「テラ・ドーム」日記

にしわき経緯度地球科学館「テラ・ドーム」でのできごとや、日本へそ公園内の自然、天文現象などを紹介します。

オリオンのヴェイルの中を覗いてみると…。

2017-12-14 12:30:57 | 日記

11月の下旬から、いいお天気の日が多いものの、すっかり真冬の寒さに空気が満たされてしまっているへそ公園です。

夜空の星たちも、冷たい空気の中で震えているみたいです。

夜のスターウォッチングでも、ご覧いただく天体が、徐々に秋から冬の対象に移りつつあります。

冬のおススメはこれです!

これ、何でしょう?

1枚目の画像の中にあります。えーっ、どこどこ?

1枚目の画像の中にオリオン座があります。

リボンを3つのボタンで留めたような星の並びがありますね。12月の中旬だと、南の空に見えるのは真夜中です。

リボンを留めた3つのボタンの真ん中の星の真下に、光がぼやっと広がっている部分があります。

黄色い矢印の先です。矢印の先にあるのは「オリオン星雲」という天体です。

2枚目の画像はオリオン星雲(M42)のクローズアップです。明るく輝いているのは、星の材料になるガスやチリの中にある、星として輝きだしてから数百万年ぐらいと、あまり時間が経っていない星たちなのです。

右上の4つは「トラぺジウム」とよばれています。

 

M42の画像でよく目にするのは天体撮影用のカメラで撮られた、羽を広げた鳥や蝶のような星雲の姿です。

こんな感じですよね。

トラぺジウムのような星たちは、星雲の一番明るく輝いている部分の中にあります。

ガスやチリが、輝きだしたばかりでエネルギーに満ち溢れた星たちの光に照らされることで出す赤い光で輝いているのがオリオン星雲なのです。

星雲の形を詳細に撮影すると見えなくなってしまう星雲の中身ですが、望遠鏡で覗くと寄り添って輝く星たちがよく見えるのです。

 

星のゆりかごの中、産声をあげたばかりの幼年期の星たちを、そっと覗いている、そう考えると、ちょっとミステリアスな気持ちになります。

年末年始の夜のスターウォッチングは、年末最終が12月23日、年明け第1回目が1月6日です。

皆さまも、星のゆりかごを覗きにいらっしゃいませんか?…すごおく寒いですけど((+_+))

 

                              written by A

 

 

 


雪の朝

2017-12-14 10:50:57 | 日記

 ぐっと冷え込みました。へそ公園は薄っすらと雪化粧。 

 

雪帽子越しに天文台を遠望すると……。 

 

 へそモニュメントがある斜面も雪模様。

 

北緯35度線上に立ってへそ地点を遠望すると……。 

 

しばらくすると青空が見え始めました。タンポポの花は寒さにびっくりしているでしょうか。

 

 

朝早くから、市内子ども園の小さなお客様が。科学教室で、きれいなロウソク作りを体験してもらいました。 

 

解けたロウに、きれいなロウソクをさっと入れて……。

 

小さなロウがくっ付いた!

 

ちょっとばかりクリスマス気分になりますね。

                              (h)