交通違反と侮ることなかれ

プーケット入国管理局は2023年3月1日、2回の犯罪で外国人を国外退去とする「レッドカード」制度の導入を発表しました。
この制度では、外国人が初犯の場合、「イエローカード」に指定されます。外国人には正式な警告が出され、関連する大使館に通知されます。
<strong>「イエローカード」の外国人が出国すると、「社会に脅威を与えるような迷惑行為や行動をした」として次回の入国は拒否されます。</strong>

<strong>同じ滞在期間中に2回目の犯罪が発覚した場合、「レッドーカード」に指定されます。外国人の滞在許可は取り消され、母国へ強制送還されます。</strong>

この日の記者会見では、ヘルメットの未着用、危険運転、正しい運転免許証を持っていないといった犯罪例があげられました。


これは行き過ぎた制度です。
権力の乱用と言ってもよいでしょう。
交通違反とイミグレ、どう考えたら結びつくのでしょう？？
軽微な交通違反なら罰金で十分です。（違反の度合いによります）
この制度だと、軽微な、例えばノーヘルで捕まってもイエローカードを出され、いったんタイから出国すれば2度とタイには入国できないということになります。
違反2回のレッドカードだと、滞在有無の有無に限らず、即国外追放となります。
何度も言いますがノーヘルなどの交通違反でですよ。
この制度がプーケットだけなのか、全国共通なのか、いつものようにザルだらけの制度となっています。
ついこの間、中国の春節でワクチン証明の提示がないと入国ができないといきなり公表し、すぐ公表を撤回したばかりで、
またこの有様です。
どうせ、また修正されるのでしょう。
もし修正されなければ・・・
後先を考えないタイ人らしいお粗末な公表です。

一体タイ人という人種の頭の構造はど～なっているんでしょうね？
ちなみに、タイ国内でタイ人のノーヘルは、おおざっぱではありますが、10人中8人以上は違反しています。
タイ人は良くても外国人だと、同じ違反でも「社会に脅威を与えるような迷惑行為や行動をした」と扱われ、国外追放か、再入国拒否となります。
これがタイという国なのです。
「社会に脅威を与えるような迷惑行為や行動をした」は国内のタイ人たちの交通社会を指すべきです。
タイの交通社会は無法状態なのですから。