていて、これが結構重いです。
外すのは比較的簡単。
クリップで固定しているだけなので、どんどん外せます。

まずはリアコンビライトのバルブ交換用のリッドを外し、
あとはトリム同士の重なり合いを考えながら、
上に来ているものから順番に外していくだけです。
クリップはずしもほとんど使わず、手でどんどん外していけます。

で外すとこんな感じ。
トランスミッションを逃げる車体の形状がグッと来ますね!!クーッ!!


続いて重量計測。
リアトランクの底の部分のカーペットが4.0kg。
リアトランクの車体後方側の壁のトリムが1.3kg。
リアトランクの車体前方の壁のトリムが2.0kg。


先日外したエンジン上のカバーが5.2kgなので、
リア周りのカーペットの重量の合計は12.5kgです。
結構な重量。

続いてこの辺の部品を外したまま音に対する影響を確認するために試走してみます。

すると、音は劇的に変わります!!(当たり前か)
エンジンが発するあらゆる音がダイレクトに聞こえるようになります。
吸気音、排気音、ギアの音などなど。
普通に乗っているときになるクランクプーリーの「ウイーン」音は全く気にならなくなるぐらい。
でも個人的には決してうるさすぎるということはなく、むしろ機械を操っている感満点でむしろ良いぐらい。
ケイマンにお乗りでマフラーの変更を考えている方、
一度エンジン上だけでも良いので外して乗ってみましょう。
いい音しますよ!!しかも無料!!


ただもう一つの影響は結構大きいです。
熱です。これらのカバー類は遮音材と同時に断熱材でもあるんです。

走っているうちは「ほんのりあったまってきたかな??」ぐらいでしたが、
1時間ほど走って駐車し、カバーを再度取り付けようとして
エンジン上のカバーに手を置いたら「ぅわっちー!!」ってぐらい結構熱いです。
何にもつけないわけにはいかなそうです。
カーペット一枚は引くことにしましょう。


というわけで、熱の影響はあとで対策が必要ですが、
本日時点の暫定軽量化量はリアのトランク周りで12.5kgです。

で、先日までの軽量化見込み量とあわせて45.2kgです。
これで目標に対する進捗度は25.8%になりました。

もう少しでケイマンRの軽量化量の55kgに届きそうですね。

引き続き、今度はフロントトランクいってみましょう。

ポルシェ ケイマン エンジンを見てみた

2013年06月30日 | ポルシェ
今日は、軽量化はひとまず置いておいて、
普通の車なら簡単にできるけど、
ケイマンではなかなかできないことをやってみます。

ケイマンのエンジンルームを見てみます。
(注:このブログを参考に作業をした場合には当方は責任を一切負いません!!自己責任でお願いします!!)


FRやFFなど、エンジンが前にある車に乗っていればなんでもないですが、
ケイマンの場合は少し事情が違います。
ケイマンはご存知ミッドシップです。
運転席のすぐ後ろにエンジンが積んであります。
しかもここが運転席とひとつ屋根の下にあるんです。
昔のキャブオーバーの1BOXを知っている人にはイメージしやすい状況です。

しかも基本的には日常点検ではここを開けない前提になっていて、エンジンを拝むだけで大変。
で、私も買ってから早3ヶ月、まだ一度もエンジンを見たことがなかったんですね。

で、見てみようと!!
ポルシェ伝統のフラット6を!!


その前に、ポルシェのエンジンで気になることを。
排気量に対する出力です。

まずは馬力について、

私のケイマンは245馬力なので、リッターあたりの出力は91馬力です。
同じ世代では、997の前期型でみると、カレラが3.6Lで325馬力なので、90馬力です。
987のケイマンSは 3.4Lで295馬力なので87馬力です。

低いですよね。8年前のデビューとはいえ。
ホンダはVTECをはじめてつけたEF系のシビック(ふる!!)のときに
既にリッター100馬力をクリアしてます。なんと1989年のことです(24年前!!)。

このころのポルシェといえば、964のカレラ4が出たばかり。
このエンジンが3.6Lで250馬力なので、リッターあたりの出力はなんと70馬力少々。
(空冷と水冷を比較するのが不適切かもしれませんが)

今でこそ、997GT3 RS4.0などでリッターあたり125馬力を出してますが、
少なくとも標準的なモデルでは、ポルシェのリッターあたりの出力は低いです。

続いてトルクですが、
私のケイマンは273Nmなので、リッターあたりのトルクは101Nmです。
同じ世代で、997カレラは3.6Lで 370Nmなので、103Nm
ケイマンSは3.4Lで340Nmなのでちょうど100Nmです。

この値はまあ相場なりです。
かといって自慢するほどでもないんですよね。
なので、トルク重視だから馬力が低いなんていえないレベルのトルクです。

なのでこのころのポルシェの普通のグレードは、空冷のようなありがたみも無いので、
日本車でエンジンが自慢のNA車と比較すると、たいしたこと無いエンジンだといえます。
(直噴化以降はほとんどのモデルでリッター100馬力超えてるのでそこそこ高くなりましたが。)



さあ、というわけで、みてみましょう、
たいしたことのない伝統の6気筒エンジンを!!



外し方はわりと簡単。
図の矢印の部分にクリップ外しを突っ込んで、
内向きにグイッと入れると、周辺のトリムに差し込まれている部分が外れます。


外したところはこんなかんじ。

このアルミカバーの下にエンジンが隠れてます。
アルミカバーは例によってトルクス頭のねじ4本で固定されているので、
全部外すとカバーが車体から外れます。


外すとこんな感じ。
おお~、これがエンジンか!!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・


なんだか地味なエンジンですね。
日ごろスバルの乗用車に乗っていて、水平対向というだけではビックリしないのと、
見た目の地味さから、なんだかパッとしない印象。

ミッドシップでエンジンの上がガラスになっててエンジン丸見えのクルマ(360モデナとか)はもちろん、
フロントエンジンのクルマでも最近は見た目にもう少し気を使っているクルマも多いんですが。

さすが、たいしたこと無いエンジン!!
(もはややけくそ)


まあ、エンジンに文句があるんならせめてケイマンSぐらい買えって話ですが・・・。

まぁ、今回やってみて思ったのは、トルクスさえあれば、エンジンをみるのは割と簡単。やってみればなんでもないです。このあと一週間で三回もエンジンを見たぐらいですから。



せっかくエンジンカバーを外したので、
お次はさらにリア周りの内装を外して重量計測してみましょう。

新型ケイマン(981) 続

2013年06月28日 | ポルシェ
現在、検索エンジンで”新型ケイマン”で検索すると、
このブログが結構上位で出てくることに気づいて慌てて更新です。

このブログは987型ケイマン(しかも前期)中心のブログですが、
せっかく新型ケイマンに興味がある方が開いてくれた時に参考になるために、
私にわかる限り新型ケイマンのことを追記してみます。


新型ケイマンのスタイリングの特徴はいろいろあると思いますが、
私が受けた印象は、初代のデザインを土台にして、
前から見たところはポルシェらしさを薄め、
後ろから見たところはポルシェらしさを強めた印象です。

ここでポルシェらしさとは、ズバリどれだけ911に似ているかです!!
ただし単純に現行の991型911というわけではなく、歴代911のイメージの融合みたいなものです。


997型の造形を見てもわかるように、
ヘッドランプは丸型が911の象徴です。
これに対して981はヘッドランプを丸をベースにしたものではなく、
縦長の角っぽいものにしています。このためフロントから見たポルシェっぽさは薄れています。


逆にリアは初代のケイマンがリアウインドーの下に折れがありましたが、
911はここはなだらかに一度も逆アールを描くことなく落ちていくのが911っぽいポイント。
ここは新型は逆Rがなくなり911に近くなってます。
これでもっとリアウインドーが小さくってウインドーから下の長さが長くなって、
ルーバーが付いてるともっと911ぽいんですが。



初代のスタイリング上、リアの逆Rは特徴にはなったが、
決して格好の良いものではなかったというのがポルシェの判断でしょう。
(ここに逆Rが入るのは、ポルシェのモデルでは初代ケイマン以外にない)
もしかしたらここもケイマンとボクスターを一緒に企画した為に、
ケイマンをよりポルシェらしいリアにできるように考慮したのかもしれません。

カッコ悪かったところをポルシェっぽく改善し、
そのままだと911に似すぎるので、フロントを911っぽくないイメージにし、
ブランドイメージの継続と、独自のスタイリングの両立を狙った
と言い換えることもできます。


個人的には初代のフロントに、新型の後ろがかっこいいと思いますが、
それは要は911的な格好が好きというだけでしょう。



続きまして重量のまとめです。
ケイマンスタンダードMT  1360kg
PDK 1390kg
ケイマンS MT 1370kg
PDK 1400kg

これはMTは987型の登場時の重量とほぼ同じです。
つまり、モデルライフ6年間で徐々に重くなっていた重量を元に戻したといえます。
こうなると俄然ケイマンRに期待がかかるところです。

987型のケイマンRは1340kgでした。
これは元になったケイマンSから55kgの軽量化になっています。

ということは981でケイマンRが出たら、1315kgぐらいになることが期待されます。

しかし、987の時と同じメニューでは55kgの軽量化はできません。
なぜなら、987型の時に大きな軽量化ネタの一つだった
ドアのアルミ化(これだけで987型の時は14kgの軽量化)をもう標準型で織り込んでしまっているからです。
ポルシェには量産車用に新たな軽量化ネタの開発をぜひして欲しいものです。

またオプションですが、つけたいものは付ければいいと思います。
ただ、中古車探しをついこないだやった経験から言うと、
PCCB以外は下取り価格に大きな影響はないと思います。
売っている価格に大きな差がなかったので、買取価格も変わらないかと・・・・。



で、新型ケイマン最終的お買い得なのか、いなか。

まず600円台のスポーツカーとしてどうか。
間違いないのは旧型と同じようにおすすめだということです。
いま新車で変えるスポーツカーとしては、旧型と同じ方向(性格)で各部が最新化されているので、

では旧型との比較で中古のケイマンを買うことに対して、
新型を新車で買うことは値段差以上のメリットがあるのかというと、
私としては中古の987を選びます!!!
(まあもう選んじゃったんですが)

キャラもおんなじだし、
そのキャラクターの線上で上か下かって考えを持ち出すと、
ケイマン<オプションてんこ盛りのケイマン<ケイマンS
<オプションてんこ盛りのケイマンS<カレラ<カレラS<GT3<GT2<918・・・・・・

というポルシェ無限地獄にはまってしまいます。

なので、私は987の中古で足るを知り、
このクルマを極めることに専念したい次第。


また軽量化のベースとしては、
旧型の方が織り込んでいる軽量化案件が少ない分、これからの軽量化はやりやすいと思います。
(あと年式が古い分気持ち的にもいじりやすい)



さて、本当はここのブログを見に来た方は、
ケイマンの新型が納入された方の感想などが聞きたかったかと思いますが、
そのご期待には答えられません。

このブログは987型ケイマンの軽量化に取り組むブログです。
それに加えて、ポルシェを中心に自動車についてのコラムを記載しておりますので、
ぜひほかの記事もお読みください!!

ではまた次回からは、987の記事に戻ります。

ケイマンのシートを外してみる

2013年06月23日 | ポルシェ
さて、今日はシートです。
とりあえず外して重量を測ってみます。

(このブログを参考に作業をしても当方は責任負いかねます。くれぐれも自己責任で!)


シートは4本のボルトで固定されています。そのあたまの形は少し変わっていて、
トルクスレンチの先端みたいです。

多分専用のレンチがあるんでしょうが、気にせず、普通のボルト用のレンチで回してしまいました。

4本外して、シートのしたにある黄色いコネクタを外せば車体からフリーになりますが、ここで少し困ったことに。
ポルシェのシートはヘッドレストまで一体のハイバックシートなので、シートの上下長さがあり、屋根につかえてでないんです。
結局、できるだけ前に倒し、シートを前方にずらしてやっと出ました。
シートレールは金属製でエッジも立っているので、クルマを傷つけないように注意しましょう。
できればレールの角にウェスなどをまいて外したほうが確実です。

外したシートを部屋に持ち込んでみるとこんな感じ。
思ったより重い。腰が痛くなってしまいます。



で重さを測ってみると22.6kg!これをフルバケに替えると、
仮にレカロのRSGにするとシートとレールで8.5kgです。
二脚外して-45kg。サーキットなどでは運転席しかつけないとして、差し引き36.7kgの軽量化が可能です!

ちなみに左右ともフルバケにすると、シートで28.2kgの軽量化です。NOT BAD。

とりあえずこの28.2kgを軽量化量として記録し、先に進みましょう。

ちなみにシートを外した状態の室内はこんな感じになります。
シートの下のカーペットは切り欠かれていて、車体がむき出しになってます。

この切れ間から車体のフロアを覗いてみると、
国産車によくある制振材(鉄板に貼ってある、半固形の、厚み5mmぐらいのシート)が見られません。
これがないと、軽量化したあとで簡単に元に戻せるので、車体には貼っていないといいんですが。

さて現在までの軽量化の進捗状況は、
リアゲートの4.5kgと合わせて32.7kg。

目標の175kgまであと142.3kg。
進捗度は前回の2.6%から一気に18.7%になりました。


さて、次はエンジン周りをやってみましょう。

ポルシェ ケイマン リアゲートの軽量化

2013年06月19日 | ポルシェ
えー、このネタについては少し間が空いてしまいましたが、リアゲートの軽量化にいよいよとりくみます。

先日解体屋さんから購入した予備のリアゲートをつかいます。
注!もし、この記事を見て作業するとしてもその結果について当方は責任をおいません。自己責任でお願いします。

まず梱包を解いて状態の確認。悪いところは特になし。よしよし。今後もこちらの解体屋さんはあてにしていいみたいです。よかった。

では分解です。

今回は通常の工具でバラせる範囲をバラします。具体的には内装部分です。

まずガラス周りのトリム。ガラスの上と左右。ここはトリムと板金の間にクリップ外しを突っ込めば割と簡単にはずれます。これで0.9kg。
ここで気付いたのは車体へのトリムの取り付けに金属クリップを用いていること。これは普通の日本車には今は見られません。樹脂のクリップを使います。金属にすると重くなるし高くなりますが、取り外し時に壊れにくいので、取り外ししやすいです。樹脂クリップは外すと必ず何個か壊れますからね。

続いてガラスの下の大きなトリムです。ここは何箇所かトルクスネジでとまってるので、外してからばきっと外します。ここは結構重くて2.2kg。外したところはこんなかんじ。
ここで驚くものを発見‼
写真中央の黒い物体です。ゲートにはゴムブッシュを介して取り付けられています!重さは1.2kg。


正解は振動を抑えるための重りです。これがないと、ゲートがある周波数の振動で共振し、嫌な音でもするんでしょう。外すと何が起こるか、後ほど検証しましょう。

次はハイマウントストップランプ。ここは軽くて0.2kg。


ここまで外すとこんな感じです。工具で外れるのはここまでです。

ここまでの軽量化量はトータル4.5kg。175kgの目標に対する進捗度は2.6%です。

リアゲートの軽量化目標は10kgので、あと5.5kgです。

次はガラスを外したいですがこれは一人では難しいので、協力者の日程が合うまでは保留ですね。

最後にちょっと面白いことを見つけたので、その写真を。

リアゲートは板金二枚のモナカ構造になってますが、なんと表はドイツ製、室内側はフィンランド製でした。
なんで別々?

次は別の場所の検証をします。
フロントシートです。

あぁ、フロントしかねーや。