午後のリサイタル（7）
水野郁子(ヴァイオリン)／渡辺康雄(ピアノ)
バッハ／無伴奏ヴァイオリンパルティータ第1番ロ短調BWV1001
シューマン／ヴァイオリンソナタ第1番
漢検1級 26-1 受検して感じたこと。
（一）読み問題は新出問題が多かった。
漢検1級の過去問題と、参考問題集の既出問題は、頭の中には混じってますから、データ的な正確性はわかりませんが、【靄迺】 【村醪】 【柔腴】 【廝養】 【霈艾】 【釣鼇】 【崟崟】 【訖る】 【璞】 【櫺窓】は新出問題ではないでしょうか。
準1級学習の時、【乃公（ダイコウ）】（わが輩という意味）を学びました。1級では、【迺】すなわ（ち）、熟語は【迺公（ダイコウ）】と学習しました。【迺公】＝【乃公】を思い出し、【靄迺（アイダイ）】と推測。アイダイと言えば、【舟唄】【棹歌】の類義語の【欸乃】しかないので、問題文『靄迺の声が夜の静寂を・・』 これはアイダイだと確信しました。
【村醪】は、【どぶろく】の訓読み【濁醪（ダクロウ）】から、【釣鼇】は【鼇頭】から正答にたどりつけました。
（ニ）書き問題では過去問の有り難さを痛感。
26-1 自己採点（速報）にも記しましたが、11問 セイヘイをとるの【政柄】 漢検漢字辞典の【政】【柄】にも記載がなく、過去問をやってないと正答できないのでは？14問 15問の【フスマ】の紛らわしい同音異字問題、過去問と同じ出題です。
（三）国字・・・特にコメントなし。
（四）語選択書き取りが難化した？
この語選択書き取りは、予予（かねがね）漢字力を試す良問だと思っています。また、幾らでも難化できるジャンルだろうから、今後ますます難化して行く予感がします。今回、3文字熟語【窮措大】が出題されましたが、これこそ超・弩級の難問だと思います、正確には、思いました。ネットでも【窮措大】はさすがに1級受検者でも無理だろう云々、盛り上がっているようです。
しかし、とあるリピーター受検者は、シレーっと【窮措大】と正答されています。
なに、この落差は？読書量なのか？または勉強方法が間違っている？
なんてことはないのです。「漢検漢字辞典」に【窮措大】（309p）は、しっかり熟語として記載されているのです。載ってはいるが、【窮】は2級【措】は3級の配当漢字ですから、1級配当漢字の応接に忙しく、ここまで読み込まないのでしょう。
漢検1級試験では、難字・難熟語であれば、いや、たとえ難字・難熟語でなくとも、受検者が見落とすであろう、字・熟語であれば、2級漢字だろうが3級だろうが無関係に出題する、というのは今に始まったことではないのですから（例 22-3-（八） 剴切⇒失当）、要するに、「漢検漢字辞典」を読破する必要がある、ということです。
（五）四字熟語は、全級分の学習の必要性あり？
今回、3級問題【運斤成風】が出題されました。2級以下の四字熟語は学習していないので、正答できませんでした。今後も、1～2問は、2級以下の問題が出題される、と考えた場合、全級分の四字熟語を学習する必要があるのかもしれない。
（六）熟字訓・当て字
今回は過去問のみの学習で8割得点できました。これで十分です。漢検協会さん、今後もこんなペースでよろしくお願いします。
（七）熟語の読み一字訓の読み
このジャンルの対策は、過去問のみでは物足りないでしょう。
（八）対義語・類義語
ようやく難化に歯止めがかかった？または、たまたま、この難易度なのか？今後も油断は禁物、「漢検漢字辞典」で自作の対義語・類義語を蒐集します。
（九）故事・成語・諺
ここが一番きつかったと思う。難問揃いで、過去問学習だけですと、4割しかとれなかったのではないでしょうか。このジャンルは「故事俗信 ことわざ大辞典」から出題されているらしいが、5万以上（(´・ω・｀)）の故事・成語・諺が収録されている、大部な辞典（価格は2万円）をやり切る自信は全くないです。今後の対応策に悩みますが、過去問・漢検漢字辞典・ネットを含めた問題集での対策しか考えられません。
（十）文章題
全体的には、（九）を難化させすぎたので、手加減したのではないでしょうか。
書き問題 4 【婆裟】は【婆裟羅髪】（1210p） 8 【比周】（1261p）、 読み問題 ア 【葡萄茶（えびちゃ）】（1375p）・・・これらも、「漢検 漢字辞典」を読み込んでおけば、解答できた可能性は高いと思う。
やはり「漢検漢字辞典」の読破は必要、との結論に至りました。
シューベルト
交響曲第3番 ニ長調 D200
ギュンター・ヴァント（指揮）
NHK交響楽団
（1983年12月8日 NHKホールにて収録） 1984年2月19日エアチェック
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