"ちょっと外から見た日本"

今、スペインに住んでいます。
大好きな日本のこと、
外からの視点で触れて見たいと思います。

“宇宙戦艦ヤマト”

2011-04-21 04:11:32 | 日記
映画のヤマトのこと、以前の日記でも書きました。
(http://blog.goo.ne.jp/tera-3/e/94abd5251dc130d60e6f706472cd717a)

先週、スペインに戻る機内で、また見ました。

疲れていたのか、風邪のひき始めだったからなのか、なんだかよくわからないのですが、鼻水と涙が止まらなくて、往生しました。(笑)

最初にこの映画を見たのは、311の約1ヶ月前でした。

今回は、311の約1ヶ月後でした。


私は、最近まで、SFやアニメとは、

作者が、現実とは異なる空間を作ることによって、読者や視聴者が、普段の生活から隔離されたその空間で安心してそのストーリーに身をゆだねる事が出来るものだと考えていました。

即ち、作者の作る空間とは、完全な想像の世界なのだと考えていました。

でも、“ドラゴンボール”、“ワンピース”、“銀魂”なんかを見ていると、ん?と感じるところがありました。

そして、それは、“宇宙戦艦ヤマト”を見て、確信に変わりました。

すぐれたSFやアニメは、必ずどこかに存在している真実を描いているのだと。


この映画には、本当に色々な暗示がありますね。

放射能で汚染された地球・・・

放射能除去装置“コスモクリーナー”・・・

それを探し出すために、はるかかなたの星に飛び立つのが、“ヤマト”・・・

まさに、今現実に起こっていることです。

今回の事故が日本で起きてしまったということ、でもそこには、やはり大きな意味があるのだと思います。


まだ進行している福島原発の問題を解決していくこと・・・

日本に50以上もある原発を、今後どうするのかということ・・・

これからのエネルギー政策をどのようにしていくのかということ・・・

今、日本が抱える大きな課題は、同時に世界全体の課題でもあります。

ここで新しい道を見つけて行くことが、新しい時代を創っていくこと、導き手にもなって行くのだと思います。


今回の事故の全体像が少しずつ見えて来る中で、権力、権益構造含めた様々な問題も顕在化して来ました。

それは、光の星と闇の星が、同じ星の中に存在していた、ということにも似ているように思います。

闇もまた避けて通れないことなのでしょう。

そして、それがあるからこそ、新しい扉を開くエネルギーとなるのだと思います。


私は、映画を観ながら、もう戦いはいやだ、と思いました。

ある方は、それは、今まで過去生で何度も戦って来たからだとおっしゃいます。

その記憶は全くありません。(笑)

そもそも、闇と戦うことの延長線上に、光は見えて来ないのでしょう。


少なくとも、今回、闇を認識することは出来たように思います。

であれば、これからは、それを認めること、そしてそれをも包み込んでいくことなのだろうと思います。


実は、多くの方々が、今まで解けなかったこのテーマを解くために、

今、ここにいるのではないかという感じもしています。


もちろん、私もその一人です。


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