ひとり ときどき ふたり旅 さんぽ

④熊本 天草 蒼にまどろむ〈天草四郎に会う〉

 

~ 蒼(あお)に 微睡(まどろ)む ひととき ~

 
今日も快晴、暑くなりそうです。
朝食は、宿の「カフェやぶ椿」でいただきます。

 

今回は宿の夕食を取りませんでしたが、品数多い朝食を取ります。

夕食の素材は、島原湾、八代海、天草灘に囲まれた海の幸の宝庫、間違いなく美味しい海鮮天草です。

そして作り上げるのは女将と地元のおばちゃん達。

 

 

弟から本渡で食べるなら「奴(やっこ)寿司」がいいよとメールが入っています。

芸能人も多く訪れ、有名料理評論家が「日本三大寿司」に選ぶお店です。

 

創作寿司らしく、梅塩、うに塩、黒七味、刻みわさび、柚子胡椒、おろしポン酢などで食べるとのこと。

すぐに予約してみますが、取れませんでした。

道に出ると色合い綺麗な海水が満ちてきています。

 

本渡バスセンターでスーツケースを預かって貰い(無料)、タクシーで向かうのは、城山公園に建つ「天草市立 天草キリシタン館」

 

高台にあり本渡港が一望です。

 

16歳で一揆軍の総大将にかつぎ上げられたとも言われる美少年「天草四郎時貞」、指差す向こうに何を求めていたのでしょう。

 

もしかすると「金のさかさ瓢箪」が馬印だったとする天草四郎は「豊臣」の末裔だったかもしれません!

この戦いは、豊臣と徳川の最後の戦いだったといえるかもしれません。

 

天草切支丹記念館所蔵の「天草四郎陣中旗」は必見です。

西ヨーロッパの十字軍旗、ジャンヌ・ダルクの旗とともに世界三大聖旗とも言われています。

 

「天草切支丹館」を左に出て坂を下っていくと、天草ならではのお寺曹洞宗「明徳寺」へたどり着きます。

 

お地蔵さんの顔立ち、花筋や髪型が変わった外人のような異人地蔵が建っています。

 

階段の数箇所にキリストの十字が刻まれています。

十字を踏みながら登る、踏み絵と同じ意味の階段でしょうか? 真相は今だにナゾです。

 

炎天下の中、タクシーを待っていると、実車が多く通り過ぎていきます。

バス停で待っていると、先ほどの実車のドライバーが客を降ろして戻ってきてくれました。ありがたいことです。町の話しも聞けて旅気分を満喫します。

 

本渡の中心地に戻り、天保3年(1832)に架橋された国指定重要文化財の石橋を見に行きます。

 

タイムトリップできる橋、祇園神社の前にあるため通称「祇園橋(ぎおんばし)」と呼ばれています。

 

この橋がある付近一帯は、天草島原の乱の時(寛永14年11月14日)に島原・天草一揆激戦の地となった場所です。

一揆軍と唐津藩が町山口川を挟んで死闘を繰り広げ、川は血で赤く染まったと伝えられています。   

 

祇園橋の近くを歩いていたら、ここにも「蜂楽饅頭」 本渡支店を見つけました。

 

暑くて暑くてかき氷を頼みます。

 

それと、どちらか区別がつかない白あんと黒あん

 

前日行った熊本本店よりは「コバルト」の色が薄いようです。

本店には無かった「フルーツクリーム」。薄っすらとピンクの蜜がかかり鹿児島天文館の「氷白熊」のようです。

 

ご主人にお昼の旨い場所を聞きますが『これと言って無いね~』と

奴寿司も生簀やまもとも観光客相手の店だしね~』 と

『この近くの行きつけの寿司屋があるけどシャリもネタもデカイよ~』と

結局決まらず、炎天下の中さまよいます。

 

結局決めたのは観光客が訪れる「いけす やまもと」

巨大ないけすからすくった新鮮な天草の地魚をいただきます。

 

頼んだのは「天草 超 ぜいたく丼」(天空まぐろ入り、うに、あわび付き)。

あれ? 刺し身は新鮮なはずなのに何故か口にあいませんね・・・

分かりました「醤油」です。
熊本は、醤油が甘く馬刺しや鳥刺しには合うのですが、こちら関東の色は薄めの濃口醤油に40年も慣れ親しむと、甘さが気になります。

特に寿司や刺身に付けるのはどうしたものか?! 

「奴寿司」屋で、醤油を付けないで供することで、人気が出た事が分かりますね。

 

東京生まれの友人が言っていたのを思い出します。

九州に行くときは、小さいボトルに醤油を入れて持っていくと


忘れてました。旨く刺身を食べる時は、忘れずに関東の醤油持っていきましょ。

 

 


つれあいが取ったのは、いけすからあげたての天草地魚活き造り『黒潮御膳』

醤油が刺身用と寿司用と2種類ついてはいますが、やはり色は濃く甘いですね。

 

 


時間があれば、南に足を伸ばして、ひっそりとした漁村に佇む教会「崎津集落(世界遺産に申請)」に行きたかったのですが遠すぎますね。

 

 

本渡バスセンターで手荷物を引き取り、早い時間ですが迎えにきてもらいます。

今日泊まる「ホテル アレグリアガーデンズ天草」に向かいます。

 

「天草の蒼にまどろむ 六編 - クリックで閲覧できます。」


天草の蒼〈旨きもの〉壱

天草の蒼〈ジャズと波しぶき〉弐

天草の蒼〈お肉に舌つづみ〉参

天草の蒼〈天草四郎に会う〉四

天草の蒼〈ここは南欧〉五

天草の蒼〈いるかに乗る〉六」

 

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