ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ

⑥熊本 天草 蒼にまどろむ〈いるかに乗る〉

 

 ~ あおに まどろむ ひととき ~


最終日、ダイヤモンドプリンセスの洋上から見た日の出も綺麗でしたが、静けさの中の天草の日の出もいいものです。

 

お風呂は入れ替え制で、今日は海の湯です。
朝日を浴びながら、ヌルっとする朝風呂につかります。

 

ロビーの椅子は、ゆったりと余裕のある座り心地です。

 

本渡から船や鉄道、バスに乗り換えて熊本空港にたどり着くには、6時間ぐらいかかってしまいます。

熊本空港から羽田のフライト時間は12時、とうてい間に合いません。

 

ここは、あの 可愛いイルカに乗って ひとっ飛び!!

朝食を済ませ、送迎してもらいます。所要時間は15分。

 

着きました、小さな空港です。2000年に開港したばかり。

日本一小さな航空会社『天草エアライン』社員は、わずか57人。

保有機もわずか1機。

 

2016年1月に運航を開始したばかりの「ATR42-600(みぞか号)」、座席数もわずか48席。

唯一の保有機体である『みぞか号』は親子イルカのデザインでかなりかわいいのです。

 

現在、「天草飛行場」を拠点に
福岡-天草(1日3往復)
熊本-天草(1日1往復)
熊本-大阪・伊丹(1日1往復)の3路線を運航しています。

 

待合室も人でいっぱい、こんなに乗れないのにと思っていたら、大半がお見送りの方。

2階の見送り場所は人でいっぱいです。

 

小じんまりしていい感じです。
前方の1列目の席は、飛行機に不安がある方が座る席みたいです。

 

『みぞか』とは天草の方言で『かわいい』という意味なんだと。

 

ワインレッドのレザー張りの椅子で高級感があります。


席に置かれた、手づくり感満載の機内誌。

 

天草エアラインの職員さんたちが自ら製作されているそうな。

 

こういう、他の航空会社ではなかなか味わえない温かみ溢れる演出が盛り沢山です。

 

離陸です。毎便、社長、専務、社員一丸となって見送ってくれます。

 

フワッと浮き上がり安定感があります。

窓の外は、ちょうど「子イルカ」の顔が見えます、奥にはあの「普賢岳」が白煙を上げています。

 

有明海を飛び越え、金峰山をまたぎ、熊本城を崇(あが)め、

今だ残る熊本地震の被害地区「益城町」のブルーシートに合掌し、あっという間に「阿蘇くまもと空港」に到着です。

 

飛行時間は13分。

6時間の所要があっという間です。

 

これは便利です。熊本から天草までは6200円

天草の自然を身近に感じたいならおすすめです。


 


次のフライトまで時間があるので、あの美味しかった鶴屋百貨店のレジにある「小袖餅」を足早に求めます。

 

ありました、限定10個の「小袖餅」

実は熊本に到着した時も足早に伺いましたが、残念ながら売り切れでしたので。

 

あれれ、早く着いたのに東京からの飛行機の到着が遅れているようです。

そんな時は、到着時にも立ち寄った「ラウンジ ASO」で、小袖餅でも食べなからゆっくり待ちます。

「提携カード会社が指定するカード(ゴールドカード等)」と「当日の搭乗券」を持っていれば入場無料(本来は2時間1000円)となります。

 

入るとソフトドリンク(フリー)、球磨焼酎試飲(フリー)、ビール、おつまみまで付いています。もっと早くから利用すればと悔やまれます。

ANAのラウンジもありますが、地震被害で閉鎖中です。(2016. 9.26現在)

 

50分遅れで東京に帰ります。

 

  ぎやまんに香るワインの色の輝き  

  天草灘の朝夕陽は日本随一の景観 でした。  


 

【みぞか号テイクオフ!】ビデオ ▶クリック。

 

 

「天草の蒼にまどろむ 六編 - クリックで閲覧できます。」


天草の蒼〈旨きもの〉壱

天草の蒼〈ジャズと波しぶき〉弐

天草の蒼〈お肉に舌つづみ〉参

天草の蒼〈天草四郎に会う〉四

天草の蒼〈ここは南欧〉五

天草の蒼〈いるかに乗る〉六」

 

 

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