久々に読み返しました。
田中雅美さんのあっちゃんシリーズの第一作。
探偵役の星川厚子(あっちゃん)は5歳。
双葉幼稚園菫組に通う元気な女の子。
ワトソン役はお母さんの星川由子は26歳。
当時の史上最年少探偵でした。
今は二階堂黎人さんの渋柿信介くん(5歳:初出)がいますが。
あ、同い年ですね。
さてさて。渋柿信介君が大人はわかってくれない。
とハードボイルドな探偵(笑)なのに対し、
あっちゃんは少しおしゃまなママと仲良しの女の子です。
明るい文体で書かれる話は少々ヘビー。
あっちゃんが追う事件は、同級生:美加ちゃんの事故死です。
当時はよく判らなかった描写も今読むと判る。
考えさせられる描写が色々と出てきます。
あっちゃんと美加ちゃんの家庭の対比は、読んでいて胸が詰まります。
これは是非読んで欲しい一冊。
残念なのは、絶賛絶版中な事。
図書館で借りるか、古本屋さんで探すか。
光文社電子書店で購入するか。
電子書店が出来たことで、絶版の本が読めるのは嬉しいのですが…。