水徒然

水に関する記事・記録・感想を紹介します。水が流れるままに自然科学的な眼で
解析・コメントして交流できたら最高至福です。

放射能マイクロスポット発生に係る要因考察

2012-02-23 | 日記

'11-02-23

既報の放射能マイクロスポット発生に係る記載に引き続いて、放射能マイクロスポットが原発から200km離れた地域でも続出しています。
徹底的な調査と原因究明と全面公開を期待します。想定内とはいえ、放射線量が異常に高い原因については個人的にはよくわかりません。
参考情報:
・今までの「放射線に係る投稿」('11-04-20~09-28)

(
転載開始)

南相馬で「高放射線検出」と市民が申し入れ
朝日新聞2012年02月21日
http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001202200006

●南相馬市内で「高放射線量」
「南相馬市の市民団体「フクシマの命と未来を放射能から守る会」(小武海三郎代表世話人)は20日、市内に「高い放射線量の物質が散らばっている」として、早期の徹底調査と結果の公表を桜井勝延市長に求めた。
 守る会によると、昨年12月、同市内のコンクリート製駐車場から土壌100グラムを採取、神戸大に分析を依頼した。その結果、1キロ当たり換算で、100万ベクレルを超える放射性セシウムを検出したという。また、土壌は「α線、β線も高い」として、核種検査も求めた。

 指摘を受けた市は、同じ場所で採取した土壌を測定し、1キロ換算で71万8000ベクレルの放射性セシウムを確認した。地上1センチの放射線量は1時間当たり8.7マイクロシーベルト、1メートルでは同1.29マイクロシーベルトだった。採取場所は雨水排水溝近くだった。

 市は「薄く堆積(たいせき)しているので、空間線量に大きな影響を与えることはないと考える。堆積物に触れないことが重要だ」としている。

 東大アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授は「雨水がたまりやすい場所など高い線量を示す場所がある。市民の不安を取り除くため、除染の推進が求められる」とコメントした。」

(転載終了)

⇒既報
環境中の放射線量測定値のばらつき要因に係る考察にて、
「・・・現状、測定場所などによってその測定値にばらつきがあるようです。その原因についてはまだ十分に解明されていないようですが、
 
法定の放射能被曝量(Sv:シーベルト)に係る基本的な問題か
と想っていました。

 今回の朝日新聞の記載から、
「南相馬市内で、コンクリート製駐車場から土壌100グラムを採取、神戸大に分析を依頼した。その結果、1キロ当たり換算で、100万ベクレルを超える放射性セシウムを検出したという。 また、土壌は「α線、β線も高い」として、核種検査も求めた。
・・・地上1センチの放射線量は1時間当たり8.7マイクロシーベルト、1メートルでは同1.29マイクロシーベルトだった。・・・」に着目して考察しました。

(個人的な見解)
 全国放射能濃度一覧(文科省が公表している情報を元に日本全国の放射能値をグラフ化)からは想像できない高線量のマイクロスポットです。

関連投稿

環境中の放射線量測定値のばらつきに係る記載


 なぜ??? (本質は下記の参考情報かもしれません。)
 
 この記事に希望することは、データ・情報をもっとわかり易く公開していただくことです。

 ベクレル(Bq)からシーベルト(Sv)への換算も然ることながら、ベクレル、シーベルトの持つ意味*など。
 今回も含めて、今まで報道では三位一体、かつ、核種(線質係数、実効換算係数などに影響)を公開していません。

*1Bqは1秒間に1つの原子核が崩壊して放射線を放つ放射能の量、
1Gy=1 J/kgは物質1 kgあたり1Jの吸収、
1Sv=1 J/kgはα線:20、中性子線:10、X線,β線,γ線:1
の線質係数を掛けるため、
[Gy]とは別もの

 また、コンクリートの下とはどこ?例の高線量ンクリートの影響のせい???
と思えないこともない。

・高さ方向の崩壊放射線の低下は核種の違いか?
・データがどのような測定機器から得られたものか?
・どのような放射性物質からのどのような放射線からのものか?を
今後、正しく報道する必要があると想われます。


 画一的な除洗はうまくいかない可能性も想定され、既報の引例に記載した放射能種、対象物に相応した除洗方法を期待しています。

 また、そのためにも、神戸大など公的機関に期待することは、核種の影響を明確化するためにも、その中身を費用が掛かっても、環境中の残留放射能を適切に除去するためにICP分析、放射化分析などによって、6価クロム、アスベスト、カドミウムなどと同様に重量濃度(ppm:ミリg/kg、ppb:マイクロg/kg、ppt:ナノg/kg)を徹底的に正しく確認する姿勢が必要ではと想われます。 (公開していないだけかも?)
 
 放射能関係だけは特定化学物質などから、かけはなれた別世界か?
 
 放射性物質のエネルギーはE(エネルギー)=m(質量)×C(光速)の2乗、
また1モル6.02×10の23乗個原子(分子)ということから、
(ちなみに、G(ギガ)10の12乗、兆 T(テラ) 10の12乗、京は(けい)10の16乗
 光速の値は 299 792 458 m/s(≒30万キロメートル毎秒))

 上記の重量を把握すれば、仮に同じ放射能元素重量でも、
放射能の粒子径、また放射能が吸着している土砂の粒子径によって
 (一般的に放射能は粒子径が小さくなると放射能値が高くなるので、)

 経時変化、風化などによって、例えば、放射能が水に溶けた後、単原子層で再吸着すれば、如何様にも莫大、はたまた爆縮することも?妄想しています。
(もちろん、新たな放射能飛来、第3物質の影響もあると思っています。) 

原発事故由来の放射性物質は場所によって沈積物の分布が異なると想われます。
風に俟ってその微粒子の塵埃を吸って内部被曝しないように注意しなければなりません。
 
因果関係が不明なので厄介ですが、精度に問題あると言うWBC(ホ-ルボディカウンター)で検出されなくとも、後年後遺症が発生することにも留意しななければなりません。

参考投稿:
・内部被曝に係る記載
(原発漏洩放射性物質の生物学的半減期および後遺症)


(参考情報:「明日に向けて」の引用から
http://blog.goo.ne.jp/tomorrow_2011/e/4dedcfb2fe54ab33012db8b967b9ccc1

福島県内の空間放射線量、10分毎にHPで公開
 文科省
朝日新聞 2012年2月21日18時11分

http://www.asahi.com/national/update/0221/TKY201202210442.html

「文部科学省は21日、福島県内の学校や公園など約2700カ所で計測した放射線
量の公表を始めた。10分ごとの線量を文科省のウェブサイト
(http://radiomap.mext.go.jp/ja/)で見ることができる。

約26億円をかけた「リアルタイム線量測定システム」。幼稚園、保育園、小学校では地上50センチ、中学・高校や公共施設などでは地上1メートルのガンマ線の空間線量を測る。太陽電池で動き、内蔵の携帯電話端末でデータを自動的に文科省のサーバーに送る。

ウェブサイトでは、地図に重なって線量計の位置が表示され、現在の線量やこれま
での線量の変化を確認できる。

このシステムをめぐっては、昨年7月に最初の600台分の競争入札をし、東京都
中野区の「アルファ通信」が落札。しかし、文科省は測定精度に問題があるなどと
して同社との契約を解除した。その後、NEC、富士電機の両社と契約し、当初予
定より約4カ月遅れて稼働にこぎつけた。

福島県のウェブサイト
http://wwwcms.pref.fukushima.jp/ からもアクセスできる。 」

放射線測定器
「文科省は数値改ざんを要求してきた」

日刊ゲンダイ 2011年12月9日 掲載
http://gendai.net/articles/view/syakai/134129
設置業者が怒りの告発
文科省が放射線測定器の数値“改ざん”を求めてきた」――。福島の小学校に放射線測定器の設置を進めてきた業者が怒りの告発だ。この業者は、測定器設置の事業を落札した「アルファ通信」(東京)。11月中旬、測定器の「欠陥」や「納期遅延」を理由に文科省から契約を解除されたのだが、豊田勝則社長(66)は「解除された真相は全く違う」と反論するのだ。

文科省は現在、福島県内の学校、公園などの放射線量を測り、結果をホームページで公開する事業を進めている。測定器は2700台の設置を予定し、このうち600台を落札したのが「アルファ通信」だった。

豊田社長がこう言う。

「文科省は、契約を解除したのは『測定数値が4割低いなど誤差が大きい』『技術仕様に沿っていない』と説明していますが、とんでもない。納品したのは米軍でも使われている測定器です。性能に問題はありません。それに文科省も入札時の技術審査で認めたからこそ、契約したはずです」

確かにその通りだ。「アルファ通信」は10月上旬、県など行政関係者が見守る中で「福島第一小学校」への公開設置も行っている。測定器が「欠陥」なら、文科省はもっと早く指摘できた。

「納期遅延」も原因は文科省にあるという。

「600台中、130台の納品が遅れたのは事実です。しかし、それは文科省がムリな仕様変更を迫ったからです。測定器は測った放射線量の数値をそのまま表示するわけではなく、機器に内蔵されたソフトで計算して表示します。

 文科省はそのソフトに『補正』を求めてきた。米国製の測定器は、他の測定器と比べて数値が高く表示される。これを嫌がったのでしょう。文科省は表示される数値を2割程度、低くするように言ってきました。2割も補正するなんて、数値改ざんです。案の定、測定器メーカーに相談すると、『世界仕様なのになぜ、日本基準にする必要があるのか』と断られました。そうこうしている間に納品が遅れたのです」(豊田社長)

これが本当なら驚きだ。文科省に事実確認すると、こう答えた。

「第三者機関の放射線計測協会で検査したところ、誤差が大きかった。(ソフトに)数値の補正を求めたかどうかはともかく、仕様書にのっとっていないと判断して解除しました」(原子力安全課

放射線測定器の性能をめぐるバトルで設置が大幅に遅れるのは確実。福島県民もタマったもんじゃないだろう。」


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