妻が多分一番好きだった映画「風と共に去りぬ」に触れ、妻を偲ばせてください。命日に投稿するつもりだったのですが、DVDを見てからと思って図書館に申し込んでいましたが、借り出せたのが遅くなって、命日を大分過ぎてしまいました。
私も大好きな映画で、もっとも印象に残る1本です。若かりし学生時代に見ました。長い映画でインターミッションがあったのを鮮明に覚えています。
マーガレットミッチェル原作(こちらも読みました)、監督:ヴィクター・フレミング、音楽:マックス・スタイナー キャスト→スカーレットオハラ:ヴィヴィアン・リー、レット・バトラー:クラークゲーブル、アシュレー・ウィルクス:レスリーハワード、メラニー・ハミルトン:オリビア・デ・ハビランド
映画史に残る不朽の名作といわれ、1939年度アカデミー作品賞をはじめ監督、主演女優、助演女優、脚色、色彩撮影、美術監督、編集、サルバーグ記念、特別と10の賞を獲得しています。
4時間近い長い映画なので前篇と後編に分けて、今回は前篇を書きます。
冒頭に
「騎士道が花咲き 綿畑の広がるその土地をー
人は「古きよき南部(オールド・サウス)」と呼んだ 。
その美しい世界に かつて生きたー
雄々しい男たち あでやかな女たち
そして奴隷を 従えた支配者たちもー
今ではすべて夢 人の心にのみ残る
風と共に去った時代である”」
という説明があります。
あらすじはMovie Walkerさんの記事を参考にさせてもらいます。
「南北戦争が始まろうとする直前、大地主ジェラルド・オハラ(トーマス・ミッチェル)の長女スカーレット(ヴィヴィアン・リー)は、樫の木屋敷と呼ばれる同じ大地主ウィルクス家で明日開かれる野外宴会に、そこの嫡子で彼女の幼馴染みであるアシュリー(レスリー・ハワード)と彼の従妹メラニー(オロヴィア・デ・ハヴィランド)の婚約が発表されると聞いて心おだやかでなかった。
激しい気性と美しさをあわせ持つスカーレットは、多くの青年の憧れの的であったが、彼女の心はアシュリーとの結婚をかたく決意していたのだ。宴会の当日スカーレットは想いのたけをアシュリーにぶちまけたが、彼の心は気立ての優しいメラニーのものだった。
スカーレットはそこで、チャールズトン生まれの船長で素行の評判の良くないレット・バトラー(クラーク・ゲイブル)に会い、彼の臆面のない態度に激しい憎しみを感じながら、何か惹きつけられた。
突然、戦争の開始が伝えられ、スカーレットは失恋の自棄からメラニーの兄チャールズの求婚を受け入れ結婚した。メラニーと結婚したアシュリーもチャールズも戦争に参加した。だがチャールズは戦争で病を得て死に、スカーレットは若い身を喪服に包む生活の味気なさからアトランタのメラニーの元へ行き、陸軍病院のバザーでレットと再会した。レットは強引に彼女に近付いてきた。戦況はその頃南軍に利なく、スカーレットとメラニーは看護婦として働いていたが、やがて、アトランタは北軍の接近に脅えた。スカーレットと生まれたばかりの子供を抱えたメラニーは、レットの御する馬車で故郷へと向かった。レットは途中ひとり戦線へ向かい、のこされた2人はやっとの思いでタラの地に着くが、すでに廃墟になって、北軍にすっかり蹂躪されたあとだった。」
今回一応図書館からDVDを借りてまず前篇を見ました。
そこで印象に残ったのは、まず、割と早い時間にスカーレットと父が語り合うシーン
父「タラもいずれは お前のものだしな」
スカーレット・・・「農園など意味ないわ」
父「この世で頼りになる唯一のものが土地だ 土地は永遠に残る…土地は母親と同じだ
お前もいつか 土地への愛に目覚める 。わしの娘である限りな」
まさに、風と共に去りぬの象徴的なシーンです。
タラのテーマが流れ夕日をバックにシルエットをズームアウトしていくもので、音楽とあいまって感動的なシーンです。前篇の最後にもでてきます。
南北戦争も最少は善戦していますが、次第に装備などが圧倒的な北軍に圧倒され壊滅的な被害をうけます。スカーレットが住んでいたタラもアシュレーが住んでいたアトランタも蹂躙されてしまいます。
前線の看護にあたっていたスカーレットは北軍が迫っているので、メラニーとその生まれたばかりの赤ん坊をつれてタラに帰る決断をします。
そして、レットに馬車を用意してくれるよう頼みますが、軍に徴用されてましたが、盗んで馬車を用意してくれ、タラに向かいます。
ところがもう少しでタラに着くとというところで、レットは南軍に志願すると言って離れます。
レット・・・「軍隊に志願する」
スカーレット・・・「また冗談を 脅かさないで」・・・・
レット・・・「弱い者に 味方したくなる癖がある」
帽子を被り馬車に足をかけ手をのばしてスカーレットを抱きかかえ下ろすレット。
スカーレット・・・「行かないで 行ったら許さない!」
スカーレットを抱き寄せ帽子を取り、
レット・・・「我ながら こんな行為は愚かと思う。弾丸に当ったら それは天罰だ
だが君への愛は本物だ。世界が砕けようと この愛は変わらない。おれたちは似ている 利己的だが自分を主張する強さを持っている」
レット・・・「おれを見ろ。こんなに 女を愛したのは初めてだ。こんなに我慢強く待ったのもだ」
レット・・・「この南軍の一兵士を抱いてくれ。キスで戦場に送ってくれ。死にゆく男に せめて美しい思い出をスカーレット キスを」
ここで別れますが、この後の二人の関係を占う伏線となった名場面ですね。
レットがなんともキザだけどかっこいい!
この後スカーレット一行はなんとかタラにたどり着きますが、母は病死しており、父は頭がいささかおかしくなっており、妹たちは病気にかかって治ったもののやせ細っている状態で、黒人の奴隷たちがまともなだけ当状況で、食べるものも、お金もありません。
スカーレットは畑に出ますが、大根しかありません。
しかしながら、スカーレットの強いところが最後にでます。
「As God is my witness, I will never be hungry」
(神様を証人に誓います。、もう二度と飢えに泣きません)
パソコンの調子が悪いので、調子がよいときに後編をアップします。
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