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Sの会エクセル講座から(ワードのヘッダー・フッター、日付コンテンツコントロール)

2015-07-13 21:41:03 | ワード
Sの会の講座で使用されたサンプルに参考になるデザイン。スタイルがいくつもあり、どのような構成になっているのか簡単にはわかりませんでした。
3回目になりますが、続きを書きます。





文書周囲の枠線がどのように作成されているかです。
これは四角形を書いて、塗りつぶしなしにしたものではありません。線上をクリックしても選択できないからです。
また、ページ罫線でも四角計の枠線は設定できますが、角が丸くなった線は描けないはずです。

実は、ヘッダー・フッターの編集状態にして描いたものです。ヘッダー・フッターは上部や下部の余白部分日付やファイル名、ページ番号を挿入する機能ですが、このような機能もあったのですね。この機能は何も新しい機能ではなく、少なくともバージョン2002にはありました。
このサンプル画面で、[挿入]タブの[ヘッダーとフッター]グループの[ヘッダー]クリックして、開くメニューから[ヘッダーの編集]をクリックするかあるいは上部余白部分をダブルクリックすると、ヘッダーの編集画面になります。




この状態になったら、普通の画像処理ができますので、移動、削除、拡大・縮小、枠線の種類(サイズ、色、種類)などのほか、図形内部を塗りつぶすこともできます。
すなわち、ヘッダー・フッター編集状態にして、角丸四角形を枠線として描けばいいということです。

では、ヘッダー・フッターの編集状態ではなく、普通の状態で角丸四角形で枠を描いて塗りつぶしなしにした場合との違いはなんでしょう?
そのファイルが1枚ならむしろ直接描いた方が効率的だと思いますが、そのファイルが複数まいあったらどうでしょう。直接描く方法では枚数分、角丸四角形を描く必要がありますが、ヘッダー・フッター編集状態で描く場合はページ書式なので、1回描いたらすべてのページに枠線が設定されるということでははるかに効率的です。

同じように、「透かし」や「原稿用紙」もヘッダー・フッター編集状態にすると、選択可能になり、移動したり、まったく別のものに変えたりすることができます。

「透かし」について
透かしは「図形」や「テキスト」を挿入するもので、「社外秘」、「TOP SECRET」などは入力する例が多いようです。
[ページレイアウト]タブの[ページの背景]グループの[透かし]をクリックすると








上のような画面が開くので、「緊急1」などの用意されたものを選択して挿入することができますが、よろ詳細には、[ユーザー設定の透かし]をクリックして、開いた[透かし]ダイアログボックスに「テキスト」におチェックを入れ、テキスト欄に「極秘」と入力し、色を「赤」に設定し、[適用]あるいは[OK]をクリックするとつぎのようになします。




これで実用的には問題はありませんが、透かしが入った状態で、ヘッダーあるいはフッターを編集状態(上部余白あるいは株余白部分ダブルクリックするか[挿入]タブ→[ヘッダーとフッター]グループから編集状態にできます)にすると、透かし文字が選択できるようになります。




上の図から明らかなように、「ワードアートツール書式」タブが新たに表示され、透かし文字「極秘」が選択されて拡大・縮小、移動、削除、回転ができるようになり、同時にワードアートツールの懐かしいバージョン2003までの一覧が表示され、「形状の変更」などの機能も使えるようになります。
通常の透かし機能ではできない「虹」色の「ボタン」形状などいろいろなカスタマイズができるようになります。





「透かし」画面で[図]を選択した場合、たとえば、はがき画面に「アジサイ」を透かしとして挿入すると





この図のようになりますが、ふつうの状態ではアジサイの写真を選択できないので、移動も拡大・縮小もできませんが、テキストの場合と同じように、ヘッダーあるいはフッターの編集状態にすれば、拡大・縮小はもちろん、明るさやコントラストの設定が自由にできるので思い通りの透かしになるとおもいます。透かしを削除するには[ページレイアウト]の[透かし]をクリックして開く画面で「透かしの削除」をクリックすればOKです。





5/30付けで「文書中に写真を背景として挿入したい」を投稿しました。ウォッシュアウトを利用する方法でしたが、今回の透かしを利用する方法かあるいは次に述べるヘッダー・フッターを編集状態にして、写真を挿入する方法がより、背景が鮮明に見える利点もあり、使いやすいかもしれません。

この方法はヘッダー・フッターを編集状態にして[挿入]→[図]グループの[図]をクリックし、「アジサイ」などの写真を挿入、写真を選択した状態で、拡大したり、移動したりしますが、[図ツールの書式]タブをクリックしてこれらの書式を利用することができます。
すなわち、「ぼかし」などの「図のスタイル」も利用することができます。
この場合には写真を削除するにはヘッダー・フッターを編集状態にして削除することになります。






さて原稿用紙で文書を書く機会は少ないと思いますが、どのように使うかといえば、[ページレイアウト]タブの[原稿用紙]グループの[原稿用紙設定]クリックして、開く[原稿用紙設定]ダイアログボックスにおいて、「スタイル」を[]マス目付き原稿用紙」を選択、「罫線の色」を選択して[OK]をクリックすると、原稿用紙画面になります。








この状態でヘッダー・フッターを編集状態にして、罫線部分をクリックすると、





罫線が選択状態になり、[描画ツール・書式]タブが表示されます。したがって、もしその気なら罫線そのものをオリジナルなものに変えることも可能ですが、あまり実益があるとはおもえないですね。この原稿用紙はよくできているので、そのまま使用したほうがいいと思います。
原稿用紙がヘッダー・フッターを編集状態にすると選択できるようになると10年ほど前にある席で話したことがありますが、そのときに非常に興味を示された方がいたのを思い出し、紹介した次第です。





それから、このサンプルにはほかにも参考になることが満載でした。
その中に日付選択コンテンツコントロールがあります。
確かこの機能はバージョン2007からだったと思いますが、最初カレンダーが表示されており、「これはなんだ!?」と驚いたことを覚えています。実際の文書で見る機会はなかったのですが、このサンプルにありました。
カレンダーを表示させて日付を入力できる機能で、便利な機能だとおもいます。





操作は簡単です。日付を入力する箇所にカーソルを置いた状態で、[開発]タブの[コントロール]グループの[日付選択コンテンツコントロール]をクリックすると、「ここをクリックして日付を入力してください。」と表示されます。クリックすると▼が表示されるので、この部分をクリックするとカレンダーが表示されるので、所望の日付を選択すれば、日付が表示されます。

もし[開発]タブが表示されない場合には、[リボンのユーザー設定]ダイアログボックスで表示させてください。

まだ、参考になるデザインなどがあるのですが、長くなるので別の機会に紹介したいと思います。













Sの会エクセル講座から(ワードのスタイル2)

2015-07-06 22:39:10 | ワード
Sの会の講座で使用されたサンプルに参考になるデザイン、スタイルがいくつもあり、どのような構成になっているのか簡単にはわかりませんでした。
今回は前回の続きでワードのスタイルをカスタマイズする方法、使用されたサンプルのデザインがどのように作成されたかについて考えてみます。

Sの会ではこのサンプルによって、いろいろやってみる中で、新しいことを学んでいました。特にTさん、K君、S君にとっとは貴重なサンプルになったと思います。

・スタイルの配色をカスタマイズする方法について
図形やグラフなどに色を設定する場合、対象の図形などを選択して塗りつぶしをクリックすると下のような画像が表示されますので、所望の色を選んで塗りつぶします。そのときに「テーマの色」や[標準の色]に所望の色がない場合には[その他の色]をクリックして、ほかの色を選択して塗りつぶすことができますが、「テーマの色」の中に所望の色があれば、簡単に設定することができますね。
下の例は配色が「ジャパネスク」の場合の「テーマ」の色を示しています。



このテーマの色をよく使う色などにカスタマイズしたいときには、[ページレイアウト]タブの[テーマ]グループの[配色]クリックして[あたらしい配色パターンを作成]をクリックします。[配色]を[ジャパネスク]にしています。






表示された[あたらしい配色パターンの作成]ダイアログボックスから明らかなように、赤枠で囲んだ色が最上部の画像の「テーマの色」の最上部の色と一致していることがわかります。

この状態で、[テキスト/背景:濃色1(T)]などの色ヲお好きな色に、▼をクリックして変えて、[名称]を「マイカラー」などと、入力し、[保存]をクリックすれば、お好みの配色パターンが作成されます。

さて、今回も前置きが長くなりましたが、上から2番目の図の→部分の画像がどのように作られているか、考えてみます。
Sの会の講座で使用されたサンプルですが、残念ながら講座中に作り出すことができませんでした。
難しかったのは、表と図形のマークが混在していて、一体化されていることでした。
表と図形をグループはできませんね。ほかになにがあるか考えてみると意外に簡単でした。

まず、図形については、カーソルがあることから、四角形でテキストの追加を行ってテキストボックス化するよりも最初からテキストボックス(横書き)を選択して、横長の四角形を描きます。
次いで、テキストボックスの中にカーソルを配置、この状態で[挿入]タブの[表]グループの[表]から3行1列の表を挿入します。



次いで、表の1行目に「オレンジ、アクセント1、白+基本色60%」、2行目に「オレンジ、アクセント1」、3行目に「500%灰色アクセント5」の色で塗りつぶします。




これで完成といきたいところですが、この表の高さが1行目と3行目が2mm程度、2行目が3.5mm程度を非常に小さいのです。
そこで、表の1行目を選択した状態(表ツールの[デザイン]タブと[レイアウト]タブが表示)で、[レイアウト]タブの[セルのサイズ]グループの[高さ]の▲はできますが、▼はできません。大きくすることはできても、小さくすることは5mm程度までしかできません。
もう一つの表の1行お目と2行目の境界線部分をポイントして、ポインターが上下方向の矢印になったところでドラッグする場合も同様にお大きくすることはできても小さくすることには限度があります。

そこで表の1行目を選択した状態で、表ツールの[レイアウト]タブの表]グループの[プロパティ]をクリックすると、[表のプロパティ]ダイアログボックスが開くので、[行]タブをみると、サイズの[高さを指定する]と[高さ]「5mm」、「最小値」などとなっているはずです。
ここで[2mm」、「固定値」と設定すれば、高さが「2mm」になります。[固定値]に設定しておけば、前記[レイアウト]タブの[セルのサイズ]の高さの▼でも自在に小さくすることができます。ドラッグする方法でも同様に小さくすることができるようになります。



以下、2行目を3.5㎜、3行目wo2mmなどと小さくすれば、表のサイズ高さが格段に小さくすることができます。

このあと、必ずしも必要な操作ではありませんが(表の枠線もテキストボックスの枠線も線なしにるから)、図形を選択して右クリックして開く[図の書式設定]→[テキストボックス]クリックして[内部の余白]を0前後にすることより、表の直線とテキストボックスの直線部分をほぼ重ねることができます。
それから表とテキストボックスの枠線を[線なし]に設定しておく必要があります。

前記の場合に表とテキストボックスを別々に作成して、最後にテキストボックスにカーソルを表示させ、その部分に表をコピー・貼り付けてもできます。

ただ、このように表とテキストボックスを一体化するメリットがよくわかりませんね。
表だけで作成したものとの違いがよくわかりません。表だけでも左右上下に自由に移動させることもできます。テキストボックスを拡大縮小しても、表は連動して動くわけではありません。

だから、このようなデザインをするときには、表だけで作成しても全然問題ないとおもいます。

次回は、このサンプルの外側の枠線について、ふれるつもりです。
ページ罫線でもないし、角丸四角形を外側に書いて塗りつぶしなしにしても書けますが、そうではありません。
複数ページにまたがって、表示させることができます。





Sの会エクセル講座から(ワードのスタイル1)

2015-07-01 23:43:09 | ワード
先日のSの会のワード講座最終日にサブ講師として参加しました。
サンプル画像を見せて、生徒さんに自由に作成してもらうという内容でしたが、このサンプルのテーマ部分がどのようにできているか、これがなかなか難しかったのです。



しばらくしてスタイルに「引用文2」として登録されていることはわかりました。
ところが、K君が「私のファイルでは「引用文2」には違った設定になっています」という質問があり、見たところ、確か違います。「このファイルにスタイルとして登録されていないから」と答えましたが、短時間の間にどうしたら登録できるか、恥ずかしながらわからず、「次回に」と応えましたが、あとで調べると、いろいろなことがわかりました。以前スタイルについてはMOS Expertの範囲なので、練習問題をやったことがありますが、日ごろまったく使わないので、すっかり忘れた部分もありました。



・スタイルについて
ワードには文字や段落について様々なデザインを君合わせたスタイルが用意されています。[ホーム]タブの[スタイル]グループの[その他]ボタンをクリックすると一覧が表示されます。
この一覧はクイックスタイルギャラリーよばれ、これらのスタイルには上の図をご覧になってわかるように「標準」、「見出し1」、「引用文1」などの名前が付けられています。
スタイルには「文字スタイル」、「段落スタイル」「リンクスタイル」などがありますが、詳しくはOffice Support「ワードのスタイルの基礎」などをご覧ください。

この欄に登録されているスタイルをそのまま使用してもよいし、このスタイルと同じグループの[スタイル]変更クリックして開く、[スタイルセット]、[配色]、[フォント]などをさらにクリックしていろいろな組み合わせを選択して書式を設定することができます。







ここで、配色について、タイトルを選択したときのものなので、「ジャパネスク}が設定されていることがわかります(オレンジの線でかこまれている)。

これらの書式を[クイックスタイルギャラリー]に登録することもできます。前記の書式を選択した状態で、[クイックスタイルギャラリー]画面の下方にある[選択範囲を新しいクイックスタイルとして保存]をクリックすると、[書式から新しいスタイル]ダイアログボックスが表示されるので、名前ボックスに「サブタイトル」などと入力して、[OK]をクリックするとクイックスタイルギャラリーに登録することができます。



さて、前置き長くなりましたが、最初に示したタイトルの書式はどうなっているのでしょう?
[ホーム]タブの[スタイル]グループ下端右端の[スタイル]をクリックすつと、[スタイル]画面が表示されます。



この状態でタイトル部分を選択した状態すると、[引用文2]が選択されます。この状態で[引用文2]をポイントするとタイトル部分の書式がポップアップ表示されます。



ここにはフォント(見出しフォント「HGゴシックM、サイズ16P、斜体)、インデント(左右25.4mm)、配置(中央揃え)、罫線(上下:アクセント1とアクセント3、4.5P、左右:アクセント3、3P)などと表示されていますが、罫線のところがはっきりしません。
そこで、タイトルを選択した状態で、[ホーム]タブの[段落]グループの[線種とページ罫線と網かけの設定]をクリックします。そうすると同名のダイアログボックスが開きますので[罫線]タブを選択すると



この図からあきらかなように、、[種類]が[指定]になっており、[色]をクリックすると、、テーマの色の最上部の1行がジャパネスクの配色と同じであることがわかり、左から5番目にオレンジ色の枠でかこまれているので、この色(オレンジ、アクセント1)で背景がぬりつぶされていることもわかります。同時に[設定対象]は[文字]ではなく、[段落]になっています。

さらに、同じダイアログボックスにおいて、[網掛け]タブをクリックすると、プレビュー画面は全くおなじですが、[背景の色]を[色なし]にしてみると、



左右にも背景の色が同じ色の線で囲まれています。同じ色なので、なくてもいいと思いますね。さらに上辺の線は色がオレンジ系なので「[オレンジアクセント1、白+基本色60%]、下辺が最上部の[茶、アクセント3]と推定され、[線の太さ]は前記赤色で示したように4.5Pであることがわかります。もちろん[設定対象]は[段落]になっています。

さらに、この罫線部分の高さについては[オプション]クリックすると開く、[罫線とページ罫線のオプション]ダイアログボックスで示されるように、文字列との間隔、この例では上下の文字列との間隔が「10P]になっていますが。ポイント数を大きくすると上下方向に広げることができます。




まとめると、罫線を[設定対象]を[段落]にして、上辺と下辺に設定します。このままでは段落いっぱいに罫線や背景が設定されるので、左右のインデントによって、左右の幅を狭めたということのようです。文字は中央ぞろえにして、インデントは左右同じにすればいいということのようです。

さて、K君の質問に答えなければなりません。

・作成したスタイルを別の文書あるいは新規文書として利用する
これらの方法については、ワニCHANのぱそこんわーるど教えて!HELP DESKなどに詳しく記載されています。ただこれらの方法は結構面倒です。

スタイルが保存されているファイルを開いて、所望のスタイルを選択して、[ホーム]タブの[クリップボード]グループの[書式のコピー/貼り付け]をクリック、ほうきのマークが表示されるので、その状態で他文書のスタイルを適用したい文字をドラッグすればいいのではないかと思います。
ただ、このとき配色が変わることがありますので、前記の方法で[ジャパネスク]にすればいいはずです。
もちろん、このスタイルが保存されたファイルがない場合には、前記の方法で新たに作る必要があります。

じつは、このサンプル文書にはほかにもいろいろと凝ったデザイン、スタイルがいっぱいあります。



上のオレンジ色のデザインはその下のタイトルのデザインをよく似ています。しかも図形と表のマークがあり、表と図形が一体になっているのです。
それから、周囲の□の線はページ罫線でもないし、単に図形を挿入したものでもありません。
それから、日付はカレンダーが表示されます。この機能はご存じの方も多いとおもいますが、コンテンツコントロールですね。
ただ、オレンジ色のデザインと周囲の線については易しくないとおもいます。
次回に説明します。頭の体操に考えてまみてください。