「テラ・ドーム」日記

にしわき経緯度地球科学館「テラ・ドーム」でのできごとや、日本へそ公園内の自然、天文現象などを紹介します。

接写の世界(2)~セイヨウタンポポの花(続)~

2019-02-17 14:07:58 | 日記

今回は花の解剖を試みて見ましょう。

たくさんの小さな花が集まっているのがよくわかります。一番下にある丸みのあるものが、やがて実になる子房。細くて白い筋状のものは萼(がく)で、やがて冠毛(綿毛)になっていきます。

 

近寄ってみます。行儀よく並んでいます。

 

もっと近寄って、子房を撮りました。表面の縦線が確認できます。

 

小さな花を一つ。眼鏡型のものはメシベの柱頭。メシベを取り囲んだオシベがわかります。花弁は、5枚の花弁が合体して1枚のようになったもの。その外側で花弁を守っているのは顎片。

 

柱頭を見ると、花粉が付いていました。受粉しているのです。柱頭には無数の毛が生えています。もちろん受粉効率を高めるためのしくみです。

 

このまま置いていると、乾燥してきて眼鏡がもっと眼鏡っぽくなってきました。

 

やや下にある筒型のオシベを見ると、葯がメシベを包んでいます。そこにある花粉が透きとおって見えます。

 

この程度の観察なら、ルーペで十分。一度見てくださいね。

                   (h)