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MOS受験に向けて31(視覚的なデータ表示4:スクリーンショット、スパークライン)

2014-07-31 21:47:57 | エクセル

随分と「MOS受験に向けて」の投稿をさぼりました。ネタがすくなくなったこともありますが、もう少し続けます。

今回はスクリーンショットとスパークラインについて触れます。いずれもMOSの一般レベルの出題範囲になります。

Excelの機能で画面のコピーを取り込むことができるようになりました。
通常は[PrintScreen]キーとか、[Alt]+[PrintScreen]キーでコピーして貼り付けるという操作で画面コピーを取ることができますが、Office2010からExcelの機能の1つとして画面コピーをExcelに貼ることが出来ます。

・スクリーンショット:Microsoft Excel、Outlook、PowerPoint、および Word で使用でき、コンピューターで開いているウィンドウの全体またはその一部を画像として取り込むことができます。Office2010からの新機能です。ワードやエクセルなどで、Webページの全部あるいは一部を取り込む場合や、ほかのアプリケーションの一部を取り込む場合に使える機能で、選択するだけで、貼り付ける操作をすることなく取り込むことができます。

  ・スクリーンショットの挿入
①スクリーンショットに追加するワークシートをクリックします。
②[挿入] タブの [イラスト] で、[スクリーンショット] をクリックします。

③ ウィンドウ全体を追加するには、[使用できるウィンドウ] ギャラリーのサムネイルをクリックします。
 ウィンドウの一部を追加するには、[画面の領域] をクリックし、ポインターが十字形になったら、
マウスの左ボタンを押したままにして取り込む画面の領域を選択します。
複数のウィンドウが開いている状態で、[画面の領域]をクリックすると一番左上の画面が選択されます。別のウィンドウを選択したい場合には、そのウィンドウを最前面にする必要があります。すなわち、そのウィンドウをクリックすると最前面になります。
いずれも選択した瞬間にエクセルなどに取り込むことができます。貼り付けといいう作業は必要ありません。
取り込んだショットは画像として、選択すれば[図ツール]バーを使用することができ、移動や、拡大・縮小、トリミング、スタイルの選択、色の調整が自在にできます。MOSにはこの図としての操作が出題されるので、マスターしておきましょう。

 ・スパークライン
Microsoft Excel 2010 の新機能であるスパークラインは、ワークシートのセル内でデータを視覚的に表現する小さなグラフです。スパークラインを使用して、季節ごとの増減、景気循環など値の系列に見られる傾向を示したり、最大値や最小値を強調表示します。データの近くにスパークラインを配置することで、大きなインパクトを与えます。

スパークラインの挿入
①スパークラインを挿入する空のセルを選択します。複数のセルを選択することもできます。
②[挿入] タブの [スパークライン] グループで、作成するスパークラインの種類 ([折れ]、[縦棒]、または [勝敗]) をクリックします。
③[データ] ボックスに、スパークラインの基になるデータを含むセルの範囲を入力します。

下記の表(日経BP社のMOS攻略問題集Excel2010から)をもとに折れ線のスパークラインを作成してみましょう。

①セル[N3]選択
②[挿入]タブ→[スパークライン]グループの[折れ線]選択

[スパークラインの作成]ダイアログボックスが開くので
[場所の範囲]が「$N$3」になっていることを確認して、[データ範囲]に「B3:M3]と入力して[OK]クリックすると、セル[N3]に折れ線が表示されるので、フィルハンドルでセル[N8]までドラッグします。
この場合に最初にセル範囲[N3:N8]を選択、[折れ線]クリック、[スパークラインの作成]ダイアログボックスにおいて。[データ範囲]をB3からM8をドラッグして、最後に[OK]クリックすると、一気に作成することができます。

グラフを使うとより詳細な表示ができますが、スパークラインはデータの近くにその推移などを表示させるメリットがあるということのようです。

この表も日経BP社のMOS攻略問題集Excel2010から借用しますが、このような表で縦棒スパークラインを同様の方法で作成すると下の表のようになります。

 

下記のような表の場合には数値の正負を判断する[勝敗]スパークラインが適切でしょう。

 

・スパークラインの編集
最大値と最小値の設定:スパークラインでは、もとになっているデータ範囲の最大値をセルの上端に、最小値をセルの下端にグラフ化されます。ほかのセルと比較するには対象となるグラフの縦軸の最大値と最小値を統一します。
スパークラインの1番上の表を基に説明します。(折れ線スパークラインが設定されているとして)
①グラウ化されたセルの1つ[N3]を選択(グラフ化されたセルはグループ化されているので1つのセルを選択して種類やスタイルを変更することができる)
②[デザイン]タブの[グループ]の[軸]の▼クリックして[縦軸の最小値のオプション]で[全てのスパークラインで同じ値]をクリック③セル[N3]を選択した状態で、[軸]の▼クリックして[縦軸の最大値のオプション]で[全てのスパークラインで同じ値]をクリックすると最小値と最大値が統一されます。

 

 

 最大値・最小値の設定において、「最小値を0にしてください」という問題も出る可能があります。
このような場合には、[軸]の▼クリックして[縦軸の最小値のオプション]で[ユーザー設定値]をクリック、[スパークラインの縦軸の設定]画面が表示され、[縦軸の最小値を入力してください]の欄が「0.0」になっていることを確認して[OK]クリックすればできます。

マーカーの強調:スパークラインを作成すると、すべてのデータマーカーは同じ色に設定されますが、最大値や最小値などの特定のデータを強調することにより異なる色になり強調することができます。具体的には[デザイン]タブの[表示]グループの[頂点(山)]、[頂点(谷)]、[始点]、[終点]などにチェックをいれます。

 マーカーの表示・非表示は同じ[表示]グループの[マーカー]にチェックを入れます。

スパークラインのスタイル:[デザイン]タブの[スタイル]からいろいろなスタイルを選択することができます。

スパークラインの色やマーカーの色についても同じように選択していろいろな色を設定することができます。

 


 

 


風と共に去りぬ(後篇):なき妻に捧ぐ

2014-07-25 21:28:02 | 映画

パソコンの調子がいいうちに風と共に去りぬ(後篇)をアップします。

後編のあらすじ(ウィキペディア参照)
「一夜にしてオハラ家の主となった彼女の意識は、飢えを凌ぐ事と故郷を守る事だけに集中する。税金の工面に窮したスカーレットは、妹の恋人であり商店を営んでいたフランク・ケネディを奪って第二の結婚をしたが、また彼女の不用心な行動が難民から襲われるという事件を引き起こし、制裁を加えようとしたフランクは銃弾に倒れてしまう。

スカーレットは、レットと第三の結婚をする。しばらくしてスカーレットはレットとの娘ボニーを生み、レットは初めての娘を溺愛する。スカーレットが、自分を愛する者に対して無慈悲である事を知るレットは、以前からスカーレットを愛していた事を直隠しにする。またスカーレット自身も次第にレットを愛するようになっていたにも係わらず、自分は相変わらずアシュレーを想い続けていると信じ込み、それを自覚する事が出来ずにいた。ある時酔ったレットがスカーレットを強引にベッドに連れて行き、スカーレットは初めて肉体的な喜びを知る。しかし、レットは自らその行為を恥じる。一方レットの情熱的な訪れを待つスカーレットは、訪れる事の無いレットに対して自分が単に嬲り者にされたと思い、二人の気持ちはその日から更に擦れ違い、夫婦仲は日増しに険悪になって行く。再び懐妊したスカーレットにレットが暴言を吐いた事が切っ掛けで、スカーレットが階段から転落、流産して生死を彷徨う。レットはメラニーに、スカーレットがもし死んでしまったなら耐えられないと、スカーレットへの激しい愛を吐露する。しかしこの流産は二人の間に深い溝を作る事になり、レットはボニーに全ての愛情を注ぐが、ボニーは彼がプレゼントしたポニーから落馬し、スカーレットの目の前で死んでしまった。これを機にスカーレットとレットの最後の絆が断たれてしまい、レットは家に寄り付かなくなる。

娘を失ったショックから抜けきらない内に、スカーレットに最後まで友愛を示し続けたメラニーまでが流産に因り命を落とす。スカーレットは、この時初めてアシュレーを奪った恋敵として憎んでいた筈のメラニーを、実は心から愛し頼りにしていた事に気付き、また、死の床のメラニーに指摘されて初めて、自分が愛しているのはアシュレーではなくレットだという事を自覚する。スカーレットは彼女の悪夢の中で何かを探していた自分の「その何か」が漸く見付かった思いで急いで帰宅する。スカーレットは、レットに愛を打ち明ければレットとの関係がすぐ回復するだろうと思っていたが、レットは既にスカーレットを追う事に疲れ切っていた。これまで隠して来た心の内の変遷と結論として、もうスカーレットを愛してはいない事を説明し、故郷に帰ってしまう。自分を支え続けてくれたレットとメラニーを同時に失い遂に孤独となったスカーレットだが、彼女はやがて明日に希望を託し、絶望の中から一歩踏み出す。」

前篇はOVERTURE(前奏曲)で、後編はENTR’ACTE(間奏曲)で始まります。

後編の冒頭に
~南部の荒廃~
“風はジョージアを吹き荒れた 北軍の進撃!
南部同盟を分断 屈服させようとー 侵略者たちは進軍を続けた
アトランタから 海に至る広大な地域にー
破壊の跡を残しながら…”

そしてタラのテーマとともに
Tara had survived …
to face the hell and
famine of defeat…
”タラは生き残った
敗北の地獄と飢えの中に…"

間もなく戦争は終わるが、手持ち10ドルほどしかないのに、300ドルの税金を払うことがひつようになります。その間に父が死に、アシュレーが帰還します。

300ドルの税金を払うためスカーレットは、妹の恋人にうそを言ってフランク・ケネディを横取り、結婚します。前篇の終わりに
「神よ お聞き下さい

この試練に私は負けません
家族に二度と ひもじい思いはさせません 生き抜いてみせます!
たとえ盗みをし 人を殺してもでも!
神よ 誓います 二度と飢えに泣きません!」
まさになんでもありなのです。

その後、フランク・ケネディを失い、スカーレットはレットの申し出を受け、3度目の結婚をします。
そして娘(ボニー)を生み、二人の生活は平穏で幸せな生活でもあったはずなのに、なかなかかみ合わず、映画では確執ばかりが強調されます。

ついにボニーが落馬により死亡、心優しいメラニーも死んでしまい、レットから[別れだ」と言われます。
「レット! どこへ行くの?」  

「故郷のチャールストンだ」
「連れていって!」
「ここの暮らしとは縁を切る。ゆとりと安らぎのある 静かな人生を送りたい」
結局、一人ぼっちになってしまいます。

霧の中に去っていくレットを泣きながら見送っているスカーレット。
スカーレット・・・「別れるなんてイヤ! どうしたら戻ってくれるの
考えつかないわ 頭が変になりそう 明日 考えるわ」

「タラ!
故郷よ!…
彼を連れ戻す方法は 故郷に帰って考えるわ」
「明日に望みを託して」 (After all…tomorrow is another day.
このセリフはexcieさんによると映画史上No1だそうです。

そしてラストシーン。
sanmarie*comさんのサイトには前篇と後編の少し長めのラストシーンをみることができます。

 

壮大なスケールの大きなこの映画をテレビで見るには小さすぎますが、雰囲気を楽しむことはできます。DVDを持ってる方も多いようですが、ぜひ借りてでもご覧になることをお勧めします。

この映画のすばらしさはキャスティングにもありました。マーガレット・ミッチェルはレット・バトラーをイメージして書いたと何かに書いてあったと思うのですが・・
スカーレット役は1400名の女性をテストしたけど決まらず、アトランタの火災撮影中に見学に来ていたヴィヴィアン・リーの感情の激しさを見て製作者セルズニックが決めただけあって主演女優賞を受賞。
メラニー役のオリビア・デ・ハビランドも好演してました。彼女は東京生まれで、3歳ぐらいまで日本にいたそうです。(知りませんでした)

妻はスカーレット・オハラの強さに共感したものだとおもいます。特にラストシーンの

tomorrow is another day.}が心のよりどころになっていたのだと思います。



 

 

 

 

 

 

 


風と共に去りぬ(前篇):なき妻に捧ぐ

2014-07-19 23:20:38 | 映画

妻が多分一番好きだった映画「風と共に去りぬ」に触れ、妻を偲ばせてください。命日に投稿するつもりだったのですが、DVDを見てからと思って図書館に申し込んでいましたが、借り出せたのが遅くなって、命日を大分過ぎてしまいました。

私も大好きな映画で、もっとも印象に残る1本です。若かりし学生時代に見ました。長い映画でインターミッションがあったのを鮮明に覚えています。

マーガレットミッチェル原作(こちらも読みました)、監督:ヴィクター・フレミング、音楽:マックス・スタイナー                                                                       キャスト→スカーレットオハラ:ヴィヴィアン・リー、レット・バトラー:クラークゲーブル、アシュレー・ウィルクス:レスリーハワード、メラニー・ハミルトン:オリビア・デ・ハビランド
映画史に残る不朽の名作といわれ、1939年度アカデミー作品賞をはじめ監督、主演女優、助演女優、脚色、色彩撮影、美術監督、編集、サルバーグ記念、特別と10の賞を獲得しています。

4時間近い長い映画なので前篇と後編に分けて、今回は前篇を書きます。

冒頭に
「騎士道が花咲き 綿畑の広がるその土地をー
人は「古きよき南部(オールド・サウス)」と呼んだ
その美しい世界に かつて生きたー
雄々しい男たち あでやかな女たち
そして奴隷を 従えた支配者たちもー
今ではすべて夢 人の心にのみ残る
風と共に去った時代である”」
という説明があります。

あらすじはMovie Walkerさんの記事を参考にさせてもらいます。
「南北戦争が始まろうとする直前、大地主ジェラルド・オハラ(トーマス・ミッチェル)の長女スカーレット(ヴィヴィアン・リー)は、樫の木屋敷と呼ばれる同じ大地主ウィルクス家で明日開かれる野外宴会に、そこの嫡子で彼女の幼馴染みであるアシュリー(レスリー・ハワード)と彼の従妹メラニー(オロヴィア・デ・ハヴィランド)の婚約が発表されると聞いて心おだやかでなかった。
激しい気性と美しさをあわせ持つスカーレットは、多くの青年の憧れの的であったが、彼女の心はアシュリーとの結婚をかたく決意していたのだ。宴会の当日スカーレットは想いのたけをアシュリーにぶちまけたが、彼の心は気立ての優しいメラニーのものだった。

スカーレットはそこで、チャールズトン生まれの船長で素行の評判の良くないレット・バトラー(クラーク・ゲイブル)に会い、彼の臆面のない態度に激しい憎しみを感じながら、何か惹きつけられた。

突然、戦争の開始が伝えられ、スカーレットは失恋の自棄からメラニーの兄チャールズの求婚を受け入れ結婚した。メラニーと結婚したアシュリーもチャールズも戦争に参加した。だがチャールズは戦争で病を得て死に、スカーレットは若い身を喪服に包む生活の味気なさからアトランタのメラニーの元へ行き、陸軍病院のバザーでレットと再会した。レットは強引に彼女に近付いてきた。戦況はその頃南軍に利なく、スカーレットとメラニーは看護婦として働いていたが、やがて、アトランタは北軍の接近に脅えた。スカーレットと生まれたばかりの子供を抱えたメラニーは、レットの御する馬車で故郷へと向かった。レットは途中ひとり戦線へ向かい、のこされた2人はやっとの思いでタラの地に着くが、すでに廃墟になって、北軍にすっかり蹂躪されたあとだった。」

今回一応図書館からDVDを借りてまず前篇を見ました。

そこで印象に残ったのは、まず、割と早い時間にスカーレットと父が語り合うシーン
「タラもいずれは お前のものだしな」
スカーレット・・・「農園など意味ないわ」
この世で頼りになる唯一のものが土地だ 土地は永遠に残る…土地は母親と同じだ
お前もいつか 土地への愛に目覚めるわしの娘である限りな」

まさに、風と共に去りぬの象徴的なシーンです。
タラのテーマが流れ夕日をバックにシルエットをズームアウトしていくもので、音楽とあいまって感動的なシーンです。前篇の最後にもでてきます。

南北戦争も最少は善戦していますが、次第に装備などが圧倒的な北軍に圧倒され壊滅的な被害をうけます。スカーレットが住んでいたタラもアシュレーが住んでいたアトランタも蹂躙されてしまいます。
前線の看護にあたっていたスカーレットは北軍が迫っているので、メラニーとその生まれたばかりの赤ん坊をつれてタラに帰る決断をします。
そして、レットに馬車を用意してくれるよう頼みますが、軍に徴用されてましたが、盗んで馬車を用意してくれ、タラに向かいます。

ところがもう少しでタラに着くとというところで、レットは南軍に志願すると言って離れます。

 レット・・・「軍隊に志願する」
スカーレット・・・「また冗談を 脅かさないで」・・・・
レット・・・「弱い者に 味方したくなる癖がある」
 
帽子を被り馬車に足をかけ手をのばしてスカーレットを抱きかかえ下ろすレット。
スカーレット・・・「行かないで 行ったら許さない!」
スカーレットを抱き寄せ帽子を取り、
レット・・・「我ながら こんな行為は愚かと思う。弾丸に当ったら それは天罰だ
だが君への愛は本物だ。世界が砕けようと この愛は変わらない。おれたちは似ている 利己的だが自分を主張する強さを持っている」

 

レット・・・「おれを見ろ。こんなに 女を愛したのは初めてだ。こんなに我慢強く待ったのもだ」
レット・・・「この南軍の一兵士を抱いてくれ。キスで戦場に送ってくれ。死にゆく男に せめて美しい思い出をスカーレット キスを」

 

 

ここで別れますが、この後の二人の関係を占う伏線となった名場面ですね。
レットがなんともキザだけどかっこいい!

この後スカーレット一行はなんとかタラにたどり着きますが、母は病死しており、父は頭がいささかおかしくなっており、妹たちは病気にかかって治ったもののやせ細っている状態で、黒人の奴隷たちがまともなだけ当状況で、食べるものも、お金もありません。

スカーレットは畑に出ますが、大根しかありません。
しかしながら、スカーレットの強いところが最後にでます。
「As God is my witness, I will never be hungry」
(神様を証人に誓います。、もう二度と飢えに泣きません)

 

 

パソコンの調子が悪いので、調子がよいときに後編をアップします。

 

 

 


 


MOS受験に向けて30(視覚的なデータ表示3:クリップアート、SmartArt)

2014-07-07 22:06:58 | エクセル

今回は視覚的なデータ表示3で、クリップアート、SmartArt、スクリーンショット、スパークラインについて触れます。いずれもMOSの一般の試験の範囲です。

・クリップアート:Microsoft Office製品に付属しているメディアファイル集で、イラスト、写真、ビデオオーディオが登録されています。クリップアートを挿入するには、[挿入]タブ→[図]グループの[クリップアート]クリック、[クリップアート]作業ウィンドウが表示されるので、検索ボックスに「花」などと入力して、[検索]ボタンをクリックすると、検索結果が表示されるので、所望の画像を選択すればエクセル上に挿入させることができます。

この場合に作業ウィンドウの[Office.comのコンテンツを含める]にチェックをオンにしておくと、インターネットに接続されている環境ではMicrosoft OfficeのWebページクリップアートも検索することができます。

クリップアートの移動・拡大縮小、削除などはほかの画像と同じ様に操作すればできるので、省略します。

・SmartArtについて:Office2007から従来の「図表ギャラリー」に変わり、図表の数も115種類パターンが用意されており、どれもデザイン性の高いものばかりです。                                                                                                                                                                            

 SmartArt グラフィックは、Excel、PowerPoint、Word、または Outlook の電子メール メッセージで作成できます。SmartArt グラフィックを作成するときには、[手順]、[階層構造]、[集合関係] などの種類を選択するように求められます。種類とは SmartArt グラフィックのカテゴリのようなもので、各種類にはいくつかの異なるレイアウトが含まれています。

手順は[挿入]タブ→[図]グループの[SmartArt]クリックすると、[SmartArtグラフィックの選択]画面が開きますので、所望のグラフィックを選択して[OK]ボタンクリックすると挿入することができます。

比較的知られたグラフィックを例示すると、それぞれのグラフィックには名前が付けられており、「縦方向プロセス」、「ボックス循環」、「組織図」、「ターゲット」、「基本ピラミッド」、「基本ベン図」などがありますが、これはほんの一例です。名前の下の欄に使い方などが書いてありますので、参考になると思います。

 それから面白いグラフィックも例示します。「バランス」は左右パーツの数が同じなら自動的につり合います。

 

それからMOS試験では、挿入したグラフィックに文字(テキスト)を入力させる問題、色を変更する問題、スタイルを変更する問題、図形の種類の変更の問題がでます。

文字の入力はグラフィックを挿入した状態で、テキストと表示されたテキストウィンドウのテキストをクリックすると、入力することができます。もしテキストの文字がないときには通常のテキストボックスを同じように、文字を挿入したいパーツを選択して右クリックして開くショートカットメニューから[テキストの編集]をクリックするとカーソルが表示され、文字を入力できます。

色の変更はグラフィックを選択した状態で[デザイン]タブの[SmartArtのスタイル]グループの[色の変更]から、[ベーシック](枠線のみ-濃色1など)、[カラフル](カラフル-全アクセントなど)、[アクセント1](塗りつぶし-アクセント1など)、[アクセント2](グラデーション-アクセント2など)、アクセント3(グラデーション-循環-アクセント2など)選択することができます。 

スタイルの変更はグラフィックを選択した状態で[デザイン]タブの[SmartArtのスタイル]グループの中から[シンプル]、[白枠]、[パステル]、[グラデーション]、[光沢]、3Dの中から[立体グラデーション]、[パウダー]、[ブロック]、[メタリック]、[バードアイ]などを選択することができます。

 

 パーツの削除・追加:組織図などほとんどのグラフィックは各パーツを削除したり、追加することができます。組織図を例に説明します。[挿入]タブ→[図]グループの[SmartArt]クリックして、[組織図]をクリックすると、組織図が挿入されるので、わかりやすくするために文字を入れたものが下の図です。削除は目的のパーツを選択して「Delete]キーを押せばできます。

上の図で「取締役1」の下のレベルにパーツを挿入するには、「取締役1」を選択した状態で、[デザイン]タブの[グラフィックの作成]グループの[図形の追加]から[下に図形を追加]をクリックします。その結果が下の図です。なお、[後に図形を追加]は同じレベルの「右側」に、[前に追加]は同じレベルの「左側」に追加されます。

新しく挿入されたパーツは垂直線から右側に分岐されていますが、変えたいときには、上の図に示すように「取締役1」を選択して、[グラフィックの作製]グループの[レイアウト]から[標準]をクリックすると、分岐の方法を変えることができます。このときに挿入したパーツではなく、「取締役1」を選択することが肝心なところです。

次回は「スクリーンショット」などについて触れたいと思います。