設計事務所が提案する納得の家づくり!

哲・Braveの現場で悪戦苦闘している様子や、ちょっとした工夫により、その中に大事なヒントが・・・。

設計図面ってこんなに必要なの?!

2006年10月03日 | 納得のいく家づくりをするためには



O邸の完成見学会の折り、

閲覧用の図面を見て尋ねられた方がいました。

『設計図面ってこんなに必要なんですか?!』と。

私は答えました。

『最低でもこのくらいは、必要です!』と。

どの図面一つ取っても必要な図面であります。

基礎屋さんは、平面図や、基礎図面また矩計図を見ながら施工します。

大工さんは、全ての図面を見ながら施工します。
(中には、図面を見ない頑固な大工さんもいますが・・・笑い)

左官屋さんは、仕上げ表・平面図や展開図面・天井伏図を見ながら工事をしていきます。

屋根(板金屋・瓦屋)さんは、平面図・矩計図・立面図・屋根伏図等を見ながら施工します。

サッシ、建具屋さんは、平面図・建具表を基にして、製作に入ります。

材木屋さんは、平面図、立面図、矩計図、展開図、構造図(土台伏図、床・梁伏図、小屋伏図)を基にして、
構造材造作材を用意したり、プレカット図面を作成したりします。

足場屋さんは、平面図、立面図、矩計図をみて足場を組みます。

建材屋さんは、仕上げ表、平面図、立面図、矩計図、展開図、天井伏図等を見ながら、
どの材料が必要かを確認し、また工程表見ながら搬入していきます。

電気屋さんは、電気設備図面(コンセント・スイッチ図、照明器具リスト、電灯図面等)、
展開図や天井伏図に照明の位置が記載されていれば、確認しながら施工していきます。

設備屋さんは、全ての図面をみますが、
特に、基礎図面、仕上げ表、平面図、矩計図、展開図、
そして、設備図面(給水排水系統図面、設備機器リスト(内外)、暖房配管図等)をみながら施工します。

各施工業者にとって、施工に必要な図面であります。

また、もう一つ重要なポイントがあります。

それは、積算(見積り)に必要になり、また根拠となります。

検討に検討を重ね、図面に反映されていれば、

現場での変更も少なく、

図面通りに施工され見積りに信憑性が増します。

工事の拾い(積算)落ちが少なくなります。

詳細な積算が可能となり、

各工事ごとの単価が明瞭となり、あいまいさが無くなります。

以上の点を踏まえ、図面は描けば描くほど現場にとっても、

積算にとっても大変良いと、私は思います。

よく言われる事ではありますが、

『3回家を建てると、理想の家が出来る!』と。

3回も建てれる方なら、それでも結構ですが、

一生に一度の家づくりとなり、なかなか難しいことであります。

ならば、設計(計画)の段階で、3回建てた分の検討を重ね、

後悔の少ない、満足のいく家づくりをするために、

設計に力を入れることを、お勧めいたします。

改めて云う事でもありませんが、

意外と知らないところでもあります。

こだわる方は、特に図面を大事にする事であります。

以上のことを通しても、図面の必要性を感じ、

設計事務所が如何に必要かを認識して頂ければ幸いです。

家づくりのスペシャリスト!


2Fトイレ(展開図に描かれた通りのカウンター、収納となっております。)
あたり前の事ではありますが、図面を見て施工しております。


2F家事コーナー(平面図・展開図に描かれた通りのカウンター、収納棚となっております。)

同上。

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