今回は花の解剖を試みて見ましょう。
たくさんの小さな花が集まっているのがよくわかります。一番下にある丸みのあるものが、やがて実になる子房。細くて白い筋状のものは萼(がく)で、やがて冠毛(綿毛)になっていきます。
近寄ってみます。行儀よく並んでいます。
もっと近寄って、子房を撮りました。表面の縦線が確認できます。
小さな花を一つ。眼鏡型のものはメシベの柱頭。メシベを取り囲んだオシベがわかります。花弁は、5枚の花弁が合体して1枚のようになったもの。その外側で花弁を守っているのは顎片。
柱頭を見ると、花粉が付いていました。受粉しているのです。柱頭には無数の毛が生えています。もちろん受粉効率を高めるためのしくみです。
このまま置いていると、乾燥してきて眼鏡がもっと眼鏡っぽくなってきました。
やや下にある筒型のオシベを見ると、葯がメシベを包んでいます。そこにある花粉が透きとおって見えます。
この程度の観察なら、ルーペで十分。一度見てくださいね。
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