今日は『せかいでいちばんつよい国』を。
作者は『ぞうのエルマー』でおなじみのデビット・マッキー。
風刺画家らしく、この本は明るい風刺で覆われています。
昔、大きな国がありました。
大きな国の人たちは、自分達のくらし程素敵なものはないと信じていました。
世界中をしあわせにする為に、大きな国の大統領は戦争をしに行きました。
しばらくたつと征服されていない国はたったひとつに。
あまりにも小さくて、これまでほうっておいたのです。
けれど一つだけ残しておくのも気持ちが悪いものです。
そこである日、大統領と兵隊達は出発しました。
小さな国についた大統領は驚きました。
なんと、この国には・・・。
絵は面白くて子供向きと思わせますが
完全大人向き。
推奨は小学校中学年以上だそうですが、
世界史を知らないと楽しめないのでは?
大統領はナポレオンハットをかぶっていて、
兵隊の服は英国風。
世界で一番大きな国は米国を思わせますし、
小さな国で思い出すのは中南米の小国・コスタリカ共和国。
小さな国の女性は、ヘジャブを着用。
男性は、欧州の農民かな?
話の流れでは、従軍したスタンダールが生涯イタリア文化の虜になったという、ナポレオンのイタリア遠征を思い出しました。
内容共々奥の深い一冊です