鉄道模型のある生活ブログ

鉄道模型にかぎらす、なんでも書いてしまいます。

リニア 新幹線

2024年04月04日 | 雑談

静岡県の川勝知事が辞任するそうです。 リニア新幹線の工事に、なんやかんや難癖をつけて、工事を遅らせていて、ついにJR東海も2027年の開通断念したとのこと。 

私は、何かにつけ反対する人や団体は好きでは無いのですが、リニア新幹線に関しては要らないと思っている。 川勝知事は好きでは無いが、反対してくれたことには感謝というほどでは無いけれど、共感がある。 静岡の山の下を走って駅がない、静岡になんの利益もなく東京から名古屋に客をスルーさせるだけなので川勝知事が無理を言っているのに静岡県人も同調していたのかもしれない。

そういうことはさておき、私がリニアが不要だと思うのは、人を点から点に速く運ぶためだけであって、そのための費用や負担がものすごく大きいことです。 遠距離を早く行くのには飛行機で良い。 鉄道は速度よりも快適さを追いかけてほしい。

もっとも、リニアは鉄の線路の上を走るのではないので、鉄道とは言えないのですが、リニアができると、新幹線がローカル線になってしまう。

そして、人々は地下深いトンネルの中を座っているだけで景色も見えない。 

鉄道模型仲間と話したのですが、やはりリニアはいらないと言っていた。

でも世間では早くリニアを作って世界に売り出し中国に負けるなということです。 リニアを計画した時には夢の鉄道のように思われていたのですが、時代と共に世界ではリニアはいらない、という風潮になっています。 最近のEVの落ち込み具合に似ています。 中国上海のリニアも速度を落として、落ち目の鉄道になっていると聞きます。

 

私はリニアの構造などあまり知らないので眉唾で聞いてほしいのですが、リニアモーターはモーターをまっすぐにしたような理屈で推進する。 それに車輪がついていれば走るので、小規模なリニアモーターの乗り物はあちこちにあると聞きました。 しかしリニア新幹線では、速度を出すために磁力で浮き上がらせて走行する。 普通の鉄道車両や車は重力で地面に乗っていて走らせる力だけエネルギーがいるのですが、リニア新幹線は走らせるエネルギー以外に、重力に逆らうためのエネルギーが必要です。

電磁石で浮き上がらせるので電気を流すのですが、この時に温度を下げて超伝導を使うと電気抵抗がゼロになり初期の電気だけであとは電気は要らない。 でも、このためにマイナス269度の超低温にしますが、そのために液体ヘリウムを使用します。

この液体ヘリウムがどういう状態コイルのある側壁に流れるのか知りませんが、これが漏れたらどうなるか?

リニア新幹線は大深度地下と呼ばれる40m以上の地下に建設されます。 40mと言えば深いのですが、横の距離で考えると40mなどすぐそばです。 ですから振動なども伝わると思うのですが、この地下でヘリウムが漏れたらクエンチングが起こり酸素がなくなり、人間は窒息死します。

もちろん、設計している人たちはこんなことは分かりきっているので対策はしているはずですし、高温超伝導の研究が進んでいてすでにそれを使ってヘリウム不要にしているかもしれません。

 

リニア新幹線です。 名古屋で撮影。

 

リニア新幹線の車輪です。 磁石で浮いていない時にはこの車輪で走ります。 そう、南アルプスの山中のトンネルの中で停電が起きたら、この車輪でごろごろ動かすのでしょうか?

 

などなど、文句を書きましたが、世界ではすでにリニアは役に立たない技術として、注目されていないそうです。 前述のように長距離は飛行機、短距離は快適な列車というように、住み分けを考えているようで、ここまで金をかけて、高速鉄道を作る必要があるか?ということです。

大阪はいつのことか見当もつかないので、とりあえず名古屋まで開通したとして品川-名古屋が40分。 新幹線では1時間34分、確かに早い。

でも、これは発車してから止まるまでの時間で、家なり職場から目的地までの時間は、そこから駅までの移動時間、さらに駅構内での移動時間などがあり、それらは短くなるわけではない。 そして問題は料金ですが、元々の計画ではあまり高額にならないように算定していますが、工事費はどんどん高くなり、昔作った計画書の価格でできるはずがない。 世界がリニアを目指していないのはコストパフォーマンスの悪さがあると思います。 建設費、維持費、その中でも莫大な電気を使用するので、発電をどうするか?  価格が高くて誰も乗らなければ大赤字。

 

などなど、暗いことばかり書きましたが、このごろの鉄道の客サービスの悪さ、車内販売がない、食堂車はもちろんビッフェも遠い過去のものになってしまって、人間が旅行を楽しむものではなくなってきたことに、怒りを感じているからです。

リニアに食堂車を作ったら食べる暇もなく着いてしまうでしょうね。

 

技術者たちがいろいろ研究して、素晴らしいものを作ろうとしている気持ちはわかります。 でも、歩いて1日かかるものが、1時間で行けるのなら値打ちですが、分の単位で速くなるだけではその値打ちは少ない。 時間に関してはすでにプラトーに達している感じで、ものすごく研究時間と費用をかけてもその効果はわずかなのではないでしょうか。

 

でもリニア新幹線ができれば一度ぐらいは乗りたいですけれど、みんなそんな気持ちでしょう、あとは知ったことかと。


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