鉄道模型のある生活ブログ

鉄道模型にかぎらす、なんでも書いてしまいます。

エンドウ あおによし に手を加える  その1 台車

2024年09月09日 | 模型車両

エンドウの近鉄特急 あおによし です。

とても綺麗な車体で、大枚張り込んで購入したのです。

でも、私のレイアウトのような急カーブでの走行は厳しい。

 

私のレイアウトの最急カーブはR490だ。 メーカーはR700程度推奨だと思ったけれど、R490を連結した状態で走れる。

これは意外だった。

しかし

ROCO製のカーブポイントの内側では脱線することがある。 外側でも脱線することがある。

ポイントではカーブは一律ではなく、部分的にキツくなっているからだろう。  この辺りは少しゆっくり走れば脱線しないこともあり、ぎりぎりのところだ。

 

こちらはポイントの後に少しSカーブがある。 こちらでは必ず脱線した。 Sカーブで脱線する主な要因はほとんどが連結器によるものだが、この場合台車側によるものか連結器によるものかはよくわからない。 

 

台車の可動範囲を調べた。 車体についている台車の釣りリング?に当たって、台車の回転範囲が制限されている。 こんな、釣りリングなど実物同様に車体に付けなくても、台車につけておけば良いのにと思うのだが、この製品はこうなっている。

 

台車を外して見る。

釣りリングをボディーから外して、台車につけてしまおうか? でも工作が大げさになり、綺麗なボディーを傷つける可能性もある。 実はこの釣りリング、ネジで止めてあるだけだと思ったら接着剤も併用していて簡単には外れない。

 

そこで、こやつの台車に当たる角の部分を削ろう。 ボディーに傷をつけないように布を当てています。

 

こんな感じに削りました。 外側からは削ったのがわからない程度にです。

 

これで、台車の回転がほんの少しですが大きくなりました。

 

これで、ポイントでも脱線しなくなりましたが、モーター車の改造をしていない。 重量が重いのでほとんど脱線はしなかったのですが、やはりポイントのSカーブでは脱線する。

 

モーター車は台車を取り外せない(取り外したくない)。 そこで、モータツールを使って削りますが、回転しているので時々手を取られて他の部分に回転やすりが走っていってしまい、あちこちに傷をつけることがあるので、恐ろしい。

 

回転やすりがつるつると外側まで走って、傷がついてしまいました。 まあ、色を塗れば終わりですけれど。

 

削ったバリをキサゲで削っています。 回転ツールでは平面にならなくて凸凹しているので。

 

以上、釣り金具の角を削っただけで、なんと、このSカーブも脱線せずに走るようになりました。

 

これだけの車体のずれがありますが、連結器は対応できていました。 台車の改造だけで走行できるようになって、やれやれ。

 

ちなみに、ヨーロッパ製の模型は大型であろうがなんでも、ビックボーイでもR430と通過できるようにできています。 もちろん電車でもTGVでもR430はカタログにも明記してあります。 以前はR360が基準だったのですが、模型が精密化してきたのでR430になった。

R490は日本では急カーブのようだが、直径にすると道床を含めると1mよりも大きくなる。 ベニア一枚には入りきらない。

その点R430であれば、ぎりぎりベニア一枚に入るし、R360であれば、R430と複線でベニア一枚に入りきる。

ここが大事なのです。 レイアウト作りでは大きさが問題で、お寺ほどの大きな部屋があれば、R700なんても可能だろうけれども、普通の家では難しい。 その辺りをメーカーは考えなければ。 ヨーロッパではどのメーカーも、アクメ、ESU、ROCO、トリックス、リバロッシ、REE、 どこのメーカーでもR430を走れるように車両作りをするのが当たり前なのです。

模型は走らせてナンボで、走らせる場所の広さを取れないのはヨーロッパの家庭でも同じなので、急カーブを走れるように作る。 それは模型だからです。

 

ということで、「あおによし」 私のレイアウトのどの線路でも走れるようになりました。 ほんの僅かな改造でです。

 

次の改造があるので続きます。

 

 

 

 

 

 

 

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